中性脂肪 Triglyceride の単位の換算(130717)

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中性脂肪 Triglyceride の単位の換算(130717)
結論から。
トリグリセリドの mmol/L を mg/dl に換算するには 88.6 を掛ければよい。
※ 「トリグリセリドの mmol/L を mg/dl に換算するには 88.6 を掛ければよい。かも・・・。」くらいにしておいてもいい
かもしれない。間違いの指摘や新しい情報を得たら要変更。
トリグリセリドの単位が mmol/L で表記されている論文あり。換算について復習。
ちなみに、トリグリセリドについても復習しておく。(Wikipedia だけど・・・)
トリアシルグリセロール
トリアシルグリセロールとは、1 分子のグリセロールに 3 分子の脂肪酸がエステル結合したア
シルグリセロールで、単純脂質に属する中性脂肪の 1 つである。略称して TG または TAG と表
し、別名をトリグリセリドともいう。
中性脂肪は動物の体内脂肪組織に蓄えられる脂肪や、食品中の油脂、植物油(種子)などを
構成する脂質の 8 から 9 割を占めるが、その中ではトリアシルグリセロールが圧倒的に多く、特
に動物の脂肪組織では 95%を超える。このことから、単に「トリアシルグリセロール」というときは
油脂のことを指し、グリセロールと 3 分子の脂肪酸が結合したひとつの分子を示すときは「トリア
シルグリセロール分子種」ともいう。
グリセロール(グリセリン)に結合する脂肪酸の部分は、置換基としてはアシル基である。従っ
て、トリ・アシル・グリセロール=3 分子・脂肪酸・グリセロールという意味となる。アシル基となる
脂肪酸の種類は極めて多いが、それらアシル基の組み合わせ、グリセロールへの結合位置に
よって様々なトリアシルグリセロール分子種が生ずる。脂肪酸が n 種あるとすれば、理論的に
はおよそ n3 種類のトリアシルグリセロール分子種が存在すると考えて良い。
(トリアシルグリセロール Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%B
0%E3%83%AA%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB)
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ネット上では、トリグリセリドの化学式を C55H98O6 なんて書いてあるものがあったが、これは、あく
までも化学式の一例ということであり、イコールではないと思われる。以下は英語の Wikipedia の
情報だが、C55H98O6 はあくまで一例と言うことで紹介されている。
Example of an unsaturated fat triglyceride. Left part: glycerol, right part from top to bottom:
palmitic acid, oleic acid, alpha-linolenic acid. Chemical formula: C55H98O6
(TriglycerideWikipedia http://en.wikipedia.org/wiki/Triglyceride)
一般に mmol/L を mg/dl に換算するには 88.6 を掛けることになっているようだが、もしトリグリセ
リドの分子式が C55H98O6 とイコールだと、分子量は 855.3683 なので、85.5 を掛けないと話が合わ
なくなる。様々なトリアシルグリセロール分子種が生ずることから、平均的な分子量として 886 を用
いていると考えると 88.6 という数字も納得できる。
よく分からないままに書いているので、大きな間違いをしている可能性はあるが、おそらくそうい
うことなのだと思う。まあ、今のところは 88.6 を掛けるということで丸暗記かな・・・。
参考文献
特になし
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