中学部職場見学> <企業見学を通して

平成22年11月12日
平成22年度
第5号
都立しいの木特別支援学校
進路指導部
日頃より、本校の進路指導について深いご理解、ご協力を頂き、誠にありがとうございます。
二期制の本校では、10月12日より、後期が始まり、児童・生徒達はまた心機一転、新たな目標を掲げ、
毎日の学校生活を送っています。高等部3年生は進路決定に向けての最終段階を迎える中、新たに高等部1年
生にとっては、初めての現場実習が始まっています。
本号では、後期からの進路関連の情報をお知らせ致します。
<中学部職場見学>
10月21日(木)
、28日(木)の 2 回にわたり、中学部は「職業・家庭」の時間に学校の近隣の職場見学に
行って来ました。
1 回目の見学先は、介護老人保健施設である、「姉ヶ崎ケアセンター」でした。ケアセンターでは、リハビリル
ームの様々な器具を見たり、お年寄りの方とお話しをさせていただいたりすることができました。介護士長さんに
は、生徒たちの質問に大変丁寧に答えていただき、介護の仕事について理解を深めていくことができました。
2 回目はスーパーの「Aコープ」でした。バックヤードでは、魚や肉、野菜などを加工している様子を見ること
ができました。裁断機を使ってかぼちゃを切り、ラップをかける店員さんの様子に、興味津々でした。品物がどの
ようにしてスーパーに届けられるのかを店長さんに聞き、しおりに記入している熱心な姿も見られました。
いろいろな職業においても様々な業務があることを知り、自分の将来について考える機
会になったのではないかと思います。
(文責:中学部
飯嶋)
<企業見学を通して>
10 月 5 日に、
「足立区障がい福祉センターあしすと」において、同センターの就労促進訓練室・雇用支援室の
見学および「株式会社
大滝 城北事業所」の事業所見学、意見交換会が開催されました。あしすとは、障がい
者の自立と社会参加の促進のため、様々な相談・判定及び訓練・サービス調整などの機能を中心とした障がい者
支援の専門機関です。心身に障がいのある方で、就労を希望する方の相談を受けたり、現に働いている方が働き
続けるための相談・支援を行っています。
株式会社
大滝
城北事業所は、
「直接肌にふれるおしぼりは、清潔さが命」
「品質・低価格・サービスへのこだわり」を品質方針に掲げ、主に飲食店等へ
おしぼりのレンタル・販売をしている会社です。さらに株式会社
大滝は
障害者の自立支援をしていることでも有名で「19 年度障害者雇用優良モデル事業所」の認定を受けたり、厚生
労働大臣表彰「障害者雇用優良事業所」を受賞されている実績のある会社です。実際に、おしぼりの消毒、包装
の工程を見学しましたが、そこで多くの障がいのある方が生き生きとした表情で働いている姿を見ることができ
ました。
また、意見交換会では、様々な立場の人間(企業・行政・学校)が集まり、
活動報告やそれぞれが抱えている課題、問題点などを話し合いました。
(文責:中学部
徳丸)
<施設見学会>
10月7日(木)、千葉県四街道市にあります『ピクシーフォレスト』の見学会を行いました。
当日は、7名の保護者の方にご参加いただきました。
『ピクシーフォレスト』は、社会福祉法人翠昂会が運営している障害者支援施設です。
同じ敷地内に、
『永幸苑(えいこうえん)
』という身体障害者が主な利用者である支援施設も併設されて
います。『ピクシーフォレスト』は50床、『永幸苑』は80床あり、1日30名の通所利用者を受け入れて
います。日中の活動は、5つ班に分かれて行われています。天然酵母のパンや焼菓子を作っている「製菓班」
、
季節の野菜、しいたけ等を栽培している「農園芸班」
、タオル・衣類等の洗濯、乾燥を行っている「クリーニ
ング班」、牛乳パックを再利用し、ハガキやコースター作り等を行っている「手工芸班」
、紙ちぎり等指先を
使った活動とウォーキングを行っている「生活班」があります。
見学をした日も作業着姿の「農園芸班」の方が元気に畑に向かわれる様子
を見かけました。休みの日には、みなさん一緒に買い物をしたり、ボラン
ティアさんが訪問し、活動を楽しんでいるとのことです。
JR四街道駅から、車で10分ほどにある施設ですが、緑が多く落ち
着いた雰囲気のある施設でした。
(文責:高等部 田村)
<第二期現場実習の様子②>
後期に入り、高等部1年生も現場実習に臨んでいます。以下、実習先と実習中の様子をご紹介します。
☆高等部1年生
・NPO法人ぽぴあ
・NPO法人ぽぴあ
・三育フーズ
花ゆら
そらいろ
☆高等部2年生
・Aコープ桜台店
・NPO法人ぽぴあ 花ゆら
・スーパーマルエイ姉崎店
はじめての現場実習。緊張
もしましたが、毎日休まず
仕事ができました。元気一
杯 のあいさつ と返事 がで
き、自信がつきました。
一つ一つ、丁寧に作業する
ことができました。今後は
作業スピードを上げること
が課題です。
☆高等部3年生
進路決定に向けて、最後の現場実習に臨む準備をしています。また、一定の見通しがついてきた生徒も、残り
の学校生活を無駄にすることなく、社会人として必要な知識や態度等を身につけようと必死になっています。
(文責:高等部
山本直)
<入所施設に関する情報>
進路指導部では、入所施設の空き情報を、あらゆる機会を捉えて収集しています。学校周辺の入
所施設も新法移行が進み落ち着いてきて、空きがあるところがなくなってきています。ケアホーム
の立ち上げがなければ、空きが出ない状況です。数少ない空きやショートのロング利用等は年々厳
しくなっています。今年は昨年よりさらに厳しい状況です。
関東近県の中で、埼玉県、神奈川県は県が希望集約して、入所調整がされているので、東京の人
は入る余地がありません。
都外施設の中で、新法移行を進めているところがあるようです。各市区の担当ワーカーさんは情
報をもっておられることがあります。高等部2、3年の入所希望している保護者の方は、情報だけ
でも聞かれてはいかがでしょうか。良い情報があるかも知れません。