エジプト (320KB、2014年4月)

エジプト医療情報
以下は必ずしも最新の医療事情ではありません。詳細(特に緊急時対応や予防薬の
服用方法など)については現地医療事情に詳しい医療専門家から常に最新のアドバ
イスを受けるようにしてください。
最新更新履歴:2014 年 4 月更新
1.赴任前の準備
(1)予防接種
入国にあたり事前に接種が必要となる予防接種はない。ただし、エジプトに赴任後、
黄熱ワクチンの事前接種(接種証明書の提示)が必要なアフリカ諸国への渡航を予
定している場合は、黄熱ワクチンを日本で接種し、接種証明書を携行することを勧め
る(カイロでも接種は可能であるが証明書を発行するワクチン接種場所は要確認)。
成人の場合、赴任前に A 型肝炎、狂犬病を接種し赴任することを勧める。
小児を随伴する場合、エジプトでは国内の小児に対し BCG、3 種混合+HIB(ヘモ
フィルスインフルエンザ b 菌)、ポリオ、はしかの基礎接種を義務づけており、これらの
予防接種は、総合病院やクリニックの小児科で受けることができる。ただし、本邦の
保健所などで予防接種時に行われる検診などの機能はなく、本邦での接種の機会を
利用されることを強く勧める。
(2)赴任前の準備
医薬品について
エジプトの薬局では、精神安定剤、一部の解熱鎮痛剤、新薬、漢方薬といった薬を
除くものは比較的入手しやすい状況である。しかし、持病がある場合、アレルギーが
あり薬の使用が限られる場合等は、あらかじめ主治医に相談し、必要な薬を持参す
ることを勧める。また、同じ成分の薬が入手できても、製剤の成分量が日本で処方さ
れる薬より多いものがあるため、1 錠が何 mg なのか購入の際に確認する必要がある。
そのため購入できると予測される薬であっても、予め十分な量を用意して赴任するこ
とを勧める。
なお、医薬品は郵送の場合、税関での差し押さえや紛失の危険性が非常に高くな
るため、手荷物で持ち込むことを強く推奨する。
歯科
カイロでの歯科治療は、う歯治療や歯冠作成などは問題なく行える。一定の技術や
施設、衛星環境を有する歯科は存在するが、緊急の場合を除き、日本で治療するこ
とを勧める。う歯など問題がある場合、赴任前に日本で治療してから赴任する必要が
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ある。
眼鏡、コンタクト製品
眼鏡、コンタクト製品(ただし、乱視入りレンズは入手できない)は医師の処方を受
けて入手することは可能である。眼の健康を考えると自分に適した物を持参した方が
よい。
2.医療事情
エジプトでは、医師は個人経営するクリニック、登録している病院、所属する大学に
転々と日毎に在室する時間や場所が異なっている。カイロ市内には多くの総合病院
が存在し、様々な専門科を標榜しているが、上記の事情から受診前には予約が必要
である。予約ができない場合は、救急外来での受診を経て専門医への受診となる。ま
た、個人的に医師とのコンタクトを行う場合などは、医師の指示する病院での受診、
入院については受診した医師の指示する病院となる。これまでの邦人受診実績より
以下の病院を挙げる(掲載の順番は勧める順番と言う意味ではない)。それぞれ、外
国人窓口が設けられており病院受付を通じて担当につないでもらい、必要に応じて受
診時に支援を受けることができる。
各医療機関で診療費用が異なる。一般的には初診は 200EGP~300EGP だが、教
授クラスの医師となれば更に高額となる。また、入院の場合も 2000EGP~の前払い
金が必要となる。
(1)医療機関
総合病院
施設名:As Salam International Hospital
所在地:Corniche El Nile, Maadi
電話:2524-0250
FAX:2524-0066
診療時間:10:00~16:00
診療科目:内科・循環器内科・消化器内科・脳神経内科・外科・消化器外科・心臓
外科・泌尿器科・歯科・脳外科・整形外科・小児科・耳鼻咽喉科・眼科・
皮膚科・産婦人科・精神科・放射線科・麻酔科
入院の可否:可
URL:www.as-salam.org
施設名:Misr International Hospital
所在地:12El Saraya St., Dokki
電話:33356555
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FAX:33613228
診療時間:10:00~18:00
診療科目:内科・循環器内科・消化器内科・神経内科・小児科・皮膚科・精神科・外
科・心臓外科・脳神経外科・整形外科・眼科・耳鼻咽喉科・産婦人科・形
成外科・腎臓内科・放射線科・歯科
入院の可否:可
備考:1993 年 1 月より海外労災友好提携病院
施設名:Anglo American Hospital
所在地:3, Zohria Garden Gezira Area Cairo
(Next to cairo Tower)
電話:27356162
診療時間:9:00~14:00
診療科目:内科・循環器内科・消化器内科・呼吸器内科・神経内科・小児科・外科・
整形外科・眼科・耳鼻咽喉科・産婦人科・形成外科・腎臓内科・歯科・リ
ハビリテーション科
入院の可否:可
備考:1993 年 1 月より海外労災友好提携病院
施設名:Alsalam Hospital(1982 年設立の私立の総合病院)
所在地:3 Syria St., Mohandessen
電話:33030502
FAX:33034780
URL:http://www.alsalamhospital.org/contact.asp
診療時間:診療科目毎に診療時間が異なるので予め確認が必要
診療科目:内科・消化器内科・外科・消化器外科・心臓外科・脳外科・泌尿器科・整
形外科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科・産婦人科・放射線科・麻酔
科
入院の可否:可
施設名:El Safa Hospital
所在地:40Iraq St., Mohandessen
電話:33361010
FAX:33498750
診療時間:9:00~14:00
診療科目:内科・消化器内科・外科・消化器外科・心臓外科・泌尿器科・整形外科・
小児科・眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科・産婦人科・放射線科・麻酔科
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入院の可否:可
開業医/クリニック
医師名:Dr.Jaqueline Georges(女性、仏人)
住所 1:31 El Mansour Mohamed St., Zamalek
電話 1:2735-4575
診療時間 1:13:30~21:30(月・水・土)
住所 2:25 str., 263, New Maadi
電話 2:2754-4878
診療時間 2:9:00~19:00(日・火・木)
診療科目:小児科
診察料:170LE(エジプトポンド)~(※2014 年 2 月時点)
入院可否:不可
予約の必要性:あり
医師名:Dr.Sherif Sobhy Fam(男性)
住所:23 Ismail Mohamed St., Zamalek
電話:010-8332-1162(予約等)、273-56055
診療科目:小児科 ※Alsalam Hospital 勤務
これより以下のクリニック情報は 2009 年時点の情報のため、利用される前には必ず、
場所の変更がないかなど確認の上受診されたい。
施設(医師)名:Dr.Mohamed Saeed
住所:3F 20 BatalAhmad Abdel Aziz St., Mohandeseen
電話:3335-1006
診療科目:内科
診療時間:15:00~18:00(土・月・水)
入院の可否:不可
予約の必要性:あり
施設(医師)名:Dr. Ahmed Khalil
住所:5th 92El Tahrir St., Dokki
電話:3769-6985
診療科目:眼科
診療時間:19:30~22:00(土・日・火)
14:00~16:30(月・水)
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入院の可否:不可
予約の必要性:あり
九州大学にて医学博士を取得、6 年間日本に滞在したため日本語が堪能。
コンタクトレンズ各種取り扱いあり
URL:www.eyecairo.net
施設(医師)名:Dr. Nevin Foad
住所:10 Syria St., Mohandessin
電話:3760-1605
診療科目:産婦人科
診療時間:12:00~15:00
入院の可否:不可
予約の必要性:あり
施設(医師)名:Dr. Mohamed Omar
住所:14 Demashk St., Maadi
電話:2519-0516
診療科目:小児科
診療時間:10:00~13:00
入院の可否:不可
予約の必要性:あり
E-mail:[email protected]
施設(医師)名:Dr. Samir Fanous
住所:18 Mohamoud Bassyuni St., Kasr El Nile
電話:2762-5479
診療科目:整形外科
診療時間:19:30~22:00
入院の可否:不可
予約の必要性:あり
E-mail:[email protected]
施設(医師)名:Dr. Ahmed Said
住所:7th 92El Tahrir St., Dokki
電話:3762-5922
Fax:3748-5690
診療科目:歯科
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診療時間:9:00~20:00(土~水)
9:00~16:00(木)
使用医療器材は全て高圧蒸気滅菌済み、吸引器の先はディスポ使用
歯髄治療、インプラント可能
入院の可否:不可
予約の必要性:あり
E-mail:[email protected]
(2)緊急時の対応と措置
緊急の場合、直接、総合病院に患者を移送するか、主治医に連絡してから病院に移
送する。主治医を介すると対応が円滑に進むため、特に小児の場合は、緊急に備えて
かかりつけ医を持つことを勧める。
救急車は病院が所有するものと公共のものがある。ただし、朝晩の通勤・通学ラッ
シュなど時間帯によっては渋滞と交通マナーの悪さにより道をあけることができない
ため救急車であっても、病院搬送するにはかなりの時間を要する。ただし病院によっ
ては、救急外来の医師が同乗し処置を受けられる救急車を手配してくれることもある
ため、患者状況により車両を呼ぶか直接搬送するかを判断する必要がある。公共の
救急車が必要な場合は救急車手配センター直通ダイヤル 123、カイロ県の 2770123、
ギザ県の 35615551、アレキサンドリアの 123 に連絡し救急車を呼ぶことができる。
カイロ市内の総合私立病院は第三次救急(脳、心臓などの循環器病急性疾患)に
対応しているが、看護管理や入院生活には文化面の違いから心理面での安心は得
られにくいため、早期に病状により可能な段階で本邦やヨーロッパなどで継続して治
療を受けることを強くお勧めする。
3.医薬品、衛生用品
(1)携行することが望ましい医薬品
普段から使用している家庭常備薬、精神安定剤、新薬、漢方薬、眼薬、湿布薬、マ
スク、湯たんぽ、持病の薬、歯ブラシ(入手可能だが、大人用、子供用共に日本製よ
り大きいため小さめを好むのであれば持参)。
(2)現地で調達できる医薬品
精神安定剤、新薬、漢方薬といった薬を除くほとんどの薬が入手可能である。ただ
し、日本で販売されている市販薬(風邪薬・胃腸薬・痛み止め、目薬、虫刺され)と成
分が違うため、常用している薬は持参した方がよい。
(3)現地で調達できる衛生用品
生理用品は購入可能であるがサイズは豊富でないため、様々なサイズを使用する
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人は携行した方がよいでしょう。
包帯、ガーゼをはじめ、育児用品や介護用品は質を問わなければ容易に入手できる。
種類も多い。
避妊具はヨーロッパ製・エジプト製など入手可能。
(4)薬局
カイロ市内、地方都市どこにでも薬局があり(グラスに蛇が巻きついている目印の
看板)、どの薬局も保管数に差こそあれ、ほとんど同じ薬品が入手できる。保管管理
(冷暗所)が行き届き、稼動のよい薬局で購入することをお勧めする。一般に処方箋
なしでも薬の購入は可能である。
最近では、薬と少しの衛生品を取り扱うだけでなく、いわゆる総合ドラッグストアとし
て薬に加えて化粧品などの商品を陳列する店が増えており、医薬品は店頭陳列が少
ない店舗が多い。思い当たる医薬品が店頭にない場合は、レジカウンターで欲しい薬
を伝えて購入する。ただし、対応者が薬剤師など医療者であっても下痢症状を伝えた
場合に安易に止痢剤を勧められることもあるため、基本的には医師を受診したうえで
薬を購入することを勧める。
薬局名:Abou Khaled Pharmacy
備考:チェーン店が市内 9 箇所にある。
薬局名:New Universal Pharmacy
所在地:12、Al-Brazil St., Zamalek
電話:2735-4896
備考:邦人が最も住んでいる Zamalek 内の薬局
薬局名:New Victoria Pharmacy
所在地:6 Brazil St., Zamalek
電話:2735-1628
備考:邦人が最も住んでいる Zamalek 内の薬局
薬局名:El Ezabi Pharmacy
所在地:11 Syria St., Mohandeseen
電話:3304-1647/1847
備考:常時混んでおり、稼動がよい。
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4.妊娠、出産、育児
(1)妊娠した場合の対応
妊娠の可能性がある場合、産婦人科で診断を受けられる。受診後、自分の体質、
健康状態、流早産、帝王切開、妊娠中毒症等の既往、高年齢出産、初産等の条件を
考慮し出産場所を決定するが、できるだけ日本で出産する事を勧める。エジプトでは、
時間帯にもよるが出産当日には退院、帝王切開の場合でも 1~2 日で自宅へ帰るこ
とが一般的である。妊娠がわかったらなるべく早いうちに、母児ともに安全な時期(安
定期)に帰国することを勧める。
(2)出産後の対応
出産後は、産婦人科で検診を行うことができる。また、小児検診、予防接種につい
ても小児科で行うことができるが、本邦と同じものではないため、日本との相違につい
て確認する必要がある。
(3)育児
育児用品は、ほ乳瓶、紙おむつ、粉ミルク、ベビーパウダー、ベビー石鹸、チクビ、
乳児用衣類など、ほとんどのものは入手可能である。ただ、各々に応じて必要なもの
は日本から持参した方がよい。
5.手術
(1)現地で可能な手術
エジプトにおける医師の水準は比較的高く、ほとんどの専門分野で手術が可能で
ある。しかし、手術後の看護管理や入院生活には文化の違いから日本人にはなじめ
ないことが予想されるため、緊急以外はお勧めしない。
(2)手術設備の状況
先に紹介した総合病院や、地方都市の総合病院(私立)は、日本の大学病院並み
の設備が揃っている(麻酔器・各種モニター類・手術台・顕微鏡・内視鏡手術機械・人
工心肺等)。生体肝移植も行われており、ほとんどの専門分野での手術が行われて
いる。
また、入院・加療施設・総合病院では必ず ICU や術後回復室などがあるが、看護
師など医療従事者のレベルの差が激しく、術後管理状況の質は必ずしも一定しない。
(3)その他の留意点
輸血用血液は、HIV、B 型・C 型肝炎、梅毒が感染症スクリーニング検査として実施
されている。輸血製剤の事前放射線照射は行われていない。肝炎キャリアーの多い
国であり、製剤の感染症スクリーニングは行われているが、緊急時のやむを得ない
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場合を除き輸血は避けるべきであり、やむを得ず実施した場合には、必ず輸血後感
染症の可能性について医師の指示を受けてフォローアップを実施することを強くお勧
めする。
最近は、入院に際し食事を配膳する病院が増えている。ただし、食事は洋食、肉類
中心の食事であり日本人が想像する病院食とはかけ離れたものである。
6.現地での傷病
(1)一般の疾病
エジプトは国土のほとんどが砂漠/土漠で、乾燥熱帯地域となっている。季節は 5 月
から 9 月が夏季で、7、8 月は気温が 40℃を超える日が多くなる。日本の夏とは異なり
湿度は 50%前後と低いので、蒸し暑さは意外と感じない。11 月から 3 月が冬季で季
節の変わり目の 11 月~12 月に雨が降ることがある。12~1 月下旬は朝晩 5℃以下
まで気温が下がることがあり、防寒対策が必要である。そして、この夏季と冬季の間
に短い春、秋があり、季節は急激に移り変わる。
季節による疾病は 12~2 月は感冒、インフルエンザの流行、3 月から 5 月初旬は
ハムシーンと呼ばれる砂嵐が発生するため、アレルギー性結膜炎、喘息、鼻炎や、ノ
ミ、ダニの刺傷による皮膚疾患がよく見られる。気温が上昇する 6 月~9 月は湿度も
低いため気がつかないうちに水分不足に陥っていることがあり容易に熱中症を引き
起こす可能性がある。また、病原菌の繁殖も活発になるため、サルモネラ、腸管病原
性大腸菌、カンピロバクターといった感染性胃腸炎や、アメーバ症、ランブルべん毛
虫症といった原虫症がによる消化器疾患が見られる。
エジプトの首都カイロは、人口が集中かつ急激に増加する大都市で、交通渋滞は
車台数の増加から排気ガス量が著しく増え、大気汚染が悪化している。時に、偏頭痛、
倦怠感、めまい、呼吸器疾患、アレルギー性疾患といった健康障害を引き起こす原因
になっている。
(2)風土病、感染症
エジプトで、注意するべき感染症は、細菌性/寄生虫性消化器感染症、A 型肝炎が
挙げられる。これらは、水・食物や汚染物に触れた手により媒介されるもので、外食で
は特に加熱したものを選んで食べるようにする、使用人への手洗いを徹底する、海鮮
物(特に貝類)は A 型肝炎だけでなく多くの寄生虫感染の原因となるため注意が必要
である。また、氷入りの飲み物も注意を怠りがちだが場所によっては氷抜きの飲み物
を頼むようにするなどの配慮が必要である。
エジプトでは、5(3)でも触れているが肝炎陽性者が多いため、歯科治療をはじめ
とし感染源の明確でない C 型などの肝炎リスクも存在する。
ナイル川でのクルーズや近郊の町でレジャーに訪れる際には、住血吸虫感染症の
可能性があるため、水に手や足を絶対に漬けない、川の水に触れないようにし河川
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水に触れたあとに高熱や皮膚に発疹が生じる場合には、速やかに病院を受診し、医
師に河川水の接触があったことを告げる。
エジプトでは 2006 年の鳥インフルエンザに続き、2009 年には新型(H1N1)インフ
ルエンザの感染例の報告がある。 H1N1 インフルエンザは、現在豚インフルエンザ
と呼ばず新型インフルエンザと名称変更になっているがエジプトにおいては、宗教上
豚を不浄の物とすることから、国民に対してより強い警戒感を持たせるために今でも
「Swine Flu」と言う名称で冬季には注意を呼び掛けている。
滞在中および渡航前には、必ず季節性インフルエンザの予防接種を受けておくこと
を勧める。
鳥、豚などインフルエンザ全般の一般的な注意は以下のとおり。
① 石鹸での手洗い、うがいの励行。(外出後、調理、及び食事の前は必ず実施する)
② 抵抗力を保持するためバランスの取れた栄養と休養に心掛ける。
③ 生きた鳥類、又は猫などの小動物に不用意に近づいたり、接触したりしない。
④ 死んだ鳥には絶対に近づかない、触らない、料理をしない。
⑤ 鶏肉、卵は加熱調理する。(中心部 70 度以上で 1 分間)
⑥ 卵の表面は良く洗い、生卵を食べない。
⑦ 生肉を触った手で調理済みの食べ物を触らない。また、生肉を切った包丁とまな板は
よく洗い、他の食べ物の調理にそのまま使用しない。
(3)有害動物、病害虫
ノミ、ダニ、アリ、蚊による刺傷症
砂漠には毒蛇(エジプトコブラ)、サソリがいるとのことであり、砂漠に余暇で出かけ
る際には注意が必要である。
7.保健衛生
(1)飲料水
エジプトの水は硬水である。加えて給水設備は、水道管の老朽化により各戸に給
水される途中に病原菌等が混入する可能性がある。水道水そのまま飲まず、十分煮
沸させてから飲むか、市販のミネラルウォーターを利用するとよい。
(2)濾過器の入手
現地調達が可能、ヨーロッパ製・韓国製・パナソニック製などが入手できる。あえて
日本から持ち込む必要はない。
(3)その他の留意点
乾燥気候であり夏季(5 月から 9 月)には首都カイロでも日中の気温が 40 度以上
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になることもある。滞在が長くなると喉の渇きなど慣れてしまう傾向にあり、熱中症注
意の夏季だけでなく年中脱水予防のために、十分に水分を補給することが必要とな
る。
以上
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