安永愛(YASUNAGA 言語文化学科 AI) 欧米言語文化コース 学位:社会学修士 1991 年 3 月 フランス言語文化 学術修士 1994 年 3 月 助教授 1965 年 DEA1997 年 9 月 Ⅰ.教育活動 1.これまでの教育改善の自己点検 ( 2003 年 4 月∼2006 年 3 月の 3 年間) (1)当該 3 年間に担当した科目一覧 「フランス語 I-1」03 前/04 前 「フランス語 I-3」03 後/04 後/05 後 「専門フランス語基礎Ⅲ」 03 後/04 後/05 後 「フランス言語文化各論Ⅲ・Ⅴ」03 通年/04 通年 「フランス文学演習Ⅰ・ Ⅲ」05 後 「欧米言語文化基礎論Ⅱ」03 後/04 後/05 後 「課題研究」03 通年/04 通年 「フラ ンス語教育法Ⅱ」04 前 「新入生セミナー」03 前 「総合演習」04 前 ※2005 年度前期は産休・育休のため授業担当なし。 (2)授業等の教育効果向上努力 ・視聴覚教材を活用し、学生の理解が深まるよう努めた。 ・授業アンケートの要望になるべく応えるようにした。 ・学生の幅広い興味・関心に応え、常に関連図書を紹介できるよう努めた。 (3)少人数教育発展のための改善努力 ・専門教育に関しては、もともと少人数教育の形を取っているものが多いので、特に発展のため の努力はしていないが、常に、学生との間に対話が生まれるよう、配慮している。 (4)教育成果が学生の進路にどう役立ったか? ・それぞれの学生が、フランス語に打ち込み、卒業論文に真剣に取り組んだ充実感と自信を糧に、 社会人として一歩を踏み出している。社会人になってからも、フランス語の勉強を続け、仏検 に挑む卒業生も見られる。 2.今後の教育活動の目標と計画 ・初修フランス語の授業では、学生の興味を持続させられるよう、文化的なトピックも積極的に 織り交ぜていきたい。 ・専門の基幹となる少人数の授業では、テクストの精密な読解を基本とし、背後の文化的・社会 的事象に目を開いてもらえるよう、視聴覚教材も活用するなどして努力したい。参考となる書 物の紹介を積極的に行いたい。 ・大教室の授業では、テクストを読むことと現実との架橋ということについて、何らかのヒント を与えられるよう努力したい。 ・ Ⅱ.研究活動 1. 2003 年 4 月∼2006 年 3 月の主要研究業績 (1)著書 なし (2)論文 ・(単著)「教育をめぐる断章―ポール・ヴァレリー『カイエ』の記述から―」 『人文論集』No.55-1、 2004 年 7 月、pp.131-150(20) ・ (単著) 「ポリフォニーの詩学―2000 年 7 月、カーンでの Brèves de Prévert 上演をめぐって―」 『人文論集』No.55-2、2005 年 1 月 pp.91-117(27) 81 (3)その他の業績(翻訳,書評,解説,辞典項目等) 〔翻訳〕(単独)フィリップ・ポンス『裏社会の日本史』、筑摩書房、2006 年 3 月 pp.1∼403(403)原著: Philippe Pons, Misère et crime au Japon,1999 年 (4)口頭学会報告等 (単独)「ポール・ヴァレリー教育論の射程―『カイエ』の記述から」 2004 年 3 月、日本比較文学会東京支部 3 月例会、於早稲田大学 2.学会役員等運営活動 なし 3.受賞歴<年度を限定しない> なし 4.科研費等,外部資金取得状況 (取得期間 2003 年 4 月∼2006 年 10 月) なし 5.学内共同研究プロジェクト実施状況 (代表及び分担者)なし 6.上記研究活動が教育活動にどう活かされたか ・研究活動が、実際に教育活動に反映されるにはタイムラグがあるように思う。とはいえ、ヴァ レリーの教育論を主題とした上記の論文で展開したことは、学生と接していく上でのスタンス に大きく影響している(興味・関心を持たせることこそが肝心である、観念にまどわされず観 察し注視することの重要さ、30 歳から 50 歳の頃の人間をイメージして教育すること、といっ たヴァレリーのメッセージ)。 ・フィリップ・ポンスの著作の翻訳作業を通して、歴史の事実の重みと奥行きの中で語ることの 重要性を学んだ。それは、授業でのテクストの読みや解説、論理展開に反映していると思う。 Ⅲ.社会での活動 1.静岡大学・人文学部主催の地域社会等に向けた活動 ・人文学部言語文化学科主催の「座頭吉ゼミ」参加:2005 年12 月 3 日、視覚を遮断した状態で 外国語と接する新しいタイプのゼミに、目隠しされた参加者を導くエスコート役として参加。 2006 年 3 月に発行された「座等吉ゼミ」の報告書に体験記を執筆した。 2.地域連携 上記のプロジェクト参加、静岡日仏協会会員 3.国際連携・国際交流 静岡日仏協会会員 82
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