平成20年7月発行 原小学校保健室 おうちの人といっしょ によんでね 蒸し暑い日々が続いています。夏風邪をひいていませんか。今、保健室では 歯磨きカレンダ―の確認をしています。6月にはカラーテスターを行いました。 その結果と感想を紹介します。 カラーテスターの結果 % 80 60 40 20 0 18年度 19年度 20年度 児童の感想 A B C 1 1 1 57 54 67 42 45 32 18年度 19年度 20年度 A…口の中のどの歯もそまっ ていない。歯ならびにあ わせてすみずみまでよく 磨けている。 B…少し磨き残しがある。磨 き方を工夫する必要があ る。 C…磨き残しが多い。もっと ていねいにみがく必要が ある。 3年間の中で、今年、Aは 変わらず、Bが増え、Cが減 りました。これは、児童と親 がカラーテスターを意識して 使ったからだと思います。下 記に感想を載せましたので、 参考にしてください。 (1・2学年) ・ 今度は A になりたい。 ・ 奥歯をきれいにみがきたい。 (3・4学年) ・ 私は前歯と上の歯が苦手なのでもっとがんばりたい。 ・ 歯と歯のあいだをもっとみがきたい。 (5・6年) ・ カラーテスターを行うと、どこが汚れているかわかるからいいと思った。 ・ 6年間で一番きれいに磨けたと思う。 ・ 歯と歯ぐきの間がうまく磨けなかった。 保護者の感想 (1・2年) * 子どもにとって歯を磨くのは難しいことだと思いました。 * 定期的にこの検査があると良いと思いました。 * ハブラシを上手に使って磨けるように、これから練習し ましょう。 * 自分で磨いたあと、必ず仕上げ歯磨きをしています。本 人はいやがるのですが必要だと思いました。 * 仕上げ歯磨きをした後なのに赤く染まっていて驚きました。 * 普段は本人が磨いた後仕上げは磨きをしています。この結 果を見る限り、まだまだ本人の歯磨きだけでは不十分ですね。 * 歯並びに合わせて磨くのが難しいようだった。 * 一生自分の歯で食べられるようにしっかりチェックしたいと思います。 (3・4年) * まだまだ仕上げ磨きが必要だと実感しました。 * 結構長い時間磨きましたが、まったく磨けない場所が あって驚きました。 * 上の歯は外側が、下の歯は内側が磨けていませんで した。 * これからも親のチェックが必要だと思いました。 * 毎日夜磨いていたのに、磨き残しがあったことは本人 を驚かせたようです。 * 楽に楽しく長く磨く習慣が出来ればよいと思います。 * 今後も仕上げ磨きで大人が確認することが必要です。 * 2回カラーテスターが出来るので(綿棒のため)本人は喜んでいました。 保護者の感想から1年から6年まで、本人の歯並びに合わせ、ハブラシを使 いこなせる小学生は少ないため、仕上げ磨きをおすすめします。また、市販の カラーテスターでも安価なものがあります。ぜひ、家庭内でも楽しく歯磨きを 習慣づけるよう工夫してみましょう。 さて、3日(木)、多目的室において今年度の学校保健委員会が開催されまし た。 「薬物乱用防止~たばこの害~」というテーマで協議が行われました。様子 をお知らせします。裏をご覧ください。 協議内容 誘われたときに強い意志を持って断るにはどうすればいいか。 1本のたばこを吸わないためにはどうすればいいか。 いろんな意見が出ました。 高学年の保護者からは、大人が吸う姿を見せない。ストレス発散方法を見つ ける。強い意志を持つ。 低学年の保護者からは、子どもの手の届くところにおかない。目的を持って 禁煙をするとよい。 各家庭でも参考にしてください。 松永薬剤師より、薬学講座で行う内容 (たばこ、アルコール、シンナー等) についての紹介。 木村眼科学校医より、たばこの煙は眼の血管も収縮させるため、視力低下を まねく大病を引き起こしやすい。 與座小児科学校医より、たばこを体に入れると、脳が萎縮する。たばこを吸 うことに起因するガンは喉頭ガンが一番多い。たばこに興味を持つこどもは 半数以上。大人が禁煙に失敗したら、攻めずに「今度がんばればいいよ」と いってあげればよい。温かい気持ちで接すること。 たばこを勧められたときに強い意志を持って断れる子は、自分に自信を持 てる子であり、そのためには親が日頃から、本人の話をよく聞いてあげるこ と、生活を整えてあげること、睡眠をよくとらせてあげること、また、よく ほめてあげることが大切なこととしてお話がありました。 《加治正行先生の講演内容より抜粋》 大人が認識をかえることが必要 タバコ(ニコチン) || ×嗜好品 ○依存性薬物 今、タバコ問題は こどもの問題 「こどもを守る」 ・最初の1本を吸わないように考える。 ・1ヶ月分のタバコ代で治療ができる。 ・薬もできたが、こどもは使えない。 マズローの欲求の階層を紹介していただきました。 子どもたちを観察する上で、まずたいせつなのは、子どもの「ありのまま」 をとらえること。その際、知っておきたいのが、 「マズローの欲求の階層」で す。アメリカの心理学者マズローは「人間には5つの欲求がある」として、 この5つの欲求をピラミッドのように表し、下から順に満たされるとよいと 考えました。 中でも、乳幼児期にたいせつなのが、最初の4つの欲求です。基本的にこ れら4つの欲求が満たされていないと、自己実現欲求(がんばろう、努力し て自分を高め、貢献しようといった欲求)の段階にいくことが出来ません。 子どもが自ら「やろう」「やってみたい」と思えるように、「○○しなさい」 といわずにまず、最初の4つの欲求が満たされているかチェックしてみまし ょう。裏に印刷してあります。参考にしてください。 マズローの欲求階層 ⑤自己実現欲求 向上心、自己達成の欲求、 生き甲斐の追求 ④セルフエスティーム欲求 認められたい、自分をわかって欲しい、 自分を大切にしようという欲求 ③所属・愛情欲求 大切にされたい、自分の居場所があり、 人とかかわりたいという欲求 ②安全欲求 恐怖、危険、苦痛からの回避 ①生理的・身体的欲求 食事、睡眠など生命維持のための欲求
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