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ASElrJpIl.Rep.,\′r()1.6,NoJi(1995)
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NationalResearch =nstitute of Brewing,8511−14,Sai]yO−Cho
Misonou,Hig■aShihiroshima 739,Japan.
2−Methoxy−3−isobutYlpyrazine(isobutylMP)wasidentified
by gas chromatography/mass spectrometry as the major
methoxypyrazine (MP)inJapanese Cabernet Sauvignon red wine.
Three MPsin grape and red wine samples were determined by gas
Chromatography/electronioni2:ed mass spectrometrY. The aroma
deヒection thresh01dlevelofisobutylMPin cabernet Sauvignon
red wine was estimated to be 6 t010 ng/L through sensory
analysis・MPsin cabernet SauvlgnOn red wines are certainly
derived from the both pulp and skins of the grape berries.
Allof the Cabernet SauvlgnOn red wines examined.made
annually from1975 t01994,COntainedisobutylMP. The
correlation between the isobutylMP levels and the climatic
COnditions was examined by multiple regression analysis.The
July sunshine duration,September sunshine duration,and
September precIPitation were selected as the slgnificant
Variables for predicting theisobutylMP concentrations′ Whose
multiple correlation was O・807・Japanese CaberneヒSauvlg・nOn,
Cabernet franc[and Merlot red wine岳COntained moreisobutylMP
than those made from zwelgeltrebe and Muscat Bailey A g・rapeS.
一213−
ASEVJpn.Rep..Vol.6,N().3(199う)
国産赤ワイン中のメトキシピラジン化合物
○橋爪克己、梅田紀彦、佐無田隆
(国税庁醸造研究所)
1、目的
ソービニヨン・ブラン白ワインのハーブ様の特徴香の原因物質としてメ
トキシピラジン(MP)化合物の寄与が明らかにされており、またカベル
ネ・ソービニヨンブドウ及びワイン、並びにセミヨンブドウからMP化合
物が検出されている。ソービニヨン・ブランブドウ中のMP化合物量は冷
涼な気象条件下で高く、カベルネ・ソービニヨンブドウ中のMP化合物含
量は日当たりの良い栽培条件下で早く減少することが報告されている。国
産赤ワインには、原料ブドウが比較的温暖な気象条件下で収穫されるにも
かかわらず、MP化合物に由来すると推定される特徴香が顕著にみられる
ものがあるところから、国産赤ワイン醸造におけるMP化合物の実態を明
らかにすることを目的に検討を行った。
2、方法
(1)試料ブドウは、毎年、山梨県の同一ブドウ固で生産されたものを用
い、赤ワインはそのブドウを当所で醸造、貯蔵したものを使用した。品種
の影響を検討した赤ワイン試料はブドウ品種及びブドウの産地が表示され
ている市販品を用いた。
(2)赤ワイン中のMP化合物の同定は、1993年産カベルネ・ソービ
ニヨン赤ワイン5Lを用い、蒸留、陽イオン交換樹脂への吸着、ジクロル
メタン抽出・濃縮、HPLC分画の後、濃縮してGC−MS分析を行った。
(3)赤ワイン及びブドウ中のMP化合物の定量は、赤ワイン300mL
に内部標準物質を添加し、同定と同様に処理し、HPLC前の試料をGC
−MS分析した。ブドウは、ポリトロンによってホモジナイズし、エタノ
ールを12%(Ⅴル)量加え赤ワインと同様に分析した。
(4)間借の推定は、1990年産カベルネ・ソービニヨン赤ワインにメ
トキシピラジン標品を添加して濃度の異なる試料を調製し、ISOグラス
を用い秋田らの方法1)により行った。
(5)気象データは、気象庁年報から山梨県甲府市のものを使用した。
一214−
ASI三VJl〕Il.Rep.,\rり1.6,N()」;‖(拍5)
3、結果
(1)1993年産カベルネ。ソービニヨン赤ワイン中からイソプチルM
PをGC−MSの保持時間とマスフラグメントパターンから同定した。イ
ソプロピルMP及びsec−プチルMPも検出されたがイソプチルMPの1/
20以下の量であった。
(2)赤ワイン及びブドウ中のMP化合物を定量する方法を新たに検討し、
市販アルキルピラジン化合物を内部標準として使用し、GC−EIMSを
使用することにより比較的良好にイソプチルMP、イソプロピルMP及び
sec一プチルMPの3種類のPM化合物を定量することができた。その検出
感度は水溶液の閥値(イソプチルMP、2ng/L)以下であった。
(3)カベルネ・ソービニヨン赤ワイン中のイソプチルMPの開催は10
ng/Lより低いことが推定された。
(4)1993年及び1994年カベルネ■ソービニヨンブドウの果汁及
び果皮並びに赤ワイン中のMP化合物量は、1993年は多く1994年
は少なかった(Fig.1)。その量的な関係から赤ワイン中のMP化合
物は主に原料ブドウの果汁及び果皮に由来するものと考えられた。当所で
醸造。貯蔵した20年分の全てのカベルネ。ソービニヨン赤ワイン中から
イソプチルMPが検出された(Fig.2)。最近2年間の結果から赤ワ
イン中のイソプチルMP含有量について気象条件の影響が推定されたので、
20年間分の試料について原料ブドウの収穫前3カ月の月平均気温、月間
日照時間及び月間降水量の気象データとの関係を重回帰分析により検討し
たところ、収穫前の日照及び降水量が原料ブドウのMP化合物量に影響を
及ぼしている可能性が示唆された。
(5)カベルネ。ソービニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、ツバイゲ
ルトレーベ及びマスカット・ペリーAの市販赤ワイン中のイソプチルMP
量を測定した結果、前3者の含有量の平均値は後2者の平均値よりも有意
(p=0.05)に高く、カベルネ・ソービニヨン赤ワインで推定された開催
を上回った。
(参考文献)
1)秋田修、蓮尾徹夫、原昌道、吉沢淑:醗工、66(3)、149(1988)
−215一
ASEVJpn.Rep.,Vol.6,No.3(i995)
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Fig・2 ConcentrationofisobutylMPinCabernetsauvlgnOnredwines
from1975to1994
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