警備員 F45300 どんな職業か 事故や犯罪の発生を防止するため

警備員 F453­00
ど
んな職業か
事故や犯罪の発生を防止するため、イベント会場などの人が多数集まる場所、逆に深夜のオフィスビルなど人目につ
かない場所、多額の現金を扱う場合などに、警戒や誘導などにあたる。
仕事の内容は、大きく5つに分けられる。まず「常駐警備」では、会社の事務所、ビル、スーパー、銀行などでの盗
難事件・事故の発生を警戒・防止したり、空港において所持品検査を行う。「交通誘導警備」では、道路工事やビル建
設の現場などで、通行車両や通行者の誘導をしたり、お祭りやイベント会場での雑踏警備を行う。「貴重品運搬警備」
では、盗難事件や事故が起こらないよう警戒しながら、スーパーマーケットや金融機関の現金を運搬したり、美術展な
どに出品する高額の絵画や宝飾品などを運搬する。「身辺警備」では、著名人や大企業の役員など要人の身辺の警戒に
あたる。
「機械警備」では、学校、金融機関、ビル、工場など夜間は無人となる建物や施設において、建物内のセンサーが侵
入や火災発生などの異常を感知すると、現場に行って対応する。
就
くには
人の生命や財産を守る仕事であるため、様々な制限が設けられて
おり、18歳未満の人、成年被後見人や破産者で復権していない人
、禁固刑などを受けて執行を受けることがなくなってから5年を経
過していない人、暴力団員、アルコール・麻薬中毒者などは警備員
になることができない。
警備員として企業に就職すると、まず30時間以上の警備員新任
教育を受ける。また、警備員としての知識や能力を評価するものと
して、都道府県公安委員会による「警備員検定」が実施されている
。
警備員は法律上特別な権限を持つわけではなく、仕事の中で他人
の権利や自由を侵害したり、個人や団体の正当な活動に干渉しては
ならないことを基本原則としている。
適性としては、人の生命や財産を守るという責任感が要求される
。
労
働条件の特徴
就業者は男性が9割以上を占めている。空港での乗客のボディーチェックや、スーパーなどでの万引き防止などの分
野では、女性の警備員も多い。
年齢別では50代以上が3分の2を占め、中高年齢者が多い。
24時間を「日勤」「夜勤」「昼夜勤」の3つに分けての交替制勤務が一般的である。休日についても交替制で、土
曜、日曜が休みとは限らない。
オフィスビルや住宅などにおいて、高度な防犯防災設備の普及が進んでおり、「機械警備」の業務が増えつつある。
最近の犯罪の増加や巧妙化により、社会的にセキュリティ意識が高まっており、今後、警備員の役割は一層重要にな
ると考えられる。
参
考情報
関連団体
関連資格
社団法人 全国警備業協会
http://www.ajssa.or.jp
警備員検定 警備員指導教育責任者