第5学年1組 学級活動授業案 授業者 兵 藤 康 臣 場 所 コンピュータ室 1 単元名 SOS!画面の向こうにひそむ危険 2 主題目標 ・社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響を考えることで、情報化社会 での道徳的意識を高める。 (関心・意欲・態度) ・安全で正しい情報化社会を実現するために、何がよくて何が悪いのかを自ら判断することができる。 (思考・判断) ・コンピュータや携帯電話などの情報機器を、安全に気をつけて利用することができる。 (技能・表現) ・発信されている情報の中には便利なものもあるが、モラルに反するものがあることを理解することが できる。 (知識・理解) 3 主題設定の理由(6時間完了 本時5/6) 社会の情報化が進む中、子どもたちも当たり前のようにインターネットや携帯電話を利用している。本 学級でもインターネットを利用できる家庭がクラスの8割を超え、自分専用の携帯電話を持っていて、 ウェブページを見たり、友達とメールのやり取りをしたりしている子も3人いる。しかし、ネット上で個 人情報を不用意に流してしまったり、深く考えずに利用することで事件や犯罪に巻き込まれる危険性があ ることには気づいていない児童が大半を占めている。世間では、多額の料金を請求されるネット上での詐 欺事件や、掲示板などでの匿名性を利用したいじめ、出会い系サイトを発端にした犯罪等が数多く起こっ ていて、その数も年々増えてきている。 とても便利なインターネットや携帯電話の中には危険が潜んでいることや、情報をやり取りする場合に も必要なモラルがあることに気づき、個人情報保護の大切さや利用の方法について考え、身を守るための 対策を講じることができる子どもになってほしいと考え、本主題を設定した。 【主題の構想図】 【気づく】 *課題を見つける *手だて ◆支援 ための手だてとし て、子どもがコン コンピュータや情報に関わる犯罪や事件を調べよう② ピュータや携帯 住所や電話番号、クレジットカードの番号が盗まれることがあるんだって。 メールによって被 変なホームページを見るとパソコンが壊れちゃうんだって。 害にあった事故が インターネットでのいじめもあるらしいよ。 あれば、知らせる ようにして意識を 【深める】 どうやって防いだらいいのかな? させておく。 個人情報を守ろう① コンピュータウィル 携帯電話や電子メールの正 *話し合いによ (本時3/6) スに気をつけよう① しい使い方を話し合おう① り対策を考え る。 ・知らない会社からDM ・パソコンがおかしく ・使いすぎると ・すぐに返事をしな やメールが届くよ。 なったことがあるよ。 すごい料金がか ・名前や住所、電話番 ・ウィルスを調べるソフ かるよ。 いと嫌われちゃうか ◆コンピュータ な。 で疑似体験を 号にも気をつけないと トを使わないといけない ・使う時間を決 ね。 ね。 めよう。 ・相手のことを考え したり、クイ ないといけないね。 ズ形式の問題 ・コンピュータや携帯電話は便利だけど、正しく使わないと詐欺に遭ったり、お金を取られ に答えたりし て話し合いの たり、友達を傷つけたりするから、気をつけよう。 支援をする。 【広げる】 地域へ発進「新川子ども安全隊」だより① ・新聞にして地域の人に知ってもらおう。 ・回覧板で回すといいね。 *学んだことを新聞にまとめ、地域に発信 する。 4 本時の指導 (1)目 標 個人情報の悪用により生じる迷惑や被害を知り、個人情報を大切にに扱う必要性について理解する ことができる。 (知識・理解) (2)本時にいたる児童の学び 前時までに子どもたちは情報に関する犯罪を調べた。また、朝の会のスピーチで家族宛のダイレク トメールについて考え、学級の半数以上の子が覚えのないダイレクトメールや電話勧誘などを経験し ており、どこで情報が流出したのか疑問を感じている。 本時では、この情報流出経路の疑問や情報漏洩による被害の事例等について考えることから、情報 流出の経路のひとつとしてインターネットがあることを知り、ホームページに書かれている情報が必 ずしも正しいものばかりでないことや、 ホームページの作者の意図にのせられた行動をとった場合 に起こるトラブルを疑似体験させ、個人情報の守り方、個人情報の大切さに気づかせたい。 (3)展 開 時間 学 習 活 動 *学びを支える手だて(留意点) ◎評価 ◆支援 どこで僕の情報がもれたんだろう? 情報がもれる仕組みを解き明かそう! *朝のスピーチでのダイレクトメールの話題を取り 上げ、その時の疑問を本時の追究のきっかけとす る。また、実際のダイレクトメールも提示する。 地球に優しいことをやっているホームページを見てみよう。 5 ・あれ?なんか変なメッセージが出てくるよ。 ・住所や電話番号を入れなくちゃいけないよ。 ・あやしいホームページだね。 ・大丈夫なページもあるね。 15 *安全なぺージと危険なページを混ぜて、偽のホーム ページを作っておき、それを利用する。 *少し見たらおかしいという声が出るので、疑似体験 なであり、実際の被害はないことを伝え、ワーク シートを配り、まとめさせる。 このホームページのおかしなところをまとめよう。 *それぞれのリンクページ ごとに取り上げ、考える。 温暖化 森を守る 酸性雨 ・ 友 達 に メ ー ・署名で個人 ・高い商品を ル を 送 ら せ よ 情報を集めて 買 わ せ よ う と う と し て い る いるのかな。 し て い る よ 。 よ 。 30 木を育てる オーロラ ・ だ ま し て お ・男なのに女 金 を と ろ う と になりすまし しているね。 ているよ。 ・いろいろな手段でだまそうとしているね。 巻き込まれないようにするためにはどうしたらいいんだろう。 ・むやみに懸賞に応募したり、アンケート に答えたりしないようにしよう。 ・あやしいと思ったら親や先生に聞こう。 ・大人といっしょに使うようにしよう。 40 ペンギン ・リンクをク リックすると お金をとられ るよ。 ◆おかしな所がわから ない子には、各ページ の最後を見て、困るこ とを考えさせる。 ・でも、住所を書かないと懸賞に当たっても 送ってもらえないよ。 ・本当にいいことをやっている人もいるよ。 ・ネット通販って便利で安いって言ってたよ。 インターネットは便利だけど、よく考えて 利用しなくちゃいけないんだね。 振り返りカードで今日の授業を振り返ろう。 *朝のスピーチでダイレクトメールの件 を取り上げた子に、この話し合いで感じ たことを発表してもらう。 ◎個人情報の大切さを知り、守り方を 考えることができたか。 ◆C:困ったら必ず大人に相談するよ うに助言する。 (4)評 価 ・A基準 個人情報を漏洩させないために気をつけなくてはいけないことがわかる。(発言、ワーク シート) ・A基準 個人情報をむやみに他人に知らせてはいけないこと、個人情報の大切さに気づく。(発 言、ワークシート)
© Copyright 2024 Paperzz