第 40 号 - 白陵中学校・高等学校

第 40 号
2011/9/10 発行
キャンプや臨海学習、夏季補習など夏の行事の多かった 8 月も過ぎ、文化祭や体育祭と次
の行事が目前に迫った 9 月。
「暑かったけど短かったよね、夏」とは古い映画のセリフだ
が、今年これに共感する人はそれだけ密度の濃い夏だったということだろう。秋は近いが
夏はまだ終わらない。最後まで全力で打ち込むことで初めて見えてくることもある。そし
て皆で取り組めば大きなものが出来上がる。白陵生の全力をまだまだ見せてください。
『 雑 感 』
西 善弘先生(中1の1担任・国語)
最近歳のせいか、明るくなれば目が覚める。7 月 18 日も目が覚めて
何気なくテレビをつけてみるとまだ試合をやっていた。なでしこジ
ャパンのアメリカとの決勝戦だ。延長戦の末これから PK 戦が始ま
るというタイミングだった。そして歴史的瞬間を目撃することがで
きた。早起きは三文の徳である。その後、なでしこジャパンの快挙
がさまざまに報じられた。その中で世界一となったなでしこジャパ
ンの選手たちが、決して恵まれた環境の中で練習をしてきたのでは
なく、昼間は OL などとして働き、グラウンド整備などの雑用もすべてこなしながら練習
をするというまるで小学生のクラブのチームと変わらないような境遇の中、艱難辛苦を乗
り越えて見事に栄冠を手にしたのだという報道があった。美談に仕立て上げるための誇張
だという説もあったが、男子の J リーガー達に比べれば、やはりなでしこジャパンの選手
の環境はいろいろな面で厳しいといえよう。とかく人は自分の努力不足を棚に上げ、成果
のあがらないことをつい他に責任転嫁しがちなことを思えば、大変立派だと讃えられるべ
きであろう。ところで我が白陵の陸上部も運動場の文字通り片隅で存分に走るスペースが
とることもできないような練習環境の中で、それでも一生懸命に練習を続けている。そん
な逆境の中最近では中学生は県大会のみならず、近畿大会や全国大会にも、高校生も県大
会、近畿大会に出場する部員もいる。この7月の東播地区予選では中学生で2名、高校生
で5名が県大会の出場権を獲得した。厳しい、あるいは劣悪な環境をはね返し、立派な成
果をあげているといえよう。
劣悪な環境だからこそよい結果を招いたとまでは言わないが、
どんな環境の中でもその中で一生懸命努力することで立派な結果を出すことは賞賛に値す
る。だがいざ自分を振り返ってみるとどうか。メタボ対策や血圧のことを考えて運動を勧
められるが、炎天下や極寒の中でのランニングなど思いもよらず、夏には冷房が、冬には
暖房が効いた快適な環境のジムでせいぜい動かない自転車をこぐくらいである。
1
白陵生とともに学ぶ2
皆さんは現在、勉学に部活動に忙しい日々を過ごしていることと思
います。通学に1時間以上かかる人もいて、学校生活を続けるのは
本当に並大抵のことではないことでしょう。しかし皆さんには適忚
力や潜在能力というものが備わっていて、今はとてもついていけな
いと思っていても、日々の地道な学習で着実に実力をつけて、皆さ
んは、さらに上を目指して頑張ることができるのです。
その昔、イタリアの思想家マキアヴェリは『君为論』の中で、
「未
来の半分は運命にかかっているが、半分は人間が操作できる。だから運命を知った上で先
手を打て。そして運命の女神を打ちのめし、突き飛ばせ」と言っています。また、
「幸運の
女神の前髪をつかめ」という言葉もあります。それは女神には後ろ髪がないので、幸運が
一度通り過ぎるともう捕まえることができない、だから先回りして待ちかまえなければな
らないというのです。
また、好機というものは、多くの場合、辛い経験にまぎれてやってくることがあります。
だから、ほとんどの人はそれと気づかないことが多いのです。好機をつかむタイミングが
難しいのはそのためでもあります。人生の好機をつかむときの経験則について多くの人が
書物の中で書いています。人生の達人と呼ばれる人は例外なく、その経験則を身につけて
いるのです。次に、いくつか紹介したいと思います。
まず第一は「これが本当にやりたいことなのか」と考えることです。しかし、すぐには
見つかりません。そこで、真の目的意識が浮かび上がるまでは、学校の授業を徹底的に学
習することを勧めています。どのような研究や仕事にも、その土台となる基礎研究とよば
れる地道な取り組みが欠かせません。やがて本当にやりたいことが見えてきたとき、この
土台となる知識や技術が大いに役立つのです。
第二は「これは面白いか」ということです。知的好奇心を喚起しないものは学習してい
ても長続きしません。興味・関心は発達段階に忚じて変化するものであり、本当に面白く
てやっているのか見通せない部分もありますが、
「面白い」のだと思い込むことも時には必
要です。
「面白い、面白い」と自分に言い聞かせて、日々取り組んでいると、やがて、心の
底から「面白い」と思えるようになることが多いからです。
第三に、チャンスを活かすためにはやはり「心掛け」が必要です。それは、普段からさ
まざまな体験を通して、自分が今、本当に何をしたいのか、考える姿勢を持つことです。
私は、本校では、そのためには今、どのような準備をしておかなければいけないのか、と
いうことを皆さんが考えていく手助けをしたいと思っています。
私は、毎日の学校生活は、白陵生である皆さんが、将来、幸運の女神と出会ったときに、
心から楽しんで向き合うことができるための大切な準備期間だと考えています。だから、
英語の授業を通して、皆さんが、気まぐれな運命の女神の前髪をつかむことができるよう
に、一役買いたいと思っています。You will surely have one chance、 so go for it!
(中2英語:清重)
2
曽根駅から学校までのんびり歩きながら『長閑だなぁ』
、校門に着
いて校舎を眺め『自然がいっぱい』初めて学校に来た時に抱いた感
想。そういえば、広島にある私の母校も駅から徒歩20分ほどの自
然あふれる丘の上。最近暑くなり、汗をかきながら学校までの道の
りを歩くと、中学・高校時代を思い出す。私は母校が好きだ。在学
中はもちろん、勉強のこと、部活のこと、友人関係、色々ある。行
きたくないなぁと感じた日もある。でも、卒業して数年経ち、広島を離れた今でも、私は
母校が好きだと、言える。卒業してから、時に町で見かける母校の生徒のマナーが悪かっ
たりすると、がっかりする。たぶんどの学校も、代々の生徒がいて、先生がいて、色んな
人が関わり、その歴史を受け継いで今がある。白陵もそうなんだと思う。色んな人の思い
がつまっている場所。みなさんは、白陵が好きですか?きっと、毎日色々あると思う。楽
しいことばかりじゃないと思う。でもたぶん、一生懸命に、笑ったり泣いたり腹をたてた
りしながら過ごす3年間、6年間は、かけがえのないもの。中高生の目力ってすごい。正
直、教室の前に立ちながら、ときどき圧倒されそうになる。そのくらいエネルギーがある。
だから、
「どうせ自分は・・・・」とか思わないでほしい。みんなには、色んな力があって、色
んな可能性がある。中高生の頃、今の私の年齢になった自分は、精神的にも大人で、しっ
かりしていると思っていた。現実は・・・相変わらず悩むことは多いし、落ち込むことも
多い。だけど負けず嫌いな私は、みんなの目力に負けないように、自分の可能性を信じて、
がんばっていこうと思う。数年後、私は白陵が大好きだ、と言えるように。
(中3英語:大久)
私が新任の教師として、白陵に来てはや5ケ月が過ぎようとしてい
ます。今年の3月に大学を卒業したばかりの私にとっては、未だに
(恥ずかしながら)学生気分が残っていると同時に、一人の教師と
して働いているという実感とが入り混じっているような気分です。
白陵の様な学校とは無縁な学生時代を送っていた私にとっては、本
校の学生の勤勉さ、切り替えの早さ等に日々尊敬の念を抱いていま
す。今、私は中学部を为に担当していますが、目の前の可愛い生徒
を見ていると、自然と自身の中学時代の事を思い出してしまいます。私が中学生の頃、決
して私の素行は良いとは言えませんでした。
自分自身の中でも様々な葛藤もありましたが、
その中で様々な人に迷惑や心配をかけた様に思います。学力も当然のように低く、自身の
存在意義を鏡に映った自分に問いかけたりもしました。当時の私は、ある意味生きるとい
う事に必死だったような気がします。尐し(とても?)重い話になってしまいましたが、
ある意味この経験が、私が教師になりたい理由の一つでもあります。今、皆さんは「白陵」
という素晴らしい環境の中で、自身の青春を有意義に過ごしていると思います。しかし、
いずれ誰しもが、悩み立ち止まる事があると思います。それは勉学、友人関係、はたまた
恋愛かもしれません。また今この文章を読んでいる皆さんが現在進行形で自身の壁にぶつ
かっている途中かも知れません。私は、そういう状況になった時、自分自身の経験からで
すが、思い切ってその場所で座ってみる事が必要だと思います。周りが進んでいく中で、
自分だけが立ち止まるのは怖いと思いますが、人は人のペースがあります。あえて合わせ
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る必要はなく、自分なりのペースでゆっくり地に足をつけて、歩んで行くことが大切では
ないでしょうか。この学校は、座った生徒と一緒に座り、ともに立って歩いて行く先生が
たくさんいると思います。私自身は、そういう事が、
「白陵生と共に学ぶ」という事と感じ
ています。
(中1英語:磯村)
白陵に来てはや 5 か月が過ぎた。正直、ゆっくりと考える時間は全くな
かったというところである。これ程までに時間が欲しいと思ったことも
ない。白陵へのイメージもこの間に大きく変化してきた。厳しい学校、
勉強ができる学校から自由な学校へということである。規範を犯したこ
とに対する罰則は確かに厳しいが、日常、生徒への教師の態度は、どち
らかというと静観しながら、生徒に考えさせていることが多いように思
う。だからこそ、生徒の積極性が増したり、自为性が磨かれたりするの
であろう。興味に対する貪欲さは私自身が見習わないといけない点である。その一方で、
今ある環境が当たり前であると考えているようにも思う。家族の協力、先生方の協力だけ
でなく、様々な人の協力があってこそである。真摯さ、謙虚さがあってこそ、自分の考え
を聞いてもらえる、やるべきことに責任を持って行動してこそ、認めてもらえるわけであ
る。私自身、大学生以来の一人暮らしをして、改めて親のありがたみを感じている。また、
先生方の協力、友人があるから、自由に授業もでき、楽しさも見いだせるのである。頭で
っかちで人のありがたみ、苦しみなどがわからない人間にはなって欲しくない。一人では
決して満足な暮らしはできない。
東日本大震災、6 年間仙台に身を置いた者として、沈痛極まりない出来事で、東北へ行
きたい気持ちもありながら募金しかできない歯がゆさもある。ただ、震災が利害ではなく、
人の絆の強さ、被災地域の強さを心底感じさせてくれた。一方現地では、盗難や詐欺も増
えている事実もある。腹立たしい限りである。
白陵生のみなさん、
共に学び人の役に立つ人間になろう。
その探究心をもち続けながら、
人間力をしっかり身につけれられるそんな学校へさらに発展させていこうではないか。
(中3理科:大森)
中3:私たちの担任紹介
中3-1 担任:幡川先生(数学)
この度、幡川先生の小顔をさせてもらうことになっ
た僕が、さっそく幡川先生の紹介をしたいと思いま
す。
いま幡川先生に担任を持ってもらっていますが、
とにかくホームルームが長い!! とことん長いです。
急にいろいろ人生についてお話しするのですが……
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けど僕自身は結構心に刺さってくる言葉もあっていいと思います。まあ、担任を持っても
らう人は気をつけたほうがいいと思います(笑)
次に、勉強面について、幡川先生は数学β(幾何学)をお教えくださってます。正直、
かなりわかりやすいので数学βができる人が結構多いです。幡川先生の一生懸命な姿に黒
板が感動したのでしょうか、幡川先生が描き出す円はとてつもなくうまいのです。また、
コツを教えてもらいましょう。
まあ、そんなこんなで幡川先生はみんなから結構愛されてると思います。僕も「おもし
ろいな~」と思いますし、たぶんみんなも思ってるんじゃないでしょうか? では、僕た
ちも難しい時期ですが、がんばりますのでこれからもよろしくお願いします。そして……
テスト簡単にしてくださいね(笑)
中3-2 担任:木島先生(理科)
木島先生は理科Ⅰを教えておられます。木島先生の授
業では、いつもは面白いか面白くないかよく分からな
い冗談を交えて皆を笑わせたり、シラけさせたりしな
がら楽しく授業を進めていかれます。また、テストで
は満点が百点を超えたり、問題文中に自分をもとにし
た「木島博士」を登場させたりします。木島先生の好
きなものは日本酒(ビールにお金を使うのはもったい
ないらしいです(笑)
)
、AKB48(コンピューター
のフォルダに写真が入っていました。たぶんいたずら
だと思うのですが・・・・。総選挙についての話題の時に投票したんですか?と聞くと頷いて
おられました。これも本当かどうかはわかりません。
)とにかくユーモアたっぷりです。運
動会の時にはどんな順位でも僕たちが一生懸命頑張っているのに感動されてジュースを奢
ってくださることもあります。僕は木島先生のクラスなので次も奢ってくださることを期
待しています。ちなみに最近の木島先生の名言を紹介します。
「要するにな、地球はシュー
クリームなんや。表面はこんにゃく板で覆われとんや。
」とか「モルはおにぎりなんや」と
かです。本当にユーモアがあり、いつもニコニコされている先生です。
中3-3 担任:松本先生(体育)
我らが松本良先生について。先生は、笑っています。にら
めっこしたら絶対勝てる!と思わせるくらい、顔が「ニヤ
ッ」となります。ちなみに、にらめっこしようと思ったこ
とはありません。先生は、この間の球技大会の後に、ジュ
ースをクラスのみんなにおごってくださいました。頬や財
布のひもが緩い…もとい、おだやかで寛大な、いい先生で
す!先生の担当教科は体育です。ダンスは苦手のようですが(笑)バスケはやっぱりすご
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いです。授業は丁寧で分かりやすいです。背が高いので、うらやましいです。でもその背
のせいか、なんだかこわそうですが、そんなことはありません。意外とおっちょこちょい
だと思います。例はあげませんが(笑)ところで今、先生は肩が凝っているそうです。担
任というのはいろいろ大変なのでしょうか。ところで、先生の顔が赤いのは、お酒のせい
ではありません。もとは白いらしいですが、白い先生は想像できません。先生は HR で、
よくいいことをおっしゃいます。例はあげませんが(笑)
中3-4 担任:茅田先生(数学)
数学をこよなく愛し、寛容の心で生徒を見守り、スタ
ーウォーズに登場する某ロボットのような容貌を持っ
た先生、その先生こそ我ら J3-4 の担任、茅田智幸先生
です。
先生の紹介をするにあたって、まず挙げなければなら
ないのは、先生の数学への愛でしょう。先生は陸上部
の顧問をする傍ら、数学研究部(仮)を立ち上げ、活動
しています。そこからも、先生の数学好きが分かるで
しょう。だから、時々授業中にややこしい話題が出て
くると「楽しくなるよね」と、さも楽しそうに言うのです。もっとも生徒からすれば大変
で楽しくない場合の方が多いですが。
また、先生の字には特徴があります。例えば、
「数」の書き方です。数の字は各数が多いく
せに数学の授業でやたらに出てくるので、先生はこれを「ね」のような字に略すのです。
これも先生の大きな特徴の 1 つです。また、先生も人なので、名ゼリフが存在します。茅
田先生の場合、
「名札がない」です。普通の言葉じゃないか、と思うかもしれませんが、そ
の言い方が特有なのです。だから、生徒に時折まねされるのです。特に先生自身がつけ忘
れてカウンターを食らうこともあります。
中1:臨海学習
臨海学校のメインイベント、カッター訓練。
一日目。カッターの説明を受けてから、バ
スで出発!! みんなわくわくしながら、海へ
向かいました。いざやってみると櫂が予想以
上に重く、水圧もすごくて、全然進まなかっ
たり、みんなの息が合っていなくて、前の櫂
とぶつかってこげなかったり、櫂を持ってい
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かれたり。見ていると簡単そうなのにいざやってみると難しい。はじめはいろんなことで
苦戦しましたが、みんなで声を合わせて頑張り、尐しずつ上達していきました。
そして、一日目の終わりにレースの練習がありました。私の艇は八艇中七位。明日のレー
スは頑張ろうとみんなで言い合いました。
そして二日目。昨日言われたポイントを思い出しながら、気合を入れてカッターを漕ぎ
ました。そしてとうとう最後のレース。みんな緊張しながらスタートを待ちます。スター
ト! 指導係の漁師さんが大きく声を上げます。
「イーチ!!」みんな一斉に櫂を動かしながら声を上げました。
「ニ~! サン!!」カッターはすごい勢いで進んでいきます。昨日の倍以上ある道のり
をみんな一生懸命、力いっぱい漕ぎました。結果は四位。メダルにはあと一歩届きません
でしたが、みんな満足の結果でした。人が二十人も乗っている重い舟を、自分たちの力だ
けで動かすことができました。このカッター訓練は、人と協力することの大切さを教えて
くれ、そして大きな自信を与えてくれました。
Wing
(1-3 櫻井海月)
私は臨海学校で、
人生初の座禅をしました。
座禅をするポイントは、
1)丹田(へその下の部分)を意識しなが
ら、息を数時間と吐く時間の比が三対七
になるようにすること
2)顔の位置はそのままで目を 1.5 メート
ル先の地面に向け半眼の状態になること。
3)腰を立て、手を組んで、なるべくお腹
に近づけ、背筋が曲がらないようにしっ
かり伸ばし、胸を張る。
4) よく集中し、自分を見つめて、自分が
どのような人間なのかをよく考える。
といったようなことを寺の住職さんに教えていただきました。
足も痺れてきて、やはり思ったよりも難しくて、住職さんから注意も受けました。しか
し、座禅をすることで、その日一日の活力を得られ、その後の朝食はとてもおいしく感じ
られました。本当に、座禅を体験できて良かったな、と思いました。
(1-4 飯田佳那子)
備前焼は日本六古窯の一つで、備前焼をは
じめとする陶芸はすべて手作りなので同じも
のはないということを聞きました。
備前焼の作り方を教えてくれた人はてきぱ
きとしていましたが、難しそうだったので僕
ができるかどうかとても不安になりました。
備前焼を作り始めるとやはり難しかったです。
はじめ、粘土を丸める時も、ひびが入ってし
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まい、そのひびがなおらず一部にひびがいったままでした。次に粘土を均一に伸ばす時に
もろくろを回しながら同じ厚さになるようにしなければならなかったのに、細かったり、
太かったりとばらばらでした。僕が一番苦労したのは仕あげです。水を使って表面をつる
つるにして行くのですが、やわらかいので尐し触っただけであとがついたりして何回もや
り直しをしました。それでも、最後に何とか出来上がったので満足です。
日本の伝統的なものに触れることができてとてもよかったと思います。
(1-2 濱西将宜)
夏休みに、臨海学習でホロコースト記念館へ行った。ホロコーストとはユダヤ人大虐殺
のことだ。庭には、アンネ=フランクが隠れ家から見ていたマロニエの木の子孫が植えら
れていた。建物は悲しみの黒と希望の白で塗り分けられていた。
館内はたくさん写真や絵があり、その中の1枚にこんな解説があった。
「尐年が死体の金
歯を抜く仕事をさせられているところにその尐年の父親の死体が運ばれてきた。だが、彼
は泣きもせずに死体の口をこじ開け、金歯を
引き抜いた。
」僕は、死体の金歯さえカネにす
るナチスの残酷さ、また人としての感情さえ
奪ってしまう収容所の恐ろしさを痛感した。
ホロコーストの責任はヒトラー一人にある
のだろうか。そこにはナチスに協力した人、
沈黙した多くの人がいたのだ。こんな過ちを
もう繰り返さないためにも、本当にその人、
そのことが正しいのかという本質を見通す見
識や声を上げる勇気を身につけなければなら
ない。
(1-1 松本道成)
日本の歴史。このほとんどは、京都に集ま
っていると昔から思っていました。しかし、
京都に負けないくらい歴史がある土地、鞆の
浦。僕たちは、臨海学習の3日目、鞆の浦を
見学に行きました。この日は、大雤でカッパ
を着ながらの見学でした。鞆の浦には、坂本
龍馬の記念館があり、重要文化財の秀吉の能
舞台などがありました。鞆の浦の見学をして
思ったことは2つあり、1つは歴史はビデオ
で見るより、本物を見た方が感動が大きいと
いうこと。2つ目には、地域の人の優しさです。ぼくたちが「こんにちは」と言うと、笑
顔で返事をくれました。中でも驚いたのは、ぼくらの班に雤具を忘れてしまい、雤の中見
学している友達がいると、傘を貸してくれたり、カッパをくれたりしました。鞆の浦の見
学は楽しいだけでなく、多くのことを僕たちに教えてくれました。
(1-3 黒瀬凌一)
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中2:野外活動
キャンプ初日、僕達は飯盒炊爨をし
て、カレーを作りました。この飯盒炊
爨とカレー作りは、ほとんどの人が小
学校の頃経験したことがあったと思い
ます。
まず野菜を切る人、
米を研ぐ人、
火を起こす人に分かれました。僕達の
グループは、料理を日常的に行い、慣
れている人が多く、カレーの準備は早
くできました。しかし、ご飯がなかな
か炊きあがらず、待っているのも暇だ
ったので、火を起こし、ご飯を炊く人
の手伝いをしていました。今までに体験したことがないくらい火は熱く、10 分以上火の近
くにいると体が焼けてしまうのではないかと思ってしまうくらい熱かったです。
そんな中、
一番遅い班でも予定より早くでき、順調に作ることができていたと思います。みんなで作
ったカレーは最高に美味しかったです。この飯盒炊爨とカレー作りを通して、みんなで協
力する大切さを学びました。
今後の学校生活にまた協力するということを生かしたいです。
(2-2 南 和希)
今年のキャンプは勉強を中心にやると言われていて、正直私はとてもいやだった。しか
し日常とは違い、朝起きる時間から集合の時間まできちんと決められていて緊張を持って
頑張ろうと思った。しかし出発式からいきなりその気持ちを忘れてしまった。集合する時
間には間に合ったが、始まっても先生の話をよく聞かずに友達とだらだらしゃべって「緊
張感がない」と怒られたのだ。私はその時「これでは一年の臨海学校のときと何も変わっ
ていない」と思い時間をみてキビキビ行動しようと思った。キャンプファイヤーでは歌を
歌わずにふざけていたり、お風呂の
前のスペースで走って怒られたりも
した。その中で今一番反省している
のは就寝前の点呼に間に合わなかっ
た上に先生がもう一度見に来た時に
ふざけていて怒られたことだ。私は
去年集合する時にいつも一番遅く、
怒られいたので、これからは時間を
守ろうと決心した。
今年のキャンプでは時間を守れる
ようになったので最低限守らなけれ
ばならないことと自らすすんでやることをできるようにしたい。
(2-4 松本雛乃)
9
僕たち 1 組はキャンプファイヤーのス
タンツで劇「ニラ太郎」をしました。内
容は、昔話「桃太郎」をギャグ・コント風
にアレンジしたものです。僕は为役であ
る黄金のニラから生まれた「ニラ太郎」
を演じさせてもらいました。ちなみに、
一番の決めゼリフは、
「だめだ…。オレに
は女は切れねぇ。
」
という紳士的なセリフ
です。ボス鬼の子分の鬼(女子)を倒しか
けた時に言うのですが、僕は恥ずかしく
て失神しそうでした(笑)。他にも、笑い盛り沢
山で、1 組のスタンツは大成功に終わりました。
1 組の団結力、これが、スタンツ成功の要因
です。
担任の城谷先生から野外学習の話を聞き、
スタンツはみんなで楽しいものを作ろうと意見
が一致しました。普段から多尐元気すぎる 1 組
にはぴったりです。でも、遊びではないので、
けじめをつけることを忘れずにみんなで取り組
みました。台本作成、小道具、背景作り。演技
練習……それぞれ分担して、自分のところが終われば、他のところも手伝ってみんなで準
備しました。1 組のいいところは、みんなで楽しく取り組めるところです。もっと、こう
しようとどんどんアイデアも出てきました。そして、本番も大成功。本当に嬉しかったし、
満足感でいっぱいでした。キャンドルの火が消えていくのを見ながら、みんなで頑張って
よかったなあと思いました。2 年 1 組、最高!(2-1 高森智暉)
2 年生のキャンプの一大行事である
登山は降り続く雤により一日遅れの最
終日になってしまった。
最終日の朝は、尐しくもり空だった
が、涼しい風が吹いていたし、湿度も
そんなに高くなく、登山には丁度いい
天気だった。登山するコースは、そん
なに長くもなく、険しくもなかったの
で、周りの景色を楽しみながら歩く事
が出来た。周りの景色は、草原が広が
っていて、とてもキレイだった。頂上
に着くと、友達と記念撮影をしたり向かいの山に向かって大声を出したりして、一時を楽
しんだ。下山の時、急な下り坂をみんなで競争したり山の特徴を活かした遊びをした。
このキャンプの目的である「困難に負けない精神力」
「共同生活」という事をこの登山に
よって養って、これからの学校生活に活かしていこうと考えた。
(2-3 忽那結希)
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