平成 26 年度 一般入試 前期 地理歴史【世界史 A】 問題用紙 No.1 ※解答はすべて解答用紙に記入すること。 I 以下の文章を読み、問に答えなさい。 19 世紀末ごろからはそれ以前のイギリスが圧倒的な支配力を誇った時代とは異なり、 (a)帝国主義の時代となった。 この間主要な欧米諸国を中心とする列強諸国は( ① )からもたらされる資源や労働力によって経済力や軍 事力を増した。またこれと同時に列強諸国の大半が位置したヨーロッパでは、1870 年ごろまでは好景気となり、 ( ② )主義がたかまった。また、重化学工業が発達し、新素材が開発され、 ( ③ )産業をはじめと ( ① )となった地域 して一般の人々の生活必需品にも使用されるようになった。 (b)しかしその一方では、 では、列強の支配に対する( ④ )運動がたかまった。ヨーロッパは 1870 年なかばごろから長期( ⑤ ) に陥った。そうしたなか当時の列強に名を連ねるような主要諸国では、 (c)対外進出と(d)独占資本の形成によって対 応しようとした。 19 世紀末から 20 世紀初頭にかけての時代には、対外的には拡大する( ③ )産業の力を背景とした進出 を行う一方で、各国内では、ヨーロッパ諸国を中心に( ② )主義によって国家による市民生活への介入を 否定的にとらえていた。しかしながら、 (e)多くの社会問題が生じていたこと、また従来の有産階級と労働者との間 に(f)新しい中間層が出現したこと、そして、各国では( ⑥ )権が拡大していったことから、政府や政党 は積極的な政策展開をとる必要があった。 ( ⑦ )主義や労 (g)また列強の中でも特に帝国主義的な国家では、 働運動の激化への対応策として、各種の社会保険制度の導入を筆頭とした積極的な社会政策を展開した。 問1 ①~⑦に適当な語句を記入しなさい。 (同じ番号には同じ語句が入る。 ) 問2 下線部(a) を解答欄 2 行以上で説明しなさい。 問3 下線部(b) の運動のうち、1900 年前後に中国で生じた、ある結社を中心とする運動や戦闘的活動について解 答欄1行以上で説明しなさい。 問4 下線部(c)対外進出の具体的な事例を解答欄 2 行以上で説明しなさい。 問5 下線部(c)対外進出をより容易にし、あるいは促したのは当時のいかなる産業・経済構造であったのか。解答 欄 2 行以上で説明しなさい。 問6 下線部(d)とはどういうことか、解答欄 2 行以上で説明しなさい。 問7 下線部(e)の具体的な事例をあげなさい。 問8 下線部(f)はどのような人たちか、簡潔に説明しなさい。 問9 下線部(g)について、なぜこうした国家では社会政策が積極的に展開されたのか、解答欄 2 行以上で具体的 に説明しなさい。 II 以下の文章を読み、問に答えなさい。 以下の用語のうち一つを選んで、解答欄 3 行以上で説明しなさい。 第 2 次産業革命 三国干渉 日露戦争 韓国併合 III 以下の問に答えなさい。 問1 1980 年代、 90 年代の韓国の政治状況を以下の人名すべてを用いながら解答欄におさまる範囲で説明しなさい。 平成 26 年度 一般入試 前期 地理歴史【世界史 A】 問題用紙 No.2 ※解答はすべて解答用紙に記入すること。 全斗煥 盧泰愚 金泳三 問 2 1989 年の中国での天安門事件にいたる経緯を、経済と政治の両面から解答欄におさまる範囲で説明しなさい。 IV 以下の[ A ]から[ C ]の文章を読み、問に答えなさい。 [ A ] トマス・ホッブズは、スペインの無敵艦隊襲来の知らせに驚いた母が産気づいて生まれた、つまり自分は恐 怖とともに生まれたと自ら述べている。結局、( a )のもとたたかったイングランドがこのたたかいに勝利し、これ はスペインの覇権がおわったことを告げる象徴的な事件でもあった。ホッブズはフランスに亡命し、この間に、の ちに刊行される彼の主著( x )を執筆したとされている。この著作において展開された彼の政治学は、その幾何学的 方法を、 『天文対話』の作者である( b )からとりいれた。 [ B ] ジャン・ジャック・ルソーは、ジュネーブ共和国で生まれた。ディジョンのアカデミーからの課題に対して 書かれた懸賞論文である( y )を書き、自然状態における人間を描き、近代人と比較した。その後『社会契約論』に よって彼の政治思想はより明らかになった。彼は『エミール』を書き、その( c )論を展開したが、自らは愛人に多 く子供を産ませ、みな養育院にいれてしまい、今日の倫理観からすると疑問を残すところもあった。 [ C ] ジョン・ロックはオックスフォード大学で哲学と医学をまなび、後にホイッグ党の領袖となるシャフツベリ 伯の秘書および主治医となる。シャフツベリのあとにつづいてロックもオランダに亡命する。その亡命の前に、い わゆる( z )をその後半に含む『統治二論』を執筆したといわれている。この前半で彼は、ロバート・フィルマーの 主張する王権神授説を批判した。 問 1 ホッブズ、ルソー、ロックのそれぞれの生まれた年と、以下の 4 つの政治事件を、時代の早いほうから順に 左から、人名または事件名を書きなさい。 [政治事件] ピューリタン革命 名誉革命 フランス革命 アメリカの独立宣言 問 2 ( a )にあてはまるイングランドの君主の名前、( b )にあてはまる人名を書きなさい。 問 3 ( x )、( y )、( z )にあてはまる書名を、以下からそれぞれ選びなさい。 『人間悟性論』 『国富論』 『市民政府論』 『法の精神』 『リヴァイアサン』 『人間不平等起源論』 『方法叙説』 問 4 ( c )にもっともあてはまる言葉を以下から一つ選びなさい。 宗教 科学 教育 音楽 問 5 [ A ]の文中下線部にあるように、ホッブズはフランスに亡命したが、その理由にはどのようなことが考えら れるか簡単に説明しなさい。 問 6 [ B ]の文中にある『社会契約論』の思想はフランス革命の理論的よりどころとなったといわれるが、どのよ うな意味においてか、簡単に説明しなさい。 問 7 [ C ]の文中下線部にある「王権神授説」を説いた国王を以下からすべて選びなさい。 ウィリアム 3 世 ルイ 14 世 ジェームス 1 世 エリザベス 1 世 エリザベス 2 世 平成 26 年度 一般入試 前期 地理歴史【世界史 A】 解答用紙 No.1 ※解答はすべて解答用紙に記入すること。 I 問1 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 II 受験 番号 氏 名 * * *の欄は記入しないこと 平成 26 年度 一般入試 前期 地理歴史【世界史 A】 解答用紙 No.2 ※解答はすべて解答用紙に記入すること。 III 問1 問2 IV 問1 → → → → → 問2 ( a ) ( b ) 問3 ( x ) ( y ) → ( z ) 問4 ( c ) 問5 問6 問7 受験 番号 氏 名 * * *の欄は記入しないこと
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