(1) WINGDAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2986号 2013年(平成25年)12月24日(火曜日) WING DAILY Airline & Aviation E-mail News 発行所 航空新聞社:W I N G D A I L Y 編集部 〒1 0 7 - 0 0 5 2 東京都港区赤坂 4 - 8 - 6 赤坂余湖ビル3 階 TEL(03)3796-6647 FAX(03)3796-6643 URL=http://jwing.com [email protected] 購読料半年33,600円年間63,000円(消費税含む) 【HEADLINE NEWS】 ★777Xサプライヤー、「コスト効率と高品質」が要件に 日本の参加オプション「色々」、経験・実績等基に検討 ボーイング民間航空機部門の航空機開発担当バイス・プレ ジデント兼ゼネラル・マネージャーのスコット・ファン チャー氏がこのほど、本紙のインタビューに応えた。ボーイ ングは今年11月に777Xを正式にローンチ。そのサプライヤー 選定の動向に注目が集まっている。ファンチャー氏は「今後 重要になってくることは、きちんとコスト効率を示し、かつ 我々のプランを満たす高い品質を実証することができるサプ ライヤーを我々が選ぶこと」であることを強調した。 ボーイングは労使交渉が影響して、777Xの組立等を米国内 のどこで行うか12月19日現在で決定していないものの、近く 正式に決定する見通し。2014年第1四半期中(1-3月)には、 生産計画を発表する予定だ。 「(サプライヤー選定について)現在、まさに評価中で来 年まで評価は続く。日本企業の参加するオプションは色々と ある」との認識を示した。 現行の777型機で日本のサプライヤーは、ワークシェアを 21%(777-200ベース)確保している。この主たる分担は後 部胴体、尾胴、乗降扉、前胴パネル、中胴パネル、後部圧力 隔壁、貨物扉、中央翼、翼胴フェアリング、主脚扉などで、 胴体部分が目立つ。 こうしたなか777Xには、787型機と同様に複合材製の主翼 が採用されることが決まっていて、日本側は787型機主翼で 培った知見を777Xにも活かすべく、主翼の生産の一部や試験 を日本で担当すること等をボーイング側に提案した。 ファンチャー氏は「複合材製主翼や、さらには組み立て作 業について、日本は非常に多くの知識を付けている。来年は 日本企業の参加のオプション、組み合わせを検討する。その 検討作業でベースになるのは、日本産業界の経験、あるいは 示されるパフォーマンスと実績。それを基にして、分担を決 定していく」と話した。 コスト削減を進めた日本サプライヤー陣 今年11月のドバイ国際航空ショーで777Xをローンチするこ とに成功したボーイングだが、エアバスはこのクラスの航空 機として開発中のA350XWBの受注が好調だ。11月30日現 在、計39社から764機もの受注を獲得、日本市場でも日本航 空(JAL)から計56機の受注を獲得することに成功した。 ボーイングは、最大のライバルであるエアバスとの競争力 を強化するため、サプライチェーンに対してコスト削減を強 く求めている。ファンチャー氏が話すように、777Xにおける サプライチェーン形成では、高品質はもとより、コスト効率 で優れたパフオーマンスを示すことが今まで以上に重要な要 件となることになりそうだ。 振り返れば、日本メーカーのサプライヤー達は円高に苦し められた経緯がある。一時は1ドル75円もの歴史的な円高を 記録したことによって、787型機プログラムでは、生産して 出荷すればするほど、赤字を計上するとまで嘆きの声が聞こ えてきた。 アベノミクス効果もあって為替レートが大きく円安に振れ たことで、日本のボーイング機サプライヤー陣は現在では大 きな恩恵を受けることができるようになっているが、超円高 水準にあった時に日本のサプライヤー達は、それこそ死に物 狂いでコスト効率を図ってきていた。 ボーイングは日本の航空宇宙産業に対して、2012年度ベー スで実に40億ドルもの発注を行っていて、2015年度には50億 ドルに達する見通しにある。これまで強力に進めてきたコス ■■年末年始休刊のお知らせ■■ インタビューに応えたスコット・ファンチャー氏 平素よりWINGDAILYのご愛読を賜り、誠にありがとう ございます。 WINGDAILYは本日号が年内最終号となり、12月25日 (水)~1月3日(金)を年末年始のため休刊いたします。 年明けは1月6日号から配信いたします。 なお、休刊期間中に重要なニュースを入手した場合は特 別号を配信いたします。ご了承の程、何卒よろしくお願い 申し上げます。(編集部) (2) WINGDAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2986号 2013年(平成25年)12月24日(火曜日) サプライヤー選定を進める一方で777Xプログラムにおいて ボーイングは、大胆なサプライチェーン改革に乗り出すこと は難しい状況にもある。というのも、エアバスがA350XWB の開発を着々と先行するなかで、2020年に777Xを就航させ るためには、サプライチェーン改革で冒険することは、大き なリスクとなるからだ。 既に下交渉の段階で概ね固まっているとみられるが、日本 の産業界からも、777Xプログラムでは現行777プログラムで 獲得しているワークシェア21%という水準を維持する公算が 強いとの見解が伝わってくるほか、むしろ21%+αとなる公 算が高い、との認識が大勢を占めている。 こうした見解が聞かれてくるのは、787型機の開発では、 サプライチェーン改革に乗り出したことが、遅延要因の一つ となったとも囁かれていて、777Xでボーイングはより安心で きる道を選択する、との見方があるためだ。 ただ、こうしたボーイングの事情に、決して胡座をかいて いられる状況ではない。 「我々は777Xの降着装置で、サプライヤーを変更する決定 を行った」と、ファンチャー氏は話す。「能力として我々の ターゲットを満たすことができないサプライヤー、我々が目 標とするコスト、品質を満たす意志を持たないサプライヤー にはプログラムから外れて頂く」と強調、「これが一例だ」 と話している。こうした状況を踏まえれば、日本勢も決して 油断できる状況ではない。 で鍵を握るツールの一つが、生産・組み立てシステムの自動 化だ。 「自動化は幅広い選択肢を模索していくもの。一つひとつ の部品製造から、最終組立に至るまで、(対応すると考えら れる)レンジは非常に広い」と、ファンチャー氏はコメン ト。 「生産する場所がボーイングであろうが、サプライヤーで あろうが、いずれの場合も生産の自動化は今後追求していく ことになるだろう」との見方を示しており、「概してサプラ イヤーに求められるものは、品質とユニット・コスト。その 手段は決まったものではなく、各々のサプライヤーが適切だ と判断したものを利用することになるが、その有効なツール として自動化という取り組みがある」と話した。 777Xのサプライヤーに選定される公算が高い日本の重工 メーカー陣も、既にこの自動化というツールを活用する方向 で動きはじめていて、777Xで自動化要素を多く採り入れた工 場、生産ラインを構築する方針だ。 日本の航空機産業にとって、ある意味で自動化は唯一残さ れた選択の道との見方もできよう。中国、韓国、東南アジ ア、そして中東地域などの航空機産業新興国は、高い航空機 需要を武器として欧米の航空機産OEMからワークシェアを獲 得し、着々と技術力を伸ばして台頭してきた。 こうした国々は日本と比べて労働力が比較的安く、身につ けた技術力を武器に、航空機のグローバル・サプライチェー ンの一角に食い込んで、さらにワークシェアを伸ばす勢い だ。 要するコストが低廉なこうした新興国と、日本メーカーが 国際共同開発におけるサプライヤー選定競争を競うために は、これまでの実績と経験だけでは不安な様相が醸しだされ つつあって、日本メーカーにとってコスト削減が生き残るた めの必須要件となってきている。 ギリギリまで詰められつつあるコスト削減において、更な る効率生産を行うため、自動化という残された手段へと大手 重工メーカーを筆頭に、日本の航空機産業もひた走りつつあ る。 生産・組み立ての自動化が鍵の一つに 自動化へと舵切る日本メーカー 可能な限り再設計必要ない機会を模索 熟知した胴体、設計マージン活かし窓大型化 ト削減の甲斐あってか、現在では各重工メーカーを筆頭に、 航空機産業が企業収益の太い柱の一角を担うケースが目立つ ようになってきた。 777Xでボーイングは更なる厳しいコスト削減要求を行って いるとみられるが、これまでの経験を活かしながら、日本の 航空機産業は、ボーイングの要求に応えるべく、更なるコス ト削減に取り組む方針を示している。 参画比率21%超に日本勢優位も安心できず 降着装置で大鉈振るったボーイング ボーイングはコスト競争を高め、効率性を追求するために も、777Xで生産・組み立ての改革に乗り出したい考え。そこ 777Xは777−300ERの後継機として開発される機体だ。主 翼は787ドリームライナーで設計された複合材製主翼デザイ ンを採用しながら、胴体は現行の777型機と 同様にアルミ合金製。エンジンにGE社製の GE9Xを搭載して燃費効率を高めるほか、コ クピットには先進ディスプレイを採用してパ イロットのワークロードの軽減を図る。 双通路機の新鋭機となる777Xだが、ファ ンチャー氏によれば「システム分野において は、777型機から777Xへの共通部品の割合 が高い。777Xに導入されるもののうち、 777型機以外のものから導入されるものは 787型機から導入される」ことを明かした。 構造部位でも、「777から777Xへ導入され るものもあるし、787型機の部品を利用する 777Xではコスト要求が厳しく。日本企業はボーイン 場合もある」としている。 グの要求に応えられるか(提供:ボーイング) 「我々は様々な機会を模索して、再設計の (3) WINGDAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2986号 2013年(平成25年)12月24日(火曜日) 必要のない、生産ラインを出来る限りシンプルにすることが できる機会を模索していく」方針にあることを明らかにし た。 777Xの特徴の一つが快適な客室設計だ。これまでの777型 機はもちろん、787型機で開発した新しい客室コンセプトを 取り込む。787型機は胴体が複合材製だったことから、窓を 大型化することに成功した。777型機でも大型の窓を採用す る方針だ。「我々は熟知していて胴体構造を熟知していて、 設計上、どの程度マージンがあるかも理解している。設計上 の余裕を活かして、構造上の能力を下げることなく、窓を大 型化することに成功した」との認識を示した。 その上で、「窓の位置は、旅客一人ひとりが地平線をみる ことができるような位置に設計する。777Xでは窓を大きくす るだけでなく、位置も慎重に決定した。旅客は最も良い視認 性を得ることができる。開放感を如何に最大限に実現する か、インテリアも慎重に設計している」としており、過去の 経験を活かしながら旅客の開放感、快適性に一層こだわった ことを明らかにした。 また、機材の整備性についてファンチャー氏は「学んだ教 訓は全て777Xに活かす。この機材では、出来る限りシンプル な整備を目指すことにしており、詳しくは詳細設計段階で決 定する」との見通しを示しているほか、パイロットの型式限 定の移行訓練期間については、「目標を定めていて、787型 機と似通ったもの」となる計画にあると話した。 【航空関連ニュース】 ★バニラ・エア、成田−台北/那覇線へ初就航 両路線とも搭乗率9割超え、好スタートを切る バニラ・エアは12月20日、成田国際空港で沖縄線と台北線 に就航して、ブランド変更以降初となる航空機の運航を開始 した。初便の沖縄行きJW801便には乗客166名が搭乗、搭乗 率92%で出発し、台北行きJW103便は乗客175名、搭乗率97 %で成田を飛び立ち、2012年夏のエアアジア・ジャパン就航 時を上回る好スタートを切った。 石井知祥社長は「やっとこの日を迎えられた」と述べ、10 月にエアアジア・ジャパンとして一旦運航を停止し、開店休 業状態から脱却したことへの喜びを表した。そして、成田か ら出発2路線はいずれも搭乗率9割を超え上々の再スタートと なったが、多くの人の支えにより事業が成り立っていると説 明、「第一関門は突破したが、これからが本番」として一層 気持ちを引き締めて、信頼を勝ち取るよう強調した。 また、石井社長は継続して定時性を守ることで、利便性や サービスの中身も含めて、信頼される品質の高い運航を行っ ていくことが基本だとした。今後バニラ・エアが目指してい くことは、安全性はもちろんだが、基本的に定時性を高め欠 航率を少なくすることだとして、定時出発率については85% 以上、欠航率は1%以下という目標を設定しているが、同社で は約400名の社員が多くのアイデアを出し新しいLCCモデル をつくって、その実現に向けて努力している。 さらに新しいLCCとして、利用者が「ワクワク、ウキウ キ」する仕掛けを継続して提供していかなければならないと した。石井社長は「社員一人ひとりがセールスパーソンであ り、ピーアールパーソンとして、様々な企画を打ち出して利 用者へ反映していける会社にしていきたい」と述べ、バニラ 独自のサービス展開を強調していく構えだ。 例として、就航日前日の「すみだ水族館」のペンギンとの コラボレーションを挙げ、こうしたイベントなどによるコ ミュニケーションやサービスが、利用者との距離感を縮めた バニラ・エアらしさになると説明した。石井社長は以前から エアアジア・ジャパンでの失敗の一例として、知名度が足ら なかったことを挙げており、まずは多くの人に周知してもら うため、「まずは利用率80%を目指していく中で、知っても らう、乗ってもらうを最優先事項にしていきたい」と説明し た。 中でも、旅行会社との協力について石井社長は「もう少し 割合を増やしていきたい。旅行会社でのチケットの販売を開 始してから約2ヵ月が経ったが、まだ知名度が足りない」と、 旅行会社を使った販売に意欲的な姿勢を示している。これま でバニラ・エアではパートナーとしていたHIS、てるみくら ぶ(さわやかツアーズ)、ビッグホリデーの3社に加え、 DeNAトラベルと新たにパートナー契約を結び、全体の2割程 度となっている旅行会社の商品をさらに増やしたいとしてい る。こうした旅行会社を利用した販売も、まずは「バニラ・ エアのウェブサイトへアクセスするきっかけを増やしていく ことに向けて、今後様々な知恵を絞っていくことが必要」だ という。 また、競争力があるとしている運賃は、20キロまでの手荷 物預け料も含めた料金として提供するが、収入の15%程度を 目標に付帯収入を増やしていきたいとしており、今後は機内 販売やコラボレーション商品などによって売上げを上げたい という。さらに機体や機内も常識的な範囲内で活用し、宣伝 収入を図りたいと述べ、機体を広告塔に利用することも検討 しているとした。 なお、4月から消費税の増税が控えているが、運賃について は価格を重視して、今後便乗した値上げは全く考えていない とし、むしろ新しいマーケットを開拓して、付帯的なサービ スを加えて全体的な収入を上げていく方向で料金を打ち出し ていくという。 【防衛関連ニュース】 バニラポーズで就航を祝う来賓と石井社長。左から、多古町の菅 澤町長、成田エアポートサービス小澤社長、成田市の小泉社長、 加藤成田空港長、バニラ・エアの石井社長、千葉県知事代理の総 合企画部板倉次長、芝山町の相川町長、NAAの夏目社長 ★第1回の日印US-2合同作業部会デリーで開催 西防衛事務次官議長に外務、経産省、新明和から参加 第1回「日印US-2飛行艇に関する協力の態様を模索する合 (4) WINGDAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2986号 2013年(平成25年)12月24日(火曜日) 同作業部会」(JWG)が12月23日、インドのデリーで開催さ れ、日本側からは西正典防衛事務次官を議長として防衛、外 務、経産省、US-2メーカーの新明和工業の関係者が出席し た。 インド側の議長はチャンドラ商工省産業政策促進担当次官 が務め、国防、外務、商工、財務、民間航空各省と科学・産 業研究評議会の関係者が出席した。 議題については、事前発表によれば、今回初めて開催され たため、日本側からは防衛省開発機であるUS-2に関する情報 提供を行い、インド側の飛行艇のニーズや調達主体等に関し て幅広い協議を行う予定とされている。 このJWGは本年5月の日印首脳会談共同声明で設置が決定 されていたもの。日本側の主要出席者は西防衛事務次官の 他、下川外務省南部アジア部参事官、西川経済産業省官房審 議官(製造産業局担当)も出席した。 なお、西防衛事務次官はこのJWCとともにインドのマ トゥール国防次官との会談も予定し、24日帰国の予定。 海上自衛隊の洋上航空救難を主任務とするUS-2救難飛行艇 は、世界で唯一、洋上での離着水が可能な性能を持ち、US1A救難飛行艇の後継機として防衛省が開発した。メーカーの 新明和工業では消防飛行艇、離島支援など多用途の民生用と しても輸出の可能性を追求し、政府も防衛省開発機の民間転 用の第1号として、技術資料の開示などを行ってきた。 一方、インドは海軍の離島への輸送支援、艦隊補給などの 用途で新たに飛行艇の採用を計画、世界各国の飛行艇メー カーに情報提供を求めており、新明和工業も防衛省から開示 された情報により説明を行ってきたが、政府の支援が不可欠 であり、そのための日印政府間の枠組みとして、インドのシ ン首相の来日時に安倍晋三総理大臣との間でJWGの設置が決 まり、そのための準備がようやく整い会議が実現した。この インド向けUS-2提案は、インド側から産業協力面での要請も 強いようで、正式な提案要求(RFP)はまだであり、インド での維持・整備、教育訓練はもとより、製造まで拡大する可 能性も含めた日印間の検討が行われていくものと見られる。 ★和歌山県、来年の防災訓練へオスプレイ参加受け入れ 防相、本土自衛隊基地の受け入れ施設は来年度調査 小野寺五典防衛大臣は12月20日、和歌山県より県の防災訓 練への在日米軍MV-22オスプレイの参加について了承を得た と記者会見で発表した。訓練は2014年10月に予定されている もの。また、一部で報道されていた、本土の自衛隊基地への オスプレイ用格納庫建設について、小野寺防衛大臣は2014年 度予算の従来の施設整備費の中で調査を行っていくとして、 場所は最終決定していないと述べた。 和歌山県は南海トラフ地震を想定した「平成26年度和歌山 県津波災害対応実践訓練」を主催し、孤立集落の多発、道路 寸断を想定、関係機関の航空機をフルに活用する訓練とする 予定で、防衛省側からオスプレイの活用を打診し、受け入れ られたとしている。防災訓練へのオスプレイの参加は去る10 月に高知県で予定されていたが、台風のため中止となってい る。沖縄県の負担軽減のため、安倍政権はオスプレイの訓練 移転の機会を少しでも多くしようとしており、和歌山県の防 災訓練への参加もその一環となる。 【海外メーカーニュース】 ★ボーイング、キャセイから777-9Xを21機 アジア地域から初の受注に ボーイングはこのほど、キャセイ・パシフィック航空が 777-9Xを21機発注したことを発表した。ボーイングによれ ばカタログ価格で70億米ドルの契約となる。これまで計259 機の受注を獲得している777Xだが、欧州、中東キャリアから の受注となっており、キャセイ・パシフィック航空がアジア 地域で初めての777Xのカスタマーとなった。 キャセイ・パシフィック航空は777Xについて、同社のペイ ロードや航続距離などを改善することが可能な航空機である との見方を示しており、とくに北米や欧州などの長距離路線 に理想的な機材だとの認識を示している。 ★GE傘下ダウティ製プロペラの性能を実証 US-2救難飛行艇の救難実績を讃える GEアビエーションは12月20日、同社傘下のダウティ・プ ロペラーズ(本部・英国グロスターシャー州)が製造した R414プロペラ・システムの優れた性能が、新明和工業製の US-2救難飛行艇の荒海での救難活動など多くの救難実績で実 証されたとニュースリリースした。日本では当然のようなこ とだが、US-2の活躍を含めて世界にアピールしたいとしてい る。 ダウティ・プロペラーズ製のR414は6枚の複合材製ブレー ドで構成されるプロペラシステムで、US-2では4基のロール スロイス製AE2100ターボプロップエンジンに装備されてい る。高波やうねりなどが当たる厳しい洋上環境や、数百メー トル以内で離着水する短距離離着水性能のため、特別に設計 されているとしている。 ダウティ・プロペラーズでは去る10月に、US-2の配備部 隊である岩国基地の海上自衛隊第31航空群を関係者が訪問 し、6月21日にの太平洋上でのヨット乗員2名の救助などの救 助任務活動の功績を讃え、記念の盾を贈呈している。 6月21日の洋上救難は宮城県金華山沖約1200キロの海域 で、ヨット「エオラス号」が転覆、乗員2名が救命ボートで漂 流し、救助を求めているという事案だった。海上保安庁の人 命救助要請により厚木基地に待機していたUS-2がP-3Cの先 導により現場に到着したが、波高が高く一度は着水を断念、 二度目に午後6時14分、着水して漂流者を救助、午後10時30 分に厚木基地に帰投した。当時の現場の海面状況は風浪階級 5、波高約4メートルという荒波で、極めて困難な状況だった という。 なお、ダウティ・プロペラーズは、世界的なプロペラの メーカーで、スミス・エアロスペースのグループに属してい たが、2007年にスミスがGEに買収されて、GEの傘下となっ た。 GEでは、GE全体としても誇るべき実績として紹介するこ とにしたという。 GEアビエーション、ダウティ・プロペラーズのオリバー・ タワーズ社長は、「あのような海の状態はプロペラにとって 究極のチャレンジだ。今夏のUS-2による救助活動で我々のプ ロペラの真価が問われたと思う。なぜなら、R414プロペラシ ステムは、高効率で、曲げる力・浸食・疲労などに強い耐性 (5) WINGDAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2986号 2013年(平成25年)12月24日(火曜日) を持つように設計されているため、US-2型救難飛行艇が最も 困難な海面状態でもSTOL性能を発揮できるようになってい るからだ」と述べている。 海上自衛隊はUS-2型救難飛行艇を5機保有しており、累計 の飛行時間は、数千時間に達しています。 GEアビエーション傘下のダウティ・プロペラーズは、プロ ペラシステム開発製造の世界大手で、長年にわたりブレード から、軍用輸送機、旅客機やホーバークラフト向け複合材製 プロペラまで幅広く展開している。 ダウティ・プロペラーズのプロペラシステムは、新明和工 業製US-2のほか、ロッキード・マーチンC-130J、ボンバル ディアのダッシュ8Q400、サーブ340およびサーブ2000、ア レニア・アエロナウティカのC-27J、フォッカー50にも使用 されている。 【海外エアラインニュース】 ★大韓航空、2月から岡山−仁川線デイリー復便 大韓航空(KAL)は来年2月8日から、現在週4便で運航し ている岡山−仁川線をデイリー運航に復便する。同路線は、 今年10月に現在の週4便に減便するまでデイリーで運航して いた。KALによれば、同路線は当初から需要は低くなく、他 に減便している路線と比較しても早期の復便に至ったとい う。 岡山−仁川線の運航スケジュールは以下の通り。なお、使 用機材はビジネス8席・エコノミー179席のB737-900型機。 ▼KE748(毎日)=岡山10時00分発→仁川11時45分着 ▼KE747(毎日)=仁川18時40分発→岡山20時10分着 従来vMPDで発行していた交換発行手数料や減額分の払い 戻しを行えるEMD-Sと、有料ミールやラウンジ使用などの付 加価値サービスのためのEMD-Aをそれぞれ発行できる。 アマデウスは現在、同機能を上記4社のほか、キャセイパシ フィック航空、アリタリア航空、日本航空、フィンランド航 空、ブリティッシュ・エアウェイズの各社に導入している。 ★INFINIĂ世界一周運賃データ編集機能を簡便化 インフィニトラベルインフォメーションは12月19日、 「INFINILINXPLUS」で、世界一周運賃のより利便性の高い データ編集機能をリリースした。これは、発券MyGUI「簡単 運賃データ編集」に世界一周運賃データ編集機能を搭載した もので、GUIに読み込んだ運賃データの修正をクリック操作 で行える。これにより、作業時間の大幅な軽減を実現できる という。 新機能の特徴として、インフィニは(1)「旅程のマイル数 の自動計算」、(2)「事前設定に基づく運賃額、FARE BASIS、NVB/NVA、手荷物許容量、エンドースメントの自 動反映」、(3)「世界一周運賃用のFareCalculationへの自 動編集」、(4)「専用画面でのサーチャージの追加・削除の 利便性向上」、(5)「同一画面で自動エンドースメントの削 除、TOURCODE入力可」、(6)「スターアライアンス世 界一周運賃データ事前設定済み」、(7)「旅行会社での事前 設定機能」(スターアライアンス世界一周運賃以外でも事前 設定して利用可)、(8)「一括修正機能で作業効率化」、 (9)「スターアライアンス運賃情報にワンクリック」——の 9点を挙げている。 来年春には、スターアライアンス世界一周運賃の適用可否 チェックを簡便化するツールを提供する予定としている。 国際線機内サービスに“ペリエăジュエ”導入 【旅行関連ニュース】 また、同航空は、国際線ファーストクラス・プレステージ クラスの機内サービスで、シャンパンブランド「ペリエ・ ジュエ」のシャンパンの提供を開始した。 同ブランドの提供する「ベル・エポック」「ベル・エポッ ク・ブラン・ド・ブラン」「ブラゾン・ロゼ」「グラン・ブ リュット」の4種類のシャンパンを提供する。ベル・エポック は北米・欧州路線ファーストクラスで、ブラゾン・ロゼはオ セアニア・東南アジア路線ファーストクラスで、グラン・ブ リュットは全路線のプレステージクラスで提供する。 ★ヴァージン、2-3月のサーチャージは据え置き ヴァージンアトランティック航空(VIR)は、来年2月1日 ~3月31日発券分の日本発着路線の燃油サーチャージを現行 と同額にすると発表した。東京−ロンドン間は片道2万3500 円と設定する。あわせて航空保険料として片道300円を徴収 する。 ★アマデウス、EMD機能の導入航空会社を拡大 EMD機能の導入を進めるアマデウスは、このほどルフトハ ンザドイツ航空、オーストリア航空、スカンジナビア航空、 ロイヤル・エア・モロッコのEMD-SおよびEMD-Aの発行を 可能にしたと発表した。 ★史上初1000万人達成、太田大臣が高らかに宣言 成田で20日式典、素晴らしい1年の締めくくりに 史上初の訪日外国人旅行者1000万人達成を記念するセレモ ニーが12月20日、成田国際空港で行われ、太田昭宏国土交通 大臣は、「ついに我が国を訪れる訪日外国人旅行者数1000万 人を達成することができた。ここに、明確に宣言する。本日 をもって、今年日本を訪れる外国人旅行者数が1000万人を突 破した。1000万人達成おめでとう」と高らかに宣言し、1000 万人目の旅行者となったタイ人夫婦とともに記念のくす玉が 盛大に割られた。 太田大臣は、「今日は大変嬉しい日になった。長年の念願 が叶った。ビジットジャパンキャンペーンが始まってから10 年、とにかく早く1000万人をと願い続けてきたが、今日1000 万人達成という輝かしい日になった。日本中を挙げて喜び合 いたい」と喜びを爆発させた。 とくに今年は「良いことが沢山あった」と振り返り、富士 山の世界文化遺産登録や、東京オリンピック・パラリンピッ クの2020年開催決定、和食の世界無形文化遺産登録などを挙 げた上で、「本年の締めくくりとして、1000万人達成という ことになった」と、素晴らしい1年を総括するに相応しい出来 事だと強調した。 念願の1000万人を実現できた要因については、「安倍総理 (6) WINGDAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2986号 2013年(平成25年)12月24日(火曜日) めて印象づけた。 祝賀会で万歳三唱、10年に及ぶ努力が結実 ポスト1000万人へ、年明けに観光分科会 招集へ 20日夜には国交省内で、これまで訪日誘致に 関わってきた官民関係者が多数参集して祝賀会 が開かれ、史上初の1000万人達成の喜びを分か ち合い、関係者全員で万歳三唱が行われた。ビ ジットジャパンの開始から10年、多くの関係者 による長年の努力の積み重ねによって、1000万 人達成が実現しただけに、参集した関係者は一 様に、喜びと達成感、少しの安堵も交じった充 実の表情を浮かべた。 成田空港でのセレモニー終了後に駆けつけた 訪日外客1000万人達成を記念し、関係者全員で記念撮影 太田大臣は、「みなさんのお蔭で、多くの方の 協力によって、1000万人が達成できた。本当に ありがとうございます」と感謝し、「総理にも、官房長官に を中心に、政府を挙げて1000万人達成をめざして様々な取組 も、陛下にもご報告させて頂いた。(1000万人達成式典は) をした。観光庁はその先頭に立って、東南アジアのビザ緩和 盛大にやるようにと総理からも言われ、本当に嬉しい限り。 や、世界に向けて日本の豊かな自然や食、素晴らしいおもて 元気な人がいるところには人が集まるし、日本が元気になっ なしの発信もした。何よりアベノミクスによる日本経済再生 たから多くの人が来てくれたと思う」と喜んだ。 と、円安の影響も大きかった」として、「全てがこの1000万 久保観光庁長官は、「本当に多くの方々にお世話になり、 人に集約された」と関係者の労を労った。 協力を頂いた。また、次のステップをめざして、大臣の指導 その上で太田大臣は、「これからさらに大勢の方が日本に のもと頑張りたい」、松山良一日本政府観光局(JNTO)理 訪れて下さるように頑張りたい。2020年の東京オリンピッ 事長は、「次の大きな山に向けて、皆様の力を結集して挑戦 ク・パラリンピックに向けて、次の目標の2000万人の高みを したい」と挨拶し、次の目標を視野に入れつつ、笑顔が弾け めざして、頑張っていきたい」と意気込んだ。既に、観光庁 た。 が来年以降の政策の柱建てをしているところだとして、「来 会場には、高木毅国土交通副大臣、鶴保庸介前副大臣をは 年が一番大事。2020年に向けて何をしなければならないかを じめ、井手憲文前観光庁長官、本田勝国土交通審議官、田村 練り上げて、具体的にスタートを切っていきたい」として、 明比古航空局長、田端浩自動車局長など、これまで観光に携 2014年は新たな挑戦へのスタートの年になるとの見方を示し わってきた国交省幹部や、佐藤善信観光庁次長、篠原康弘審 た。 議官、水嶋智総務課長をはじめ観光庁メンバー、JNTOメン 1000万人目の旅行者となったのは、12月20日に全日空便で バーなどが一堂に会した。また、民間からも菊間潤吾日本旅 タイから訪日したパッタラプラーシットさん夫妻。太田大臣 行業協会(JATA)会長、吉川勝久JATA副会長、近兼孝休日 から記念盾、久保成人観光庁長官からおみやげ、伊東信一郎 本旅館協会会長、夏目誠成田国際空港社長、春田謙新関西国 ANAホールディングス社長からANA往復航空券、キティちゃ 際空港副社長など、この日のために全国から関係者が参集し んからぬいぐるみやテーマパークチケットが贈呈された。 た。 パッタラプラーシットさんは、「今年は3回日本に来た。最 高木毅国土交通副大臣は、「2020年には東京五輪もあり、 初は友達と、前回は家族と。今回はニューヨーク留学中の娘 世界中が日本に注目する7年間になる。これを一つの起爆剤と と日本で待ち合わ して、オールジャパンで国交省が中心となり、観光庁が先導 せ、北海道のニセコ 挨拶する太田国土交通大臣 でスキーをしようと 思っている。幼い 頃、父親から着物姿 の女性が描かれた日 本の絵葉書をもら い、それ以来日本が 好きになり、よく日 本に来ている」とし て 、 伸 び ゆ く ASEAN市場の中で も勢いのあるタイ は、親日的かつリ ピート率の高い有望 市場であることを改 1000万人目の訪日客に記念品を手渡すキティちゃん (7) WINGDAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2986号 2013年(平成25年)12月24日(火曜日) して2000万人を達成したい。ぜひ協力を賜りたい」と挨拶 し、2000万人の高みをめざす誓いを込めて乾杯した。 鶴保前副大臣は、「メダルを取ったような気持ち。多くの 先輩方の汗とご苦労のもとに、今回の1000万人が成り立った ことを考えると、感慨深い。次は2000万人をめざせとの天命 が下ったのではないか」と述べ、「お一人お一人に感謝を申 し上げたいし、意を強くして、私たちがやったんだ、私たち とその先輩方が成し遂げたんだとの自負を持ってほしい。今 は1000万人達成を大いに喜び、さらなる観光の飛躍と発展に つなげよう」と呼びかけた。 観光庁は、1000万人達成を受け、“ポスト1000万人”の観 光政策を議論するため、年明け以降に交通政策審議会の観光 分科会を開催し、有識者の意見も聞きつつ議論を始める予定 だ。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催も踏 まえ、中長期的な目標や計画が改めて議論されることになる 見通し。1000万人達成をバネに、2014年はまさに2000万人 時代を見据えた新たな挑戦がスタートすることになる。 ★2014年海外旅行者1780万人Ă今年は1743万人予測 JTB推計Ă訪日はさらに拡大Ă国内は微増の見通し JTBは2014年の旅行需要予測をまとめ、海外旅行者数は前 の年より2.1%増の1780万人、訪日外国人数は同14.3%増の 1180万人を予想した。国内旅行者数は同0.2%増の2億9150万 人と微増で動き、年間の総旅行人数(延べ人数)は同0.3%増 の3億930万人となる見通し。4月の消費税増税後も旅行への 消費は衰えず、年間の旅行総消費額は同5.2%増の15兆2600 億円を推計した。 平均旅行回数は前の年より0.02回増えて2.44回となる見通 し。平均消費額は、海外旅行が同3.0%増の27万3600円、国 内旅行が同5.0%増の3万5640円といずれも増加し、旅行総消 費額約15兆円のうち、海外旅行は同5.2%増の4兆8700億円、 国内旅行は同5.3%増の10兆3900億円を占めると予想した。 一方、2013年の海外旅行者数は、前年比5.7%減となる 1743万人の着地を予想。訪日外客数は、同23.4%増の1032万 人まで伸びると予想した。2013年の海外旅行者数が仮に1743 万人だった場合、2012年(1849万人)、2000年(1782万 人)、2006年(1753万人)に次いで過去4番目の規模。2005 年の1740万人を上回るかが注目される。 同調査は今年で34回目の実施となり、各種経済動向予測や 観光関連動向などから推計値を算出したもの。 2014年の全体的な旅行動向見通しとしては、消費税増税で 旅行に対する支出が一時的に停滞する可能性はあるものの、 シニア層の消費や旅行意欲が底堅く推移すると見られ、2014 年の総旅行人数の増加や平均旅行回数の増加に寄与すると見 られる。また、2014年3月には羽田空港の国際線発着枠が年 間6万回から9万回へ増加し、LCC(ローコストキャリア)の 運航も増えることから、国内線・国際線ともに航空需要が拡 大すると見ている。 海外旅行市場は、LCCを含めて航空座席数が増加傾向にあ ること、近隣諸国との関係が落ち着きつつあること、シニア を中心に旅行意欲が底堅いことなどから、2013年からの回復 を見込む。ただし、訪日外国人の増加により航空座席の需給 バランスがタイトになることから、増加幅はプラス2.1%と小 幅になる見通し。平均消費額は、ヨーロッパ方面やハワイ、 東南アジアなど中長距離が引き続き人気と見込まれることか ら、プラス3.0%の上昇を予測している。 方面別の動向では、定番のハワイや東南アジアのリゾート が人気を維持し、ハワイはオアフ島以外の島々でのんびりす る動きが見られるという。一方で、スマートフォンなどデジ タル機器の普及により「SNS疲れ」といった傾向もあること から、デジタルに囲まれた環境から離れ、自然の中で自分を 取り戻すような旅行も注目されるとしている。 訪日は中韓回復がカギ、国内は大阪に注目 訪日外国人数は1000万人を超えた2013年をさらに上回り、 2014年も訪日旅行の人気の高さやゆるやかな円安基調に支え られ、1180万人(前年比14.3%)まで拡大すると予想。市場 別では、韓国は前年並みで推移するものの、中国は回復に転 じ、台湾と香港はさらに伸びると予想する。また、東南アジ ア諸国は伸び率がやや鈍化するものの、引き続きプラスで推 移すると見ている。 一方、国内旅行の2014年見通しでは、3連休の回数が前年 より1回減少し、ゴールデンウィークは前半と後半の間に3日 間の平日が挟まることから、近場の旅行が比較的多くなると 予想している。 また、消費増税後の落ち込みが懸念されるが、LCCの拡大 や素泊まりなど、安価に旅行できることの選択肢が広がって いることもあり、急激な落ち込みはないと見ている。 地域別の需要動向では、日本一の超高層ビルとなる「あべ のハルカス」のオープンなどにより、大阪への注目度が高ま ると予想。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、 「ハリー・ポッター」の新テーマパークがオープンすること から、国内だけでなく訪日需要も高まると見られる。 このほか、2014年はクルーズで巡る国内もさらに活性化す ると予想し、プリンセス・クルーズが2隻体制で実施する日本 発着クルーズなどで需要が拡大すると予想している。 【組織・人事】 ★防衛省人事 (12月20日) ▼大臣官房付、内閣官房へ出向兼任、内閣官房参事官〈内閣 官房副長官補〔安全保障・危機管理担当〕付〉(防衛政策局 日米防衛協力課長)増田和夫▼書記官、防衛政策局日米防衛 協力課長(大臣官房付、部員)加野幸司▼大臣官房付、内閣 官房へ出向兼任、内閣官房参事官〈内閣官房副長官補〔安全 保障・危機管理担当〕付〉(大臣官房広報課長)伊藤茂樹 ▼人事教育局人事計画・補任課兼務解、書記官、大臣官房広 報課長(大臣官房企画官兼人事教育局人事計画・補任課)三 原祐和▼第21整備補給隊司令(第22整備補給隊司令)1海佐 与田敦夫▼第22整備補給隊司令(装備施設本部調達企画課 連絡調整官)1海佐 大久保和広▼海自東京業務隊付(海自航 空補給処下総支処長)1海佐 宮内由幸▼海自航空補給処下総 支処長(第21整備補給隊司令)1海佐 三浦洋▼装備施設本 部調達企画課連絡調整官(海自第3術科学校研究部長)1海佐 平尾尚文
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