警 察 署 協 議 会 議 事 要 旨 協 議 会 名 宮城県鳴子警察署協議会 開 催 日 時 平成28年6月20日(月)午後3時から午後5時まで 開 催 場 所 鳴子警察署会議室 出 席 者 等 1 2 協議会委員 警 察 署 議 事 概 要 1 開会 会長以下4名 署長以下9名 2 挨拶 ⑴ 会長 鳴子警察署の皆様には、常日頃から地域と一体になり、管内 の市民の生命と財産を守るため、治安維持に御尽力をいただい ておりますことに感謝申し上げます。 さて、治安情勢について、新聞、テレビ等の報道を見ますと、 県内ではオレオレ詐欺はより巧妙化し、年間で約10億円の被 害が発生するなど、なかなか被害が減少していないと感じてい ます。先に行われた若手警察官の育成を目的とする鳴子警察署 有備塾の開始式が、 「伊達な心を学び地域と密着」と大崎タイム スに掲載された記事を見ますと、順調に教養が進んでいると実 感しています。若手を育成することには一長一短があり、いか に経験のない部分を補うかが、若手を育てる中での一つの問題 と思っています。我々警察署協議会委員も、市民に向けて、こ の有備塾のことを紹介しますので、一方通行でなく、お互いに より良い方向を目指していきたいと考えています。 今日も警察署から管内の治安情勢の御報告と協議内容につい て、協議会の委員の皆様の忌憚のない御意見などを承りながら、 少しでも事件事故の防止に繋がるように願いまして、協議会を 進めさせていただきますので、よろしくお願いします。 ⑵ 署長 平成28年「第2回鳴子警察署協議会」の開会に当たりまし て、一言御挨拶を申し上げます。 委員の皆様におかれましては、公私ともに、何かとお忙しい 中、本協議会にお時間をいただき、誠にありがとうございます。 また、平素、鳴子警察署の運営に対し、貴重な御意見、御提 言を賜り、心から御礼を申し上げます。また、当署の若手警察 官育成に向けた鳴子警察署有備塾の開始式を旧有備館で行いま したが、皆様に参加していただきありがとうございました。開 始式のことが、大崎タイムスと河北新報に掲載され、新聞を見 た方々からは、地元に密着した活動であると好評でありました。 さて、今回の警察署協議会は、春の定期人事異動後初めての 協議会でありますので、まずは、現在の鳴子警察署の体制等に ついて御報告させていただきます。 春の定期人事異動では13人が入れ替わりました。その中で、 課長以上の幹部の異動状況は、署長の私が宮城県警察機動警ら 隊から、警務課長は仙台南警察署から、生活安全課長は岩沼警 察署から、地域課長は宮城県警察本部警務課から、刑事課長は 当署地域課長からの着任であります。現在の署員数は私以下4 0名7課2交番3駐在所の体制となっております。 次に、新体制後における警察署の運営方針であります。昨年 に引き続き 、「心ひとつに 一致団結 鳴子警察署」をキャッ チフレーズとしまして、各課の垣根は低く、いざ事案が発生し たときには、早期事案解決に向けて一致団結し、挙署一体とな った集中運用で対応するほか、あらゆる活動を通じ、一人一人 がアンテナを高くして、常に地域のニーズを敏感に把握、反応 するなど、一枚岩で、強固な組織性を持ちながらも、常に地域 の方々は何を望んでいるのか、そのために我々は何をなすべき なのか、ということを考えつつ、その実現に向けた警察業務を 推進することとしております。 本日の協議会の報告事項では、担当課長から「平成28年5 月末現在における鳴子警察署管内治安情勢」について報告をさ せていただきます。 その後の協議事項では 、「管内の空き家・廃墟建造物対策」 と「反射材の活用による交通死亡事故抑止対策」について、担 当課長から説明することとしております。 「管内の空き家・廃墟建造物対策」は、廃墟でサバイバルゲ ーム等を楽しむ若者が増えたことにより、非行や犯罪の温床と なっており、さらにインターネットへも面白おかしく投稿され ている事実を踏まえ、行政と連携しながら仮称ではありますが、 「やさしき故郷鳴子を明るくするビューティフル・ウィンドウ ズ・きらりプロジェクト」と銘打ち、空き家・廃墟家屋対策を 推進し、さらには高齢者を交通事故から守る反射材の普及と防 犯灯・街路灯増設に向けた対策とを合体した総合治安対策を推 進中でありますので、忌憚のない御意見・御要望をいただけれ ばと思います。 終わりに、本日御出席いただいた委員皆様の、今後ますます の御健康と御多幸を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていた だきます。 3 議事 ⑴ 定足数の確認 定足数を確認した結果、協議会委員4人が出席し過半数を満 たしているので、本会議は成立した。 ⑵ 議事録署名委員の指名 議事録署名委員として、2名の委員が指名された。 ⑶ 報告事項 平成28年5月末現在における鳴子警察署管内治安情勢につ いて、生活安全課長と交通課長が、それぞれの主幹業務の件数 について報告した。 ◎ 刑法犯認知・検挙件数と少年非行・補導状況 ○ 平成28年5月末現在の刑法犯認知件数∼47件 ○ ○ 平成28年5月末現在の検挙状況∼16件7人 平成28年5月末現在の少年補導件数∼9件 ◎ 交通事故発生状況 ○ 平成28年5月末現在の交通事故発生総数∼167件 ○ 平成28年5月末現在の人身事故発生件数∼23件 ○ 平成28年5月末現在の物損事故発生件数∼144件 ○ 平成28年5月末現在の死亡事故発生∼0件 委 員: 只今、平成28年5月末現在の鳴子警察署管内治情 勢の中の刑法犯認知・検挙件数等については生活全課 長から、平成28年5月末現在の交通事故発生状況等 について、交通課長から報告を受けましたが、委員の 皆様から御意見、御要望をお聞きしたいと思います。 委 員: オレオレ詐欺が巧妙になってきているが、みんなで 協力して被害を少なくしていきたい。交通事故につい ても件数は減少しているが、ケガをする人、高齢者が 関係した事故が昨年より増えているので、運転者とし て気を付けながら減少させていきたい。 委 員: オレオレ詐欺は、どんどん進化している。高齢者だ けでなく、自分達も危ない。先日、NTTを装った詐 欺で自動音声が流れ、「9を押してください」というニ ュースを見たが、「9」を押すとどうなるのですか。 生安課長: 別の局線につながり、結局お金を要求されます。 委 員: お金に絡む電話は、「すぐ相談する、話題に出す」環 境作りを行い、大切なお金を犯人達に絶対に取られな いように守っていきたい。また、高齢者以外の方が過 信、漫然運転等による交通事故も増えており、年齢に 関係なく声がけをしていきたい。反射材を配布するな ど、私達ができることをやっていきたい。 委 員: 鳴子特有の脱衣場荒らしが発生しているが、道の駅 でも万引きが多くなっている。特殊詐欺は、年々手法 を変えている。全国では、10億円以上の被害者がい るので、地域一丸となって抑止していく以外ないが、 警察の方も抑止活動を頑張ってほしい。 委 員: 6月23日に鳴子地区で敬老会が行われるが、実行 委員会にオレオレ詐欺被害の防止に向け、寸劇や啓蒙 チラシの配布を依頼したい。先日、運転中に前方で子 どもが横断したために急ブレーキをかけたが、後続車 は「何でブレーキをかけたんだ」というような感じで 見られた。間もなく、各小学校で防犯教室が行われる が、交通課と連携し交通に関する話しもしていただき たい。 ⑷ 協議事項 「 管内の空き家・廃墟建造物対策」について、地域課長が報 告した。 「反射材の活用による交通死亡事故抑止対策」について、交 通課長が報告した。 委 員: 福島県の浪江地区では震災後5年3か月が経ち、空 き家が増えてきている。木造住宅で、雨漏りが酷く草 も生い茂っており、防犯上もよくない。鳴子では、中 山地区の別荘が問題である。所有者が、当人同士で転 売しているため、行政では所有者を把握しきれない場 所があり、区長や近隣者に聞いて把握することが最善 である。昨日、鬼首から中山方面へ行く道路で、両手 にストックを持った人が、歩道があるのに車道を歩い ていた。自分の身を自分で守るためにも、反射材を普 及させることが必要だが、このような歩行者に対して、 指導はできないのか。 交通課長: 反射材の普及とともに、歩道を歩くよう指導したい。 委 員: 空き家の問題です。平成14年ころに岩出山地区の 10年後の人口予想を見た。2,000人以上減少す る予想を見て大変驚いたが、予想どおりになってしま った。しかし、人口が減少しても、世帯数はあまり減 っていない。これは、1人世帯の高齢者が増えている からであるが、近いうちに空き家になる可能性を秘め ている。管理の難しさ、解体費用の問題が予想される が、空き家に対して地域としてどう対応するか、行政 と警察が話し合いの場を持ち、積極的に情報交換をし ていただきたい。 地域課長: 行政や地域住民へ、積極的に情報提供をしていきた いと考えています。 委 員: 反射材は有効であると考えます。道の駅にも月に1 回、老人クラブの方々が30数名程集まって、清掃活 動をしている。お礼という意味をこめ、道の駅から反 射材を渡したいと思います。反射材を持っている人を 増やすため、道の駅でも工夫して普及活動をしていき たい。 交通課長: 警察でも、積極的に普及活動に努めていきたい。特 に、イベントがある時は主催者側と連携し、多くの人 に反射材を渡していきたい。 委 員: 行政など、多くの機関、ボランティアの方と連携し て反射材の普及活動に努めてほしい。鳴子地区も人口 が減少しているが、温泉街で住みやすく、密接な交流 があり、安心して1人で生活できる地区であると思う。 私の地区では、緊急時の連絡表を作っている。1人 暮らしの人の様子がおかしいと感じたときは、直ちに 安否確認をして、早く助けてあげることができる。地 域と行政、警察が連携して一体となり、安全な町にし ていきたい。 委 員: 中山平の別荘地は多くの空き家があり、持ち主も変 わっている。廃墟状態のため、屋根に雪が積もった時 の崩落対策が必要である。行政と私達が連携して何と かしたいし、廃墟は取り壊してほしいと思います。反 射材については、ガスの集金の際に配布して協力して いきたい。また、秋田県で熊による死亡事故が発生し ており、心配である。もし、熊が出没した際には警察 へ通報したい。 ⑸ その他要望・意見について 委 員: 8月5日から8月7日に、道の駅で夏祭りを開催す る。5日は鳴子警察署へステージを提供する予定であ るが、この時に反射材のPR活動をしてほしい。また、 夏祭りへ招待するため、岩出山、鳴子地区へ抽選くじ 付の葉書を郵送する。葉書の下には抽選番号が付いて おり、事前に抽選をして当選番号を掲示するが、当選 しなかった人や来場者に反射材などをプレゼントして 反射材を持っている方を増やす活動の支援を行いた い。警察署からも、反射材を大いにアピールしてほし い。 署 長: 8月5日に、アニマルタイプの反射材を数百個準備 し、会場で配布する予定である。今後、委員を交え当 日の対応を考えていきたい。 委 員: 敬老会で反射材を配布できるよう、行政と連携して いきたい。 委 員: 先程、警察署に備え付けてある特殊なメガネで反射 材を見せてもらったが、きれいに光り一目瞭然であっ た。メガネの数はもっとあるのですか。 交通課長: 5個ありますが、借用して多くのメガネを準備し、 8月5日に持っていき活用しようと思います。 委 員: こけし祭りの時に、普及活動をしていただきたい。 署 長: 鳴子・岩出山を反射材普及の町、№1にしたい。 ⑹ 事務局連絡 次回協議会の開催について、平成28年9月中旬に開催する こととした。 4 閉会
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