食文化概論

食文化概論
問1 室町時代から安土桃山時代の食文化に関する記述として、誤っているも
のはどれか。
しじょう
1
2
おおくさ
しんし
料理の流派(四条流、大草流、進士流など)が形成された。
一日3回食が定着していった。
じかび
3
調理方法は、焼く(直火焼き、焼き石を用いた蒸し焼き)、あぶる、煮
るが中心であった。
ばん
4 南蛮文化(ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリス)が輸入され
て食生活に大きな影響を与えた。
問2
次の文の(
)の中に入る語として、適当なものはどれか。
「 食育は生きるための基本で、知育・徳育・
(
健康の増進と豊かな人間性を育てます。」
1
2
3
4
問3
1
2
3
4
)の基礎となり心身の
生育
体育
発育
保育
次の料理の組合せとして、誤っているものはどれか。
フランス料理
インド料理
イタリア料理
ロシア料理
―
―
―
―
フォアグラ・エスカルゴ
タコス・クスクス
ラザニア・ラビオリ
キャビア・ピロシキ
1
問4
次の料理の記述のうち、正しいものはどれか。
1 会席料理は、客にお茶を立ててもてなす前に軽い食事を出す場合の料
理である。
2
懐石料理は、自由で気楽に楽しむ宴会形式の料理である。
きょうおう
3 本膳料理は、大名屋敷を中心に武家屋敷の 饗 応 の膳として用いられて
きた。
4 江戸料理は、うす口醤油、関西料理は濃厚な醤油(こい口醤油)が用
いられる。
問5
1
2
3
4
次の食事の機能に関する記述として、不適当ものはどれか。
ないしょく
簡便化を促進するための「 内 食 」としての食事
生存を確保し、空腹を満たすための「生きる手段」としての食事
料理を楽しみ、人間関係の構築のための「生きる目的」としての食事
健康を維持促進するための「医食同源」としての食事
2
栄養学
問6
3大栄養素として、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問7
炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂質
炭水化物(糖質)、たんぱく質、無機質
脂質、たんぱく質、ビタミン
脂質、無機質、ビタミン
栄養素とその生体内での役割の組合せとして、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問8
炭水化物(糖質)―
脂質
―
ビタミン
―
無機質
―
体の組織を作る
体の機能を調節する
エネルギー源となる
体の組織を作る
食物繊維に関する記述として、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問9
食物繊維は、消化されエネルギーとなる。
水溶性食物繊維は、血清コレステロールを上昇させる。
不溶性食物繊維は、排便促進作用がある。
食物繊維摂取の目標量は、成人男性で 1 日5g である。
脂質に関する記述として、正しいものはどれか。
1 エネルギーのもとであり、1g 当たり5kcal を出す。
2 胃の中にとどまる時間が長いため腹もちがよい。
3 飽和脂肪酸は、植物性油脂や魚油に多く含まれる。
4 水溶性ビタミンの吸収を助ける。
3
問 10
1
2
3
4
問 11
1
2
3
4
問 12
たんぱく質に関する記述として、正しいものはどれか。
たんぱく質は、炭素、酸素、水素のみからなる。
ホルモン、酵素の原料になる。
たんぱく質の最小単位はブドウ糖である。
体内で合成できるアミノ酸を必須アミノ酸という。
無機質(ミネラル)に関する記述として、正しいものはどれか。
血液中の鉄は、赤血球のヘモグロビン(血色素)の構成成分である。
カルシウムは、甲状腺ホルモンの構成成分である。
高カリウム摂取は、血圧を上昇させる。
高ナトリウム摂取は、高血圧を予防する。
ビタミンとその欠乏症の組合せとして、正しいものはどれか。
1
ビタミン A
―
クル病、骨軟化症
2
3
4
ビタミンD
ビタミン B1
ビタミン C
―
―
―
脚気
夜盲症、感染に対する抵抗力低下
壊血病
かっけ
問 13 摂食中枢を刺激し空腹感を感じる原因の一つとして、正しいものはどれ
か。
1
2
3
4
体温の上昇
血糖値の上昇
胃の収縮運動
胃に食物が満たされること
4
問 14
消化液とその働きの組合せとして、正しいものはどれか。
だ
1 プチアリン(唾液アミラーゼ)―
2 ペプシン
―
3
4
問 15
すい
ステアプシン(膵リパーゼ)
ラクターゼ
たんぱく質をペプトンに分解
脂質を脂肪酸とグリセリンに分解
― デンプンを麦芽糖に分解
― 乳糖をぶどう糖とガラクトースに
分解
栄養素の代謝に関する記述として、誤っているものはどれか。
1 ぶどう糖は、グリコーゲンとして腎臓に貯蔵される。
2 血糖値は、肝臓、各種ホルモン、神経系により一定に保たれるよう調
節されている。
3 食品からの摂取や体内で合成されたコレステロールは、リポたんぱく
質という形で血液に入り、全身に運ばれる。
4
問 16
せつ
たんぱく質の代謝最終産物の尿素は、尿中に排泄される。
次の文の(
)の中に入る語として、適当なものはどれか。
「 (
)は、身体的、精神的に安静な状態で代謝される最小のエネルギ
ー代謝量で、体温の維持や呼吸、血液循環などで消費されているような、
生きていくために必要な最小のエネルギー代謝量である。」
1
2
3
4
問 17
活動代謝
推定エネルギー必要量
基礎代謝
身体活動レベル
ライフスタイルと栄養に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1
母乳栄養の利点には、乳児の栄養、スキンシップ、感染抑制のための
免疫がある。
2 離乳の完了は、生後5か月~6か月である。
3 幼児期は、身体の大きさに比べて大人より少ないたんぱく質を必要と
する。
4 神経性食欲不振症は、高齢期の心身症の1つで、男性に多くみられる。
5
問 18
1
2
3
4
問 19
経管栄養法の説明として、正しいものはどれか。
口から食物をとる方法である。
直接、消化管までチューブを挿入して栄養物を注入する方法である。
静脈内に栄養素を直接注入する方法である。
水分補給を目的とした流動食である。
栄養状態を調べる方法に関する記述として、正しいものはどれか。
1
身体計測とは、身長・体重などを計測し、体格指数の標準値などと比
較するものである。
2 臨床検査とは、問診・身体所見などによって体の徴候を調べるもので
ある。
3 臨床診査とは、栄養素などの摂取状況を調べるものである。
4 食事調査とは、血液や尿成分の生化学的検査をおこなうものである。
問 20
1
2
3
4
病気と食事療法についての記述として、正しいものはどれか。
腎不全
高血圧
糖尿病
痛風
―
―
―
―
高たんぱく質、低エネルギー食
高塩分、低カリウム食
高エネルギー、低食物繊維食
プリン体の多い食品を制限する。
6
調理理論
問 21
1
2
3
4
問 22
調理の目的として、不適当なものはどれか。
食品の消化吸収を増し、栄養価を高める。
食品を衛生的に安全なものにする。
味、色、香りなどを調整し、食欲を増進させる。
保存性を低下させる。
化学的調理操作とその例の組合せとして、正しいものはどれか。
1 乳化 ― 砂糖でジャムや甘露煮をつくる。
2 発酵 ― 乳酸菌によりヨーグルトや漬物をつくる。
3 凝固 ― 卵黄中のレシチンの乳化性を利用してマヨネーズをつくる。
4 防腐 ― ニガリやカルシウムにより豆腐をつくる。
問 23
1
2
3
4
問 24
1
2
3
4
蒸し物の特徴として、正しいものはどれか。
食品の形を損なわない。
水溶性成分の損失が多い。
加熱温度は 100℃を超える。
加熱中に調味しやすい。
電磁調理加熱(IH ヒーター)に関する記述として、正しいものはどれか。
鉄または鉄を含む鍋は使用できない。
電気抵抗の低いアルミ、銅、土鍋、ガラス等の鍋に適している。
鍋を離すと電流が切れて加熱が止まる。
ガス、電気コンロに比べて、熱効率が悪い。
7
問 25
味覚の交互作用とその例の組合せとして、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問 26
対比効果
対比効果
相乗効果
抑制効果
―
―
―
―
合わせ酢
しるこに少量の食塩
すいかに食塩
かつおぶしとだしこんぶを使っただし汁
食品の調理に関する記述として、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問 27
鶏卵の加熱による凝固温度は、卵白より卵黄が低い。
小麦粉のグルテンの粘弾性・伸展性は、食塩を添加すると低下する。
凝固した寒天は、室温で溶ける。
普通濃度のゼラチンは、室温では溶けない。
次の文の(
)の中に入る語として、適当なものはどれか。
「 新調理システムの1つである(
)は、加熱調理した食品を急速冷却
し、細菌の繁殖しにくい温度(0~3℃)で保存し、必要に応じて再加熱
して提供するシステムである。」
1
2
3
4
問 28
クックサーブ
セントラルキッチン
コンベクションオーブン
クックチルシステム
調理施設におけるドライシステムについての記述として、正しいものは
どれか。
1
2
3
4
ウエットシステムよりも室内湿度が高く細菌が繁殖しやすい。
はね水による汚染や食材からの2次汚染を防止できる。
長靴にゴムエプロンでの作業により作業効率が低い。
欧米ではドライシステムは普及していない。
8
問 29
電子レンジ加熱の特徴として、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問 30
献立の栄養価を確認する際に、食品成分表で食パン 100g 中のたんぱく質
量 9.3gの場合、食パン 1 枚 60gのたんぱく質量として、正しいものはど
れか。
1
2
3
4
問 31
2.3g
5.6g
11.2g
22.4g
フォンの種類の組合せとして、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問 32
加熱時間は長く、食品の量が増えても加熱時間は変わらない。
形がくずれやすい。
急激に温度が上昇するために、食品中の酵素の失活が早い。
水分の蒸発量は少ない。
フォン・ド・ジビエ
フォン・ド・ヴォライュ
フォン・ブラン
フォン・ド・ヴォー
―
―
―
―
野鳥・野獣の煮出し汁
仔牛肉の煮出し汁
鶏肉の煮出し汁
白色煮出し汁
中国料理の粉類の皮で具を包むタイプの点心の記述として、誤っている
ものはどれか。
1
焼売(シャオマイ)は、小麦粉の薄い皮で、手のにぎりを利用して具
を円柱状に包んだ点心である。
き
じ
2 春巻(チュンチュエン)は、やわらかい小麦粉の生地 を、鍋にこびり
つかせるようにして焼いて薄い皮を作り、具を巻き込み揚げた点心であ
る。
3 包子(パオズ)は、パイ生地で具を包む中華風パイである。
ゆ
4 餃子(チヤオズ)は、小麦粉や浮き粉を練った皮で具を包み込み、茹で
たり・蒸したり・焼いたりした点心である。
9
問 33
ブイヨンに関する記述として、正しいものはどれか。
かたまり
1
ブイヨン・ド・レギュームは、牛肉の 塊 、骨、すじなどと野菜から
煮出したブイヨンである。
2 ブイヨン・ド・ボライユは、野菜から短時間で煮出したブイヨンであ
る。
3 フュメ・ド・ポアソンは、白身魚のあらと野菜から短時間で煮出した
ブイヨンである。
4 ブイヨン・ド・ブフは、鶏肉や鶏がらと野菜を一緒に煮出したブイヨ
ンである。
問34
中国料理材料の魚介類の名称と説明の組合せとして、誤っているも
のはどれか。
1
2
3
4
問 35
蝦仁(シャレヌ)
魚翅(ユイチ)
海蜇(ハイチオ)
鮠魚(バオユ)
次の文の(
―
―
―
―
ナマコ
ふかのひれ
くらげ
あわび
)の中に入る語として、適当なものはどれか。
「 日本料理の調理の5法には(
)、揚げ物、煮物、焼き物、生物(な
まもの)の5つの基本的な手法がある。」
1
和え物
2
3
4
煎り物
漬物
蒸し物
い
10
問 36
汁物の仕立て方とその説明の組合せで、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問 37
すり流し仕立て
― 材料を十分にすりつぶしたものや、裏ごしし
たものを出し汁でのばして作る。
潮(うしお)仕立て ― 薄くず仕立てともいう。主にすまし汁仕立
ての汁に水溶きくず粉でとろみを付けたもので
ある。
吉野仕立て
― 一番だしを使い、澄んだおいしい汁に季節の
椀種、椀づま、吸い口を入れて仕立てる。
すまし汁仕立て
― 鮮度の良い魚介類を使い、そのものから出る
だしに、こんぶ、酒を入れ、塩で味を付ける。
次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1
炒め物は、熱した鉄板や石などの上に適量の油を広げて食品を混ぜな
がら加熱する調理法。
2 刺身の作り方の名称は、角作り、細作り、平作り、焼き霜作り、薄作
り、活き作りなどがある。
3 串焼きや網焼きのポイントは、弱火の遠火がポイント。裏側を先に焼
き、表を焼く。(裏4分、表6分の割合)
ご
ま
4 和え物は、材料を生のまま、あるいは加熱して用いる。木の芽和え、胡麻
和え、うの花和え、白和え、黄金和えなどがある。
問 38
ポタージュ・スペシアルの名称と説明の組合せとして、正しいものはど
れか。
1
2
3
4
ポトフー
―
たまねぎの薄切りをきつね色になるまで十分に炒
め、コンソメ・ド・ブフを加える。
ポタージュ・エトランジェ
― フランス以外の国のスープをこう称する。ミネスト
ローネ・ボルシチ・ガスパチョ・チャウダーなど。
スープ・ア・ロニョン
― 南仏プロバンス地方の魚介類の鍋料理で、オリーブ
オイル、サフラン、にんにくの風味が特徴である。
ブイヤベース ― 火にかけた鍋という意味で、肉と野菜を時間をかけ
てやわらかくなるまで煮込む。
11
問 39
次の文の(
)の中に入る語として、適当なものはどれか。
「 代表的なロシア料理には、ビーフストロガノフ、キャビア、ピロシキ、
(
)、ニシンの酢漬けなどが知られている。」
1
2
3
4
問 40
ボルシチ
ガスパチョ
リゾット
トルティーヤ
次の文の(
)の中に入る語として、適当なものはどれか。
「 刺身の添えもの、つまには、穂じそ、水前寺のり、ぼうふう、とさかの
り、花丸きゅうり、(
)などの飾りづまがある。」
1
2
3
4
問 41
紅たで
うど
にんじん
大根
次の文の(
)の中に入る語として、適当なものはどれか。
「 フランス各地方の代表的な郷土料理には、ブルゴーニュ地方の(
)、
プロヴァンス地方のブイヤベース、ノルマンディー地方のシードルなどが
ある。」
1
2
3
4
子羊料理
シュークルト
そば粉のガレット
牛肉の赤ワイン煮
12
タオゴン
問 42
チータオ
中国料理の切り方(刀工)のうち、直刀法の組合せとして、正しいもの
はどれか。
1
2
3
4
問 43
直切(チーチエ)
鋸切(チューチエ)
拉切(ラーチエ)
推切(トイチエ)
―
―
―
―
垂直切り
引き切り
押し切り
押し引き切り
ソースの基本材料に関する記述として、誤っているものはどれか。
1
リエゾンとはソースやスープを仕上げるときに適度な濃度を補ったり、
つなぎの役目をしたりするもの。
2 フォンはソースのベースとなる出し汁である。
3 ブール・マニエとは卵黄と牛乳(だし汁、クリーム、水)を混ぜ合わ
せたもので、熱いソースなどにかき混ぜながら加えるもの。
4 ルーは小麦粉とバター、油などを混ぜて炒め、ソースに濃度を付ける
ものである。
問 44
次の文の(
)の中に入る語として、適当なものはどれか。
「 日本料理の五味(5原味)とは、味の中で最も基本的な味であり、五味
として甘味、苦味、塩味、酸味、(
)をいう。」
1 辛味
2 うま味
3 渋味
4 えぐ味
13
問 45
西洋料理の材料の切り方の組合せとして、誤っているものはどれか。
1 Chateaux(シャトウ) ― フットボール風な切り方。
2 Batonnet(バトンネ) ― 材木風に切る。棒切れのようにも切る。
3 Brunoise(ブリュノワーズ)― 一片切りにしたもの。
4
問 46
Emincer(エマンセ)
―
そ
うすく剥ぎ切りしたもの。
西洋料理の魚や肉の切り身の名称と基本的な調理法に関する記述とし
て、誤っているものはどれか。
1
グラッセ
2
3
4
ダルヌ
エスカロップ
グラティネ
問 47
1
2
3
4
材料をバターや砂糖を加えた液体の中で、煮汁が
煮詰まるまで煮て料理につやを出す方法。
― 材料を蒸し器の中に入れて蒸す方法。
― 魚や肉の薄切り(厚さ1cm 以下)。
― 料理にソース、おろしチーズ、粉砂糖などをかけ
て、オーブンまたはサラマンドルで焼き上げる方法。
揚げ物の代表的な料理に関する組合せとして、正しいものはどれか。
1 から揚げ
2 衣揚げ
3 フライ
4 素揚げ
問 48
―
― 水や卵で溶いた粉をつけて揚げる。
― パン粉をつけて揚げる。
― でんぷんや小麦粉をまぶして揚げる。
― 材料に何もつけずに直接揚げる。
串の打ち方に関する記述として、誤っているものはどれか。
縫い串
―
いかなどは身が締まると串が抜けなくなるので、
縫うように串を打つ。
扇串(末広串)― 手で持ちやすいよう、末広に串を打つ。
のぼり串
― 鯛などの大きい魚の姿焼きのときの串の打ち方。
平串
― 切り身の魚など、まっすぐに平行に打つ。
14
問 49
1
2
3
4
次のイタリア料理の組合せのうち、誤っているものはどれか。
セコンド・ピアット
ドルチェ
アンティパスト
プリモ・ピアット
―
―
―
―
第2の皿
デザート
付け合わせ
第1の皿
問 50 中国料理材料の油類の名称と説明の組合せとして、誤っているものはど
れか。
1 麻油(マーユウ)
2 蠔油(ハオユウ)
3 鶏油(チーユウ)
4 豆油(トウユウ)
― ごま油
― かきの油
― 鶏脂
― 唐辛子入りの油
15