従業員のキャリア形成のため、体系的な職業訓練の 推進に取り組んだ

キャリア形成促進助成金
27年4月から拡充されました
従業員のキャリア形成のため、体系的な職業訓練の
推進に取り組んだときの助成金
雇用する労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、体系的な職業訓練等の実施等
を行う事業主に訓練経費や訓練中の賃金等が助成されます。
27年4月からは、建設業・製造業の人材育成に取り組む事業主に対する支援として、
「も
のづくり人材育成訓練」も新設されています。
■対象となる事業主
① 労働組合等の意見を聴いて、事業内職業能力開発計画(※1)及びこれに
基づく年間職業能力開発計画を作成している事業主であって、当該計画の内
容をその雇用する労働者等に対して周知しているものであること。
② 職業能力開発推進者(※2)を選任していること。
など
(※ 1 )「事業内職業能力開発計画」とは、事業主の事業所の労働組合等の意見を聴いて作成する、雇用
する労働者に係る職業能力の開発及び向上が段階的かつ体系的に行われることを促進するため
の計画をいいます。
(※ 2 )「職業能力開発推進者」とは、事業内職業能力開発計画の作成・実施及び労働者に対する相談・指
導等の業務を行う者をいいます。
■対象となる訓練と支給額
この助成金の助成対象訓練(1コースの助成対象訓練時間は20時間以上(グローバル
人材育成コースの海外で実施する訓練は30時間以上))は、以下の体系で構成されます。
Ⅰ 政策課題対応型訓練
(1)成長分野等人材育成コース(健康・環境などの成長分野等での人材育成のための訓練)
(2)グローバル人材育成コース(海外関連業務に従事する人材育成のための訓練(海外の大学
院、大学、教育訓練施設などで実施する訓練も含む))
(3)育休中・復職後等能力アップコース(育児休業中・復職後・再就職後の能力アップのため
の訓練)
(4)中長期的キャリア形成コース(中長期的なキャリア形成に資する教育訓練として厚生労働大
臣が指定する専門実践教育訓練)
(4)若年人材育成コース(採用後5年以内で、35 歳未満の若年労働者への訓練)
(5)熟練技能育成・承継コース(熟練技能者の指導力強化、技能承継のための訓練、認定職業
訓練)
(6)認定実習併用職業訓練コース(厚生労働大臣の認定を受けたOJT 付き訓練)
(7)自発的職業能力開発コース(労働者の自発的な能力開発に対する支援)
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Ⅱ 一般型訓練(政策課題対応型訓練以外の訓練)
Ⅲものづくり人材育成訓練(企業単独型訓練・企業連携型訓練・事業主団体等連係型訓練)
■支給額
支給対象となる訓練
賃金助成
(1 人1
時間当た
経費助成
実施助成
(注3)
(1 人1 時間当
り(注2)
OFF-JT
Ⅰ
政策課題
800 円( 400 円)
(注1)
あたり(注4)
1/2
-
(1/3)
対応型訓練
OJT
-
-
600 円
Ⅱ 一般型訓練
OFF-JT
400 円
1/3
-
Ⅲものづくり
OFF-JT
800 円( 400 円)
2/3
-
人材育成訓練
(1/2)
OJT
-
(注1)I の(1)~(6)は中小企業以外も助成対象です。上の表の(
-
700 円
)内が中小企業以外の助成額・助成率
です。
(注2)1人当たりの賃金助成時間数は、1コースにつき原則1,200時間を限度とします(認定職業訓練、専門
実践教育訓練は1,600時間)。
(注3)経費助成の支給限度額は、Iの(1)~(6)及びIVは1人1コース当たり15万円~50万円(中小企業以
外は10万円~30万円)、I の(7)~(8)と II は1人1コース当たり7万円~20万円です。
(注4)OJTを実施する場合の助成について、Iの(7)は40万8千円、IVは47万6千円(中小企業以外は27万2
千円)を1人1コース当たりの限度とします。
(注5)1事業主の年間の支給限度額は500万円(認定職業訓練、I の(7)、IV の場合は1000万円)、1事業
主団体等の年間の支給限度額は500万円)
*
育休中・復職後等能力アップコースの経費助成率について、中小企業は1/2から2/3、中小企業以外
は1/3から1/2にそれぞれ引き上げます。
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■助成金の受給までの流れ
「事業内職業能力開発計画」、職業能力開発推進者の選任届を管轄
の労働局に提出します。
訓練開始のできるだけ1カ月前に「訓練実施計画届」を管轄の労働
局に提出します。
「年間職業能力開発計画」に沿って職業訓練を実施します。
訓練終了後2か月以内に、管轄の労働局に支給申請します。
助成金が指定の銀行口座に振り込まれます。
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