開隆堂出版/日本文教出版

様式2
教
科
図画工作
調
1
2
3
4
5
査
項
目
種
目
発行者
図画工作
意
9 開隆堂
見
・題材は、「造形遊び・絵・立体・工作・鑑賞」の5つに設定されて
いる。題材の構成・配列・分量は、立体が少な工作が多く扱われて
いる。
知識・技能の ・全題材において、「ふりかえってみよう」等の視点を示し、言語活
習得と思考力
動が位置付けられ、自分や仲間の作品の構想や技能について話せる
・判断力・表
子どもを育てる配慮がされている。
現力の育成
・様々な材料や自然素材について扱い、身近な場所や環境に働きかけ、
仲間と関わり合いながら体験を深められるようにしている。
・ 用具の取 扱 において、発達 の段 階に応じて上と下、学年を超えて2回
扱 わ れ、定 着 を 図 っている。絵 画 指 導 については、大 変 丁 寧 に扱 わ
れ、混色の仕方や色相環等、発展的な技能の習得が強く意識されてい
る。
・巻頭での国内外の作家作品や日本各地の文化などを 紹介し、児童の
発達を考えた作品テーマの投げかけをする等、意欲を喚起している。
・ページ右下に示す学習のポイントや枠を設けて写真付きで示す 製作
過程の紹介や製作後の児童の言葉と写真の紹介 を通して学習の進め
主体的な態
方をつかむことができるようになっている。
度の育成
・ページ内に枠を設けた材料の紹介や、全学年に位置付いた 作品が生
み出せる取組の紹介が、準備を含めた家庭での楽しい造形活動を引
き出すものになっている。
・どの学年にも,粘土を素材とした題材があり, 1・2年では和紙を
素材とした題材が取り上げられている。郷土の素材として土や和紙
「地域社会人」
にふれる指導が可能である。また,地域に関わる作家が取り上げら
の育成
れており、郷土愛の心を育てることができる。
・どの学年にも,海外の作家や海外の同年代の子どもの作品が取り上
げられており,表現の発想や視野を広げることができる。巻末では,
「みんなのギャラリー」で伝統工芸や地域の実践を紹介して あり、
郷土愛の心を育てることができる。
・目次に主な材料や用具が明記されていることは教師や児童が見通し
をもって準備をすることの助けになる。内容では,どの題材にも,
印刷・造本
最後に「ふりかえって話し合おう」が位置づいており,個々に 製作
のふりかえりができるようになっている。
総
評
・言語活動の充実に 係わり、児童の写真から吹き出しを設けて 話し言
葉を記述することで、児童が 学習活動の実際の場面 をイメージでき
るよう配慮されている。また、製作過程を おった資料が提示されて
おり、児童が見通しをもって製作に取り組めるよう配慮されている。
・岐阜県出身の作家である熊谷守一と日比野克彦の作品を掲載したり、
巻末のコーナーにおいて、伝統工芸や地域の実践を掲載したりする
ことで、郷土愛の心を育めるように配慮されている。
様式2
教
科
図画工作
調
査
項
目
1
知識・技能の
習得と思考力
・判断力・表
現力の育成
2
主体的な態度
の育成
種
目
発行者
図画工作
意
116 日文
見
・題材は、「造形遊び・絵・立体・工作・鑑賞」の5つに設定され
ている。題材の構成・配列・分量については,どの指導内容も偏
ることなく設定されており、系統性・発展性について十分に配慮
されている。
・各題材に鑑賞の視点が与えられ、自分の作品の構想や技能につい
て話すことができる子どもを育てる配慮がされている。
・様々な材料体験、体全体を使った造形活動、場所を変化させる体
験を通して仲間と共に関わり合いながら互いのよさに気付き、体
験を深められるようにしている。
・工作における用具の取扱において、ポイントや安全面の配慮 等、子ど
もの発達 の段階に十分に配慮して構成 されている。また、粘土や絵
画 指 導については、子 どもの発達 の段 階 に応 じた発 展 的 な指 導が
示され、非常に分かりやすく構成されている。
・巻頭で製作過程の様子を紹介したり、身近な色や形のおもしろさ
や、自由な発想を促す作品を紹介したりして意欲を喚起している。
・ページ左上のミニ黒板で示す学習のポイントや、拡大された児童
作品や製作過程の児童の姿と言葉の紹介、マスコットの言葉等を
用いて、学習の進め方をつかむことができるようになっている。
・各作品写真の「 」に大きさと共に材料や、中学年からの作品を
通した活動やアートプロジェクトの紹介がされており、準備を含
めた家庭での楽しい造形活動を引き出すものになっている。
・どの学年にも粘土題材があり,郷土の素材として土にふれる指導
が可能である。高学年では合掌造りが取り上げられており,岐阜
県の世界遺産について鑑賞したり,考えたりすることができる。
3 「地域社会人」
・どの学年にも海外の作家や子どもの作品が取り上げられている。
の育成
さらに高学年では、世界の多様な表現を楽しむ心、生涯にわたっ
て作ることを楽しもうとする心を育てる工夫がみられる。
4
印刷・造本
5
総
評
・丸ゴシック体の文字や写真の大きさが適切で,写真と文字の重な
りが少なく,多くの題材が見開きで1題材になるように掲載され
ていることで見やすく使いやすい。目次の文字が大きく,「工作」
「絵画」等の分野がマークで示されており分かりやすい。学習の
めあてが4つの観点で位置付けてあったり,「きをつけよう」「か
たづけ」が必ず位置付けてあったりすることで指導や製作が見通
しをもってできる。
・巻頭に表現活動に取り組む児童の写真を取り上げ、年間の学習題
材に対する意欲付けを図っている。巻末で材料と用具に係る基礎
的な取り扱いが示されており、切り取って綴じておくことで学年
が進んでも振り返らせて活用することが出来るなど工夫がある。
・岐阜県の地域性を生かした版画や土を使って表現については、丁
寧な扱いがされており、児童の発達段階や系統性をおさえたもの
になっている。また、全編にわたり、美しい写真や図版を用いて、
感動的な作品や環境に触れることができる。