「宮前九条の会」ニュース 宮前九条の会 HP 第 93 号:2014/4 憲法九条を守ろう!この一点で集まる宮前区市民の会 先行き不透明な空気の重さにあえぎつつ 「宮前九条の会」呼びかけ人 http://miyamae9.web.fc2.com/ (発行責任者・連絡先) 若原 044-855-8896 携帯サイト(PC 可) http://fhp.from.jp/miyamae9/ 脱原発を求める様々な行動 佐藤涼子 有馬 高木一郎 東日本大震災による被災地復興もままならず、福島第一原子力発電所 の事故収束についての進展も見られず、私や身近な友人たち、ごくごく 普通の市民たちは、この先行き不透明な空気の重さにあえぎつつ、今で きることを息長くと念じつつ暮らしています。息苦しさに追い討ちを掛 けるように、2013 年 11 月、「特定秘密の保護に関する法律案」が衆議 院で採決され、更に政府は、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈 変更と、自衛隊法など関連法を改めることに強い意欲を示しています。 そして、増税!! 福島第一原発事故が安全神話のでたらめさを暴き、大手新聞、テレビ界 も含む原子力ムラの強大さもみえてきました。福島第一事故から丸3年と なり、原発の再稼働を託された規制委員会は、規制の基準を満たしていて も事故は起きると明言しました。倫理の欠如した人に委員の資格はあるの でしょうか。 昨年 2 月から今年 2 月に掛け、東京・横浜の計40の図書館や書店で 『アンネの日記』と関連図書が三百冊 以上相次いで破られる事件が起こりま した。3月に器物損壊容疑などで男性 が逮捕され、「アンネ・フランク自身が 書いたものではないと主張したかっ た」という趣旨の供述をしているそう です。図書館に長く勤めていた私はと りあえずほっとしましたが、この日記 の真贋についての論争は既に決着がつ いているものです。自分の考えと違うから本を破いてしまうという思考 に、改めてぞっとしました。何故なら、そういった風潮が決して、この 事件だけではないからです。従軍慰安婦の見解についても然り、ヘイト スピーチも、Jリーグの差別的横断幕の事件も重なってきます。 脱原発の動きは、東京経産省前の反原発テントを筆頭に、毎週金曜日は 北海道から九州まで脱原発デモが実施されています。台湾、韓国,EU でも 行動が始まっています。その他、各地で様々な脱原発運動があります。 これらは充分な論議を尽くさず、まるで印籠をかざしてキャタピラで 制圧していく政権運営の合わせ鏡のようです。合わせ鏡はまた怒ってい るだけの自分の姿も映し出し、ガマのごとく脂汗もぽたりぽたりの次第 です。 放射線による影響は甲状腺だけではなく、全身に影響があり、放射性元 素により身体内部の特定臓器に集積する性質があります。 すでに福島では甲状腺ガンの子供が 70 人以上みつかっています。本来、 安全な地域に移住すべきところを、20ms という高線量でも住民を帰還させ る政策は正に棄民としか言えません。 3/9 は日比谷公園に1万人、原発銀座福井県では 750 人が集合。3/15 に も日比谷公園で、3/16 は川崎平和公園で 1200 人、再稼働一番手に名指さ れた川内原発のある鹿児島で 6000 人、横浜でも毎週金曜日に東電の支店前 で抗議を行っています。 3/24 には原発立地自治体住民連合が「日本政府は、いかなる科学技術的 な根拠をもって原発事故は 100%起こらない、ということを保証するのか」 と再稼働を推進する安倍首相に公開質問状を提出しました。 また、事故の際の放射能の拡散を予想するため、原発所在地から風船を 飛ばす風船プロジェクトも各地で行われています(横須賀では 4/13 に開催)。 原発再稼働停止を求める裁判、原発建設中止を求める裁判、原発メーカ ーを訴える裁判も各地で係属しています。 人類にとっての百害そのものの原発を廃止しましょう。一人ひとりがやれ ることを始めましょう。 花はどこへ行ったの ピート・シーガーが 1 月 27 日、94 歳で亡くな った。1960 年代を知る私 には懐かしく、時代の空 気、そして若き日の自分 を思い出す。ビートルズ やストーンズらのイギ リスのロックと共に、ジ ョーン・バエズやボブ・ ディランらアメリカのフォークソングや黒人音楽は、日本の若者に様々 な文化的影響を与えた。ピート・シーガーはすでにフォーク界の大御所 で多くのヒット曲があったが、特に黒人霊歌だった「勝利をわれらに」 を公民権運動を象徴する曲にまで広め、63 年のキング牧師等によるワ シントン大行進時には、20 万人以上の参加者達に歌われた。また「花 はどこへ行ったの」も様々な歌手に歌われヒットしたが、ベトナム戦争 時、反戦歌として多くの場で歌われた。60 年代はまだ動乱の時代で、 矛盾や暴力などがあふれていたが、世の中を良くしようという熱気が今 よりあった気がする。そしてプロテスト・ソングはその大きな力になっ ていたと思う。 「花はどこへ行ったの」は、1955 年にショーロホフの小説「静かな るドン」に載っていたコサックの子守歌の一節からヒントを得、「花は どこへ行ったの?少女たちが摘んだ」「少女たちはどこへ行ったの?皆 結婚した」「その夫達はどこへ行ったの?皆戦場へ行った」という曲を 書いて発表した。それに、ジョー・ヒッカーソンが、「兵士たちはどこ へ行ったの?墓に入った」「墓はどうなったの?花畑になった」という 4.5 番を付け足し、また 1 番に戻る循環の曲にした。どれにも「いつに なったら彼らは学ぶのだろう」というフレーズが後につくが、何度悲し い思いを繰り返せば戦争の愚かさに気づくのだろう?という意図がよ り強調され、本人も気に入りそれが定番となり広まった。第二次大戦中、 母国ナチス・ドイツに反対しリリー・マルレーンを歌った女優マレー ネ・ディートリッヒも、戦後歌手としてドイツ語で歌い続けた。所持し てるジョーン・バエズ盤もドイツ語である。また、東ドイツのフィギア スケート選手としてオリンピック 2 連覇したカタリーナ・ビットは、ド イツ統一後復帰し、1994 年リレハンメル・オリンピックで、旧ユーゴ 内戦に心を痛め、平和を願ってこの曲で滑った。 しかし未だ世界各地で戦いが続いている。武力では真の解決にならず、 憎しみと悲しみだけが残り、歌詞のようにまた繰り返される。インドが 独立できたのも、ワシントン大行進が成功したのも、非暴力だったから である。日本では安倍政権が、立憲主義や民主主義を理解しようとせず、 時代錯誤の国家主義、軍国主義に戻そうと着々と準備を進めている。客 観的な視点を持たず自己流解釈を押し通す反知性主義は、世界では孤立 し、国内では受け入れやすく、橋下市長や田母神氏への支持となる。武 力が国を護る抑止力になるという幻想から脱却し、人権を守り平和を作 る最も現実的な現憲法を変えてはいけない。 (小台 山﨑行紀) 「宮前九条の会」第 37 回学習会 宮前市民会館第 4 会議室 5 月 3 日(憲法記念日)午後 2 時~4 時半 『憲法のこころ、平和のこころ』 ~憲法九条を守る勝負の年。憲法と平和を守る活動の展望をクイズで考えよう!~ 講師:川岸卓哉(弁護士、明日の自由を守る若手弁護士の会) 〈 講師から一言 〉 安倍政権の暴走により、憲法 9 条は死文化されようとしています。 平和を守る活動は、いよいよ正念場を迎えています。 憲法記念日に、あらためて憲法に込められた平和の心を確認し、 平和を守るため、私たちに何ができるか、一緒に考えましょう。 講義はクイズ形式で進めていきます。 ぜひ、ご参集ください。 ■「宮前九条の会」活動予定 ~ 憲法記念日駅頭宣伝 5 月 3 日 10:30~11:30 鷺沼駅 ~ ◇今月駅頭宣伝 4 月 19 日 13:30~14:30 ◇拡大事務局会議 4 月 19 日 15:00~16:30 ◆次回駅頭宣伝 5 月 17 日 13:30~14:30 ◆拡大事務局会議 5 月 17 日 15:00~16:30 宮前平駅 宮前市民館 G 室(2F) 鷺沼駅 宮前市民館 G 室(2F)
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