¥ 原 著 協調祭作計に就て ー頑原!誠ー・西 目 外居・古樫一夫 次 1 . 重筋的努働者の協調能検査の要 4 . 協調努作計の記録 2 ,3 I 亡就て 2 .・協調主夢、作計 5 .考 察 3 . 向上使用方法 1 . 重筋的努働者の協調能検査の要 此鹿に協調能と稿ふるものは作業者の神経系と動的部(筋.骨、閥節)との相互の協調能 力を意味するものである。神経系は此場合 2重の役目を呆すものであるo 一つは眼及び耳を 遁じて中植t亡命令するものであれ他は筋及び閥節K~置せらるる特殊感莞末梢器より来る 神経通信の府桓への制約作用でるる。猶絞っ層具煙的ィ模式的K趨ぶれば吾々の目的とする 鹿は . 一鵡・器畳一→中植神経系一一+勢作筋系一→筋・閥節畳一→中枢神経 の相互関連の模様を概括的K 翻たものを協調能と稿ずるのである。 上記の系列ρ 正常たる能作は如何なる生産作業K於ても作業者の資質として重要である事 は凝ふべくもたいが、特化重筋的勢働K於ては其意義大主主り!と云はなけれ出たらたい。重筋 的勢働は業字の〆表現す z が如〈‘多量白人的エネルギ{或は筋的エネルギーを消費するも の.叉は一時的多大の筋的エネルギーの護現を要請するものでるる。而もその作業には多分 に身瞳的危険性を匂識する場合が多い。一般に人的エネルギ{を多量に要求する生産過程は 非機構!?己的原始的と言って差支へはたい。但一言断って置くが.此の原始的と考へられる作 業態は、新主主産業部門が勃興する際には.往々にして随伴的K生起するものである。人聞の エネルギーに依損ずる事大主主る作業は人聞のヱネルギー護現過程の費調が直ちに作業過程白 y 樺の費調とね。重筋自俳業K災害の起 易い一因は此の簡軌事由 K擦るほへょう。 斯様主主意味芳、作業者の筋的ヱネルギ....'−護現と紳経的調節 I Wち此鹿 K云ふ協調能は作業者の κ 官憐は云ぶ 及ぼ歩、自己及び同僚への災害防止に就いて大主主る意義を持つものである o 現在ま?主正して勢働の心理串方面Kて作業者の遁性の一部として、上越の如き考へ方は l 屡そ探周され凍ったものる思はれる。我々にとって今一歩進めて、勢働に劃する協調能の検 査除、作業者自身の従事する勢働の強度に匹敵する作業強度 K於て行はるべきものとの立場 ’‘ を採らんとするもので、ある。否勢働の強度を度外観して斯る問題を論十る事は不能に幾いと c1 一 、 ‘ 一 J ‘·~ ’ , , _ 円高...' ) ]82 協 ; i i i ] 労作 討に 7 はて さへ思考するものである。繊細なる作業に夜現した作業態度が‘作業強度の数十倍も高い作 業医同じく護部 し得るとは如何にしても 考へ得られない事であらう。復此の逆も 同等に買を 持つものであらう。此は日常我々の経験す る虚 と相反す るものではない。 所・詑苔々 は鍔働の 如何なる場面を攻究しゃ うと も、労働の強度在離れて 、印ちエネ Jレギ一泊費問題を浪却し さ E :もで主主いと視るべきではなからうか。 つては手も J 2 . 協 調 労 作 計 初節に議論し?と事項は恐らく正鴻を失せざるものと思はれる詩人・ 此を賞際化するは容易な 業ではたい。此鹿K提出した方法は一つの試み K過ぎたい。よりよき方法が木問題の重要性 よりみて.案出さるべきものである。 的協調能を判定する K使用する協調歩手作計 i 土3音\\分より作り上げられる。 重妙j (i) 手 働 野 作 計 , 一「 ·~-.,. · -~」ヱ当 会 事 1鼠| ( イJ ( i i) 記 録 装 世 ( i i i ) グイム ・キー ご ノー 以下共内容に閲して,,,告逃す る。 (i) 手 働 勢 作 計 一種のダイナモメー ターであっ て、共の理由 は原動機の軸馬力測 定 K用ひらるるものと相似たるも のであ る。大館の構造 l ま第 1囲よ り知るが如く簡単なものであ る 。 主 要 部 分 は重 量 約 20庖、タト周 c f 存 1庖 l i ロ 〉 2対とのブライ ・ホイーノレ( a)と、 共の外周にて摩擦抵抗を起す調帯 (h)よりな る。 此の調帯は布 K て外包され、 ス リップを可能たらしめ る 。 外包 を 附したのは.此がなければ、調帯 は共の任務上ス リップを止めてあ るため同f~l'CJ祭し( c) l ' L懸けた ゴ J 如何に閲らや恐 るべ き摩擦力を設 生するものである。 調帯 κj 醸る力、即ちフライ・ホイー Jレの摩擦力を見るため t 亡、パネ秤り( c )を調替の一端 く 2 ) 、 協加 3 手 作 J S : l す, .に流て K付し、他端( f)は蝶子 κて調帯 l 叫怒 る力 を調整す。( e )r e表示す る力 l 士、必ヂ車輸を 岡押 期。 コゴJ~て調整すべきである。静的 K定めた る しつ L前・ よりも、動的の民主擦になる場合には常 K0 . 1 ∼0. 2I i J ; 程度大とたるも のでみる。 1 1 )は同特の肢俵を描記す 圏中(日 )I 土 同時用把子( ~id!の中心より握 I) の 中心 ま τ、 3 0 ~1.:iD ( るた めのクランク・シャ フ トK して、 柔かき記録用の金属片のペンを有す。ペンはシャフ ト 更とす。( l c)によって、同締法動は上下運動に愛隣 される。 上任意の位世 K移動固定し得るを{ ( i i) 記 録 装 置 第 1国の潟員の前方 K設置さるるものにして 、要鮎』ま‘普通 K用ひらるるキモタラフィオ ンの闇埼であって 、縦割!の同 りを一定速度にて同縛するものである。 但し、此の問料速度は とよって随時、一定の 厳守さるべき でるる 。第 2園 K示 した装置では 、記録囲培はク ラッチ t 位置より出登岡持する事が出来るものである。 − ( i i i ) .グイム・キーノ f 手働労作討の 同時速度 を決定誘導す るもので .何虚の主実験室 K て も備 はる メテノレノ ームに 亡U 、 上l づ て可である 。同将速度』 士毎介 30 同と 規定 し一旦定め 7 京装置の固l 喜の悶1 惇数 と、タイム ・キ ーパ ーの度数と を前守寸る l 土、得たる凡 ての 斯〈記i 結果を園上より直ちに計 策 2 悶 測し得ると、相互比較 K 利 する賄があるからであ る。通常用ひらるるが如 き、キ モグラフ ィオ ンの 同特速度の不整 より巴む 時間を記 たく記録紙上 Kl 入する は、繁雑た るのみ な ら今 、手働持作計の問 料i~lli)期 を 見 る に多大の持 と時間 を要し、且つ記絡 の波形の比較 をして絶望 たらしめるものであ る。 第 2固は手近の道具を集めて組立た金骨量の装置を示してゐる。 3. 協 調 労 作 計 使 用 方 法 先づ検者が持作計引司lj•事し 、被検者K行り 方を合得せしむ。特にメテ ロ ノ ー ムの re 1週期 1 同時を、而も一様の同特速度で行ふ事を充分 K説 明す る。次 l 亡被検者ーを第 1闇の接作計の く 3 ) \ i 8 4 協 調 勢 作 昔rK 就 て 後方 K;趨宜に(撒同勢作計を同特せしめて便宜的に定める) 雨脚を聞いて直立し‘雨手に ( ' C て把手(e)を握らしめ.時計の針と反封方向 K同特せしめる。此の間轄欣態には検者は試験 c~「速や過ぎる」‘ I遅作る」、「岡轄が一様で、たいJ (此れには「丸 中 常κ意を周ひ、被験者 t 々廻して」と云ふ注意の言葉がもっとも判りがよい。)或ひは「よくあってゐる」等の助言、 勉働を輿へる。調帯の負荷量の大きい時K は所定時商中の勢作は可友りの苦痛を典ふるもの で高り、意志的努力を多分 K要求するものであるから、最初の注意を奥へた億で.被検者の 思 、 ひ K任せて置く時は、』炊拾すべからざる結果を招来するものと思はたければたらたい。 、/ 記録の採方は特別注目的の無い限り.同特開始より格りまで全部を追及する要はたい o 誼 宜 K短時間サン 7・ルを採ればよい o ' f ? I J へば此れ起用ひたのは、開始より各々 3 0 , ' ’3 ' , .5 ' ,7 ' , ’後記録場 1同特 15秒間記鋒を採る方法で、あった。此れだけたらぽ遁常のキモグラウ7 ィ 10 オーンの圏構の上に上下 2段に互ひに重複せしめて容易 K記入する事が出来る。 今一つ協調勢作計の使用方法がある o共は手働勢作計の同轄の途中の様子(即ち上連の行 り方では波形)を考慮 K 入れす•:. 同輔週期のズレのみを追って行て見方である。此れκ は先 K述べた記録装置は不用と友り、簡易な.電磁的 K働くペンを出来るたらぽ 3本を備へるク ロノグラフを用ゐる。共の紙テープ上に時間と、各岡轄、及び検者のメモの標を記入する o −時間の記入にはメテルノーム自身を用ゐるが便である。メテルノ F ムKは往々斯様た用症に 役立ゃう K電策的切績を附属してあるもので‘あふ手働努作計め同時記入 Kはフライ・ホイ 趨宜な切績を電策的 K講十ればよい占 ールか叉低記録用リクラン・シャフトの下端κ 極めて重筋的主主作業に従事するものを撰出する場合として、 J本法の規定は弐のものが趨首 と考へられる。 調 帯 附加重・・ 1・ ・4・ ・ ・ ・ ・1 2抵 l グイム・キーパー・・・・・・・・・・ 1週期 記 録 圏 2秒 構・・・・・・・・・ 1同特 1 5秒 ι 協調努作計の記録~, 3 に就ゼ 協調勢作計の筋勢作生理的主主性j 伏κ 就ての記控は他日に譲るとして、本文には 2 .3の賓 例を附 Lて、費用上有数主主説明とする占記録は某重筋的勢働者の示した結果で、ある。 第 3節 K掲げた要項を充分踏襲し.始動後 3 0秒 、 3分 、 5分 、 7分、 1 0分後 K摘記した 0 .秒 、 3分.5分は互V . . K -重り合って記され、 7 分. 1 0 ものである。何れの標本にても、 3 分も亦下方 K重ねて表されておる。 記録を重ね合す事は、煩雑のやう κ見えるが、同時週期にズレが現れるか否かをみるには 貰 K容易で・ある。 1 9 1 ]へば丙扱(町、丁扱(A),(B)の下方の 2曲線K於ける週期のズ νは 官 会 本第 2闘のメテロノームは此方法 2 亡従って電気的に連結されたものである。〉 ( 4 ) / 協調当事作計に就て 1 8 5 りに明瞭であらう。共他紙面の節約記録時の手数の省ける事等が美鞘として算へられる。 策 3 闘 甲 級 •I 乙 級 本記録は第 3圃の諸例を一見すれば論たく成績の可、不可を判定しうる所と考へられる まえ 3説明を附記する。此装置で得られる波型は大約正弦曲線に近いものである。 が、猶t (曲棋の重り具合は記録を採る中のぺンの位置、(或は同轄の位相といってもよい)によって 饗るものである。乙扱の(町、丁扱の(B)各の下段の 1組は殆ん E同じ位置から始ってゐる A)では殆ん E牛週期異った黒占から始められてゐる。執れ が、甲殻の(料、(B)及び乙級の(. ( 5 ) ~→ 1 8 6 協調苦手作計に就て • 1 7)場所から始っても其後同様主主調子で記録されてゐる中には週期のズレが極めて少いとすべ きである。〕 内容的 K今少しく論評すれば. 甲殻ーー『全曲繰が基準型を最初より最後まで保つ?亡ゐる。週期のズレが極く’軽微である。 l 乙級ーー遡期のズレは大し光事時泣い齢、曲棋が柏 7や基準型を離れてゐる,; (めでは曲線 の頭部が費形されてゐる。(B)は全般的 K角がたちすぎてゐる 0 , I ' . I ’ 丙 級 − − ' − { A)では、曲線の形は 2くたいo'7分 ー 10分の曲繰は著しく費形を受けてゐる o 週 期のズレは特に>3介 ぜ 5分の, 2りには明瞭である。(B)では週期のズレは 7分 l 1 0分の雨者で除甚じい。 J曲粧の形は 5分までは柏きれいである o" 丁級一戸ー(川、伊)共K曲織の基準形よりの逸脱甚しい。週期は常 κ 不同である,0 ' 以上ρ例の如、く記録を . 4 ' 周 介 κ判別する事は容易である。或は 3直分たら問猶際一層軽便で あらラ。町 而も以上の判定Kは記録を見る芦けで足りるものであって、何等の測定を施す必要のない 事:が賞用上便宜である事を今一度開言する 6 富余分創業であるが、本記録と賓際の仕事の成績 之の聞に関連がたければ、斯様主主面倒を見る必要が更に無いりは嘗然である。 ま避るが、次の事だ 鹿が吾・々の調査した慮で位、此は別文に記載した鹿であるから、重複 l けは言へると思ふ。 J 、 i )災害繍費者の記録は丁級が多く時K丙級を含む。 i i )新採用者 t . は丙,, T,級が字数を占める o (新搾周者の留り歩合.が極めて悪い事は此際 在百を要す。〉 i i i)熟練工の成績は未熟練王よりは著しぐ可良である。 \ 、 此等の事情は本テスト方法の貴施 t c嘗ってその受賞性を意義づける一助でるらラfとは著者等 の思考する庭である。 ・ 5 . 考 察 F 各職場Kは共れζ t相醸せる僅力が必要で苦うる」或は[職場の必需憧力 jーと云ふのが、我々 鵠力問題に闘心を有するものの重要問題の Iである。特に現時下及び将来K亘る勢働力の不 足K際仁て、充分友る生産力を保持ずるには此の鮪 K深甚友注意が梯はるべきものと思考す る。、重筋的努働には重筋的な睦力が要求せられ、軽速作業には敏捷主主型の勢働力が必要とさ れる事は誰しも否む虚ではたい。但現般、此関係、を満足するものに果して幾何あるかを再考 する必要がある.著者等の寡問、形態的並 κ臨床的検査方法、時に心理皐的考査法と、経験 に土る推定以外に此れ有るを知らたい。此が恐らく現献と言って差支へたからラ。 斯る事情はその億放任さるべきでは主主い。何んとかしても現献を革新せしめねばたらな ( 6 ) l , , 1 8 7 協 調 勢 作 計 に 就 て い。唯かやうな大がかりた問題を今一孝に鹿理するには我々の知識の些少主主るを嘆くの外は 主主いが嘆息だけでは事は蓮ぽ主主い。歩一歩地場を固める事が我々の任めだと思ふ。 先づ職場の性般の深索を第 1とする。此れには職場の作業の強度を知る必要がある o 作業 ' C1 5 0種 κ近い職場の作業強度が決定され 強度は我々の手で「ヱネルギー代謝率」の下 K鼠l \ たoヨ ': . C l ' Cは作業の時間研究と、作業組織、作業と心的活動との結び付方の研究が重大で、あ る。此等を一括して、現献で、は大健職場の必需龍力と云ふものが決定されるものと考へるの である。言ふは易いが、事、至難であるは始めより費悟せたければたち友い。 今此鹿では我々の考へ、亦努力を壷してゐる場面に就て記述しゃうとするのでは主主い。唯 t c 突然本文の如きを記載するのは項目か不明K嘗るとも考へて附言しただけでるる。 i 先 K蛮表した最大酸素揖取量の問題は、人憧を原動機K見たてて共の出力を論じたもので あり、本連鎖の第 I銀とも云ふべきものであった。此鹿で我々は人曜の外形の異るが如く、‘ その出力、一一エネルギー護現能力一ーも著 l , .く佃鵠によっで相異るを見たのである。そし . て重筋的作業者が特K出力に於て優秀たるととを明にした。 本文では第 2鎮として、此出力を如何 K目的に遁ふやラ K使用し得るが、と云ふ問題を取 扱って、その 1解法を呈示したものと我々は考べるのである。そして特に重筋的主主而も作業 ,. K確かさを多分K要するものを封照 K撰んだ。重筋的努働K も種々主主直別があって.比較的 確かさを絶潤的には要求せたいもの、一一例へば農業努働、土木、鍍業努働一ーがある一方 重工業 K 屡々見出される作業一一例へば薄鋼板製謹.千撞の作業、特種鋼材製作等一ーには 作業白樺が人的エネルギーの大友る泊費を要求しつつ、而も作業が精確に行はれたければ、 製品の出来ばへK影響し、甚しき場合Kは災害すらの因をたすが如き多方面K亙って、一括 Kは論ぜられたい。 後者の部類の重筋的勢働に必需主主櫨力は翠{と内韓的主主韓力一一吾 t の所調最高出力一ーの 大主主るだけでは極めて不充分であって、l 感畳器一一中枢紳経系一一筋畳闘節費等の末梢紳経 系ーーの一連の相互関連が優秀たるを必要保件とするものである o 今日まで吾々には斯様主主閥連Kついて心理事方面よれ多大の遺産を受け櫨いでゐる。が 此 鹿K留意すべきは其等の研究 Kは作業の強さの観念が充分K入ってゐ主主かった鹿である。 t i . かう言ふ と或は言ひ過ぎであるかもしれたいが、タくとも極く軽筋的 持働がそれ等の考究 l 軒照であったととは否まれたいであらう。其鹿で我 k は一歩進んで、職場の作業の強さ K必 趨する作業強度の下で、紳鰹的主主活動と肉韓的友活動庄の相互維存を、全般的 K検討したいI と希望するのである。以上が本文記載の意のある庭である o l 終 稿K際し、略峻所長の絶ぎる御援助、手働勢作計の製作K多犬の御*'カを情まれなかヲた.沖電気株 式曾祉の中根信次氏本研究所労働生理事方面の諸氏に心主曹の感謝を差します。 ( 7 ) J
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