第 5 学年理科単元指導計画 「生命(ヒト)のたんじょう」 (全5時間) 【単元の目標】 ヒトは卵から生命が始まることに興味をもち,子どもに育って生まれるまでのようすを調べることができるようにする。その際,母体内での子ど もの成長から誕生までの過程を資料などで調べ,変化のようすをまとめるとともに,生命のすばらしさをとらえることができるようにする。 時 目標および評価規準 目標 1 〇メダカの誕生までを思い出す。 ・卵からだんだんメダカの形になって生まれてくる。 人が赤ちゃんの姿になって誕生する ヒトは卵からどのように子どもまで育つのか。 ことに興味をもち,メダカと同じよう に卵から子どもまで育ったと仮説をも ○自分が赤ちゃんで生まれるまでどのように育ったのか想像して ち,進んで調べる方法を考えることが みる。 できる。 ・お母さんのおなかの中で大きくなったはず。 ・メダカのように目ができてだんだんいろいろな部分ができたの 評価規準<関心・意欲・態度> かなあ。 人が卵から子どもまで成長する過程 ○これから調べていきたいことを考える。 を調べようとする意欲をもつことがで お母さんに聞いてみよう。あとは図鑑やインターネットな きる。 どの資料から調べよう。 目標 2 ・ 3 主に活用する知識・技能 自然についての知識 観察・実験に関する技能 主な学習活動 人の受精卵が生まれる子どもの姿ま で育つ過程について,本やインターネ ット, (親へのインタビュー)などを利 用して調べ,受精卵ができることやへ そのおで養分をもらっていることなど を知り,メダカの成長と比較しながら 理解することができる。 ○前時の課題を確認する。 ヒトは卵からどのように子どもまで育つのか。 ○母親の体の中で成長するようすを調べることを確認する。 ○図書館やコンピューター室で調べる。 ・女性の卵子 卵子と男性の精子 精子が母親の体内で結びつく(受精 受精する) 卵子 精子 受精 と,生命がたんじょうして,受精卵 受精卵が成長を始める。 受精卵 ・子どものへそのお へそのおは,母親の子宮 子宮のかべにあるたいばん たいばんとつな へそのお 子宮 たいばん がっている。子どもは,たいばんとへそのおを通して,母親か ら養分などを取り入れ,いらなくなったものを返す。 評価規準<知識・理解> (ゴシック体の言葉は,習得する科学的な用語) 正しい科学的な用語を用いて,ヒト ○調べてきたことをグループで交流する。 の生命の誕生から成長の過程を理解す ○調べてきて分かったことや感想を発表する。 ることができる。 ・メダカは卵の中で自分で成長していったけど,人は母親 がしっかりと命を守って育てているんだな。 ・受精してから母親の体の中で 266 日もかけて赤ちゃんの 姿になるなんてすごいなあ。 ・たった 0.01g から約 3000g まで育つなんてビックリ。 ・受精卵ができて生命が誕生するんだな。男の人もいない とダメなんだな。 ○メダカの卵の数とヒトの子どもの数を比較して,産まれる子ど もの数が大きく違うことに気付く。 メダカとヒトの誕生のしかたで,特 ・ヒトはメダカよりも一度に産まれる数が少ないから,仲間をふ に生まれる数と育て方の違いについて やしにくいのかな。 考えることを行い,ヒトは母親の体の ヒトは,どうして少ない子どもの数でも仲間を増やすこと ヒトは,どうして少ない子どもの数でも仲間を増やすこと 中で育つことでメダカよりもより安全 ができるのか。 に生まれることに気づき,少ない子ど もの数でも仲間を増やすことができる ○メダカの誕生の過程とヒトの誕生の過程を比較し,違うところ を見つけてどちらがより安全なのか,話し合って考える。 と考えることができる。 ・メダカの卵は産み付けられているから敵に食べられるかもしれ 評価規準<科学的な思考> ないが,ヒトは母親の体の中だから安全だ。 ヒトは母親が大きくなるまで体の中 ・メダカは生まれてからも自分でエサをとらなければならないが, ヒトは母親が母乳を飲ませてくれる。 で育てるので,安全に大きくなること ができ,生まれる数が少なくなってい ・メダカは子どもが食べられたり,エサがとれなかったりして死 んでしまうかもしれないが,ヒトはお世話してもらえるから安 ると考えることができる。 全だ。 ○メダカとヒトの子どもがどれくらいの割合で親まで育つのか示 した資料を見る。 ○まとめる。 目標 4 発 展 的 な 時 間 メダカが卵 から子メダ カに成長す る過程 メダカが卵 から子メダ カに成長す る過程 インターネッ トで検索する メダカが卵 から子メダ カに成長す る過程 ヒトが母親 の体の中で 赤ちゃんに 成長する過 程 ヒトは,母親が体の中で育てたり,生まれてから母乳で育 てたりしてたくさんお世話をしてくれるので,少ない子ど もの数でも仲間を増やすことができる。 - 第 5 学年 理科 16 - 5年「生命(ヒト)のたんじょう」① ○ヒトの胎児の成長について,模型で大きさや形を知る。 ・思ったよりも小さいなあ ヒトについて学習したことを図や表 ・だんだんとヒトの形に近づいていっている。 などを用いてまとめ,自分が分かった ヒトのたんじょうについて,自分で説明できるようにまと ことを整理することができる。 めよう。 評価規準<知識・理解> ○ヒトのたんじょうについて,成長の過程に沿ってまとめる。 ヒトについて学習したことを整理し ・図を利用して分かりやすく表現する。 て理解することができる。 ○まとめたものを仲間と交流して,改善点などを見つける。 (言語活動) ○修正点を直して,学習したことを整理する。 目標 5 ヒトが母親 の体の中で 赤ちゃんに 成長する過 程 マインドマッ プを描いて知 識を整理する ヒトは,母親から栄養をもらいながら子宮の中で成長して いき,生きていくことのできる大きさになったら産まれて くる。 5年「生命(ヒト)のたんじょう」② - 第 5 学年 理科 17 -
© Copyright 2024 Paperzz