授業科目名 金融政策シミュレーション 必修の区分 ※ 単位数 2.0 開講年次 1 講師名 真鍋 オフィスアワー・場所 ※ 雅史 所属 連絡先 ※ 講義目的及び到達目標 経済社会の中で金融が果たしている役割は大きい。貨幣だけでなく、金融システムそ のものが実際の経済変動に大きな影響を与えている。一方で、金融機能を正しく把握 するには、異時点間、異状態間の取引や市場の失敗を理解しなければならない。背後 にあるメカニズムは単純なものではあるが、一見すると複雑であると捉えられるため 、金融を得体のしれないものとして排除する傾向もみられる。金融機能は政策シミュ レーションにあたっては無視できない重要な機能である。本講義の目的は、金融機能 の背後にある基本的なメカニズムを理解し、これを制御する金融行政・金融政策を正 しく捉える能力を修得することにある。 講義内容・授業計画 講義は下記のように進めていく。授業は講義形式で行われる。社会を理解するには、 社会問題に関心を持つことと、社会問題について議論することに尽きる。積極的な参 加が不可欠である。 ・第01回:はじめに ・第02回:金融の基礎概念 ・第03回:金融取引の阻害要因(1):情報の非対称性 ・第04回:金融取引の阻害要因(2):契約の不完備性 ・第05回:金融市場と金融機関 ・第06回:銀行中心のシステム ・第07回:市場中心のシステム ・第08回:公的金融活動(1):財政投融資制度 ・第09回:公的金融活動(2):郵便貯金 ・第10回:金融政策(1):短期の金融政策 ・第11回:金融政策(2):中長期の金融政策 ・第12回:不良債権と金融システム(1):貸し渋り ・第13回:不良債権と金融システム(2):追い貸し ・第14回:デフレ問題と金融政策(1):ゼロ金利政策 ・第15回:デフレ問題と金融政策(2):インフレターゲティング テキスト 参考文献 ・村瀬英彰(2006)『金融論』日本評論社。 ・櫻川昌哉(2002)『金融危機の経済分析』東京大学出版社。 成績評価の基準 ・授業態度、レポート、試験を総合的に評価する。 履修上の注意・履修要件 地域に関する学修 備考
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