電気機器

科目名
電気機器
(英語表記)
(Electrical Machinery)
野地 英樹
担当教員
学年・学科
3E
学期
通年
履修条件
分野
電気情報工学
授業形式
講義
オフィスアワー
必修
単位数
2
月曜9限
学習目標
電気機器は、エネルギー変換機器と制御用機器に大別されるが、制御用機器を学ぶためには、その基礎
としてエネルギー変換機器の学習が重要である。そのためこの教科では、エネルギー変換機器である直流
電動機と変圧器の動作原理・構造・特性について十分に学習する。さらに、例題および演習問題を幅広く
解くことにより、直流機と変圧器の基礎特性について計算力・応用力を身につける。
進め方
教科書を基本にするが、電気の基礎知識(電気磁気学および電気回路学など)を加えて詳細な説明を行
い、例題および演習問題を解きながら理解を深める。適宜小テストまたはレポートを課す。
学習項目
1. 直流機の基礎原理
電磁力,誘導起電力,電磁誘導
2. 直流電動機の構造と回転原理
界磁,電機子整流子,ブラシの役割
3. 直流電動機の等価回路の導出
汎用等価回路,実用等価回路の導出
4.励磁方式による直流電動機の分類
5.励磁方式と直流電動機の特性
5.1 他励電動機
[前期中間試験]
前期中間試験の返却及び解説
5.1 他励電動機
5.2 分巻・直巻・複巻電動機
(a) 分巻電動機
(b) 直巻電動機
(c) 複巻電動機
学
習
内
容
前期末試験
前期末試験の返却及び解説
6. 直流電動機の損失と効率
銅損,鉄損,機械損,パワーフロー図
7. 直流電動機に関する演習問題
(a) 他励電動機
(b) 分巻電動機
(c) 直巻電動機
(d) 複巻電動機
8. コイルと変圧器
8.1 コイルの印加電圧と磁束
[後期中間試験]
後期中間試験の返却及び解説
8.2 インダクタンスと電磁エネルギー
8.2.1 電流と磁束の関係(磁化曲線)
8.2.2 インダクタンスL
8.2.3 電磁エネルギー
8.2.4 電磁力について
8.3 二つのコイルの電磁結合
8.4 変圧器の等価回路とベクトル図
学年末試験
学年末試験の返却及び解説
時間数
学習到達目標
4
4
・直流電動機、発 電機 の基 礎原 理を 説明 でき
る。
・直流電動機の回転原理について説明できる。
4
2
・他励電動機の等価回路から、速度起電力、ト
ルク、界磁に関する式を導ける。
2
1.5
1
2
・他励電動機の回転角速度、トルクの特性図を
示すことで特徴を説明できる。
3
3
2
・分巻電動機の等価回路から回転角速度の式を
導くことで特徴を説明できる。
・直巻電動機の等価回路から回転角速度の式、
トルクの特性図を 示す こと で特 徴を 説明 でき
る。
・複巻電動機の等 価回 路か ら特 徴を 説明 でき
る。
(1.5)
1.5
4
・パワーフロー図を描き、説明ができる。
2
2
2
2
・他励電動機の基礎問題を解くことができる。
・分巻電動機の基礎問題を解くことができる。
・直巻電動機の基礎問題を解くことができる。
・複巻電動機の基礎問題を解くことができる。
2
1.5
1
2
2
2
2
2
2
・コイルの印加電圧と磁束の関係を導ける。
・磁化曲線の説明ができる。
・自己インダクタンスの説明ができる。
・コイルの電磁エネルギーとエアギャップに加
わる電磁力についての説明ができる。
・コイル間の電磁結合の説明ができる。
・変圧器の等価回路とベクトル図の説明ができ
る。
(1.5)
1.5
評価方法 定期試験(70%)、小テストまたはレポート(30%)を総合して評価する。
関連科目 電気基礎論Ⅰ、電気磁気学、電気回路Ⅰ、電気情報工学実験
教科書 「電気機器学の講義と演習」 服部正行、久保田收、安藤至 著 (森北出版)
参考書 「電気機器学基礎論」 多田隈進、石川芳博、常広譲 著 (電気学会)
【学習・教育目標サブ目標との対応】 2-2
備考