『ミスを減らすための一考察』 「ミスを減らすにはどうすればよいか」という質問に答えるために、ミスが少ない人について考えて みる。ミスが多い人と少ない人がいるのであるが、ミスが少ない人がミスをしにくい理由というのは、 単純に「注意すべきところで注意することが出来ているから」なのである。細かいところまで 意識することができているのである。どんなに早く計算していても、「ここはミスしやすいから気を付 けよう」とか、頭の中でその計算があっているのかを簡単に確かめているとかをやっていたりするので ある。人によってはそれを当たり前のように行っているレベルの人もいるようだ。 というわけで、ミスの原因は「注意すべきところで注意出来ていない」ことになるので、ミス を減らすには「注意すべきところで注意出来るようになればよい」ことになる。 以下ではそのための方法を考えてみよう。 ①原則はミスしたときに反省する。 ミスしたときにどういうミスをしてしまったのかを反省することで、同じミスはしにくくなる。自分 がしたミスを覚えておくことで、「注意すべきところで注意するようになる」のである。同じような場 面がおとずれたときに、 「この前ここでミスをした」と気付けばおのずからミスは減っていくでしょう。 基本的には、ミスを減らすためにはそのつど反省するしかないといえる。以下に述べていることも、 すべてこれが原則になっている。ミスを減らしたければ、そのときに猛烈に反省することが重要である。 もちろん、次に必ず意識できるようになるとは限らないし、同じミスをしてしまうかもしれない。しか し、反省しなければ改善はみられないであろう。出来るだけ強く反省して、少しでも同じミスをしない よう努力しよう。 ②練習をする。 何事も不慣れなうちはミスしやすいものだ。初めのうちは注意すべきことが多いので、細かいところ に意識が届かなくてミスしてしまうのである。それが、たくさん練習して慣れていくことで「注意すべ きところで無意識に注意することが出来る」ようになりミスが減っていくのである。ここでもミスする たびに反省することが、早くミスを減らすポイントになることを忘れずに。 ③分かっていなかったのにミスだと思っている。 やってはいけない計算を平気でしてミスだと思っている人もいる。ミスというより、普通に分かって いなかった場合も結構見かける。この場合は、ちゃんと反省しなければ、次も同じ間違いをする可能性 のほうが高いであろう。 ④その他 その他にもいろいろミスを減らすための細かい方法があるが、原則は「ミスしたときに反省し、注意 すべきところで注意できるようにする」であることを前提に適当に書いてみる。 字を丁寧に書く。計算を飛ばしすぎない。ちゃんと問題を読む。問題のポイントに線を引く。最後に 確かめをする。集中して解く。人の話をちゃんと聞く。原理を理解する。油断しない。
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