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若い女性の腹痛(子宮外妊娠、卵巣出血、卵巣腫瘍茎捻転、卵巣腫瘍

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ROCKY NOTE
若い女性の腹痛(子宮外妊娠、卵巣出血、卵巣腫瘍茎捻転、卵巣腫瘍
破裂)(060228)
妊娠可能女性の下腹部痛では必ず最終月経を問診する。ただし、月経と思ってもそうで無い場
合があるので注意が必要である。そうで無い場合とは
□ 子宮外妊娠時の不正子宮出血
□ 着床出血
□ 切迫流産による出血
などがある。どちらも出血は期間や性状が通常の月経と異なるようだ。ちなみに着床出血は着床
時に子宮内膜が少し溶けて、帯下様に認められるものである。出血時期は月経予定日前後で出
血量は少量のことが多い。1 日から 1 週間程度認めることがある。性状は薄い血液様であったり帯
下状であったりする。
問診は「最後の生理はいつからいつまでですか?」「それは今までの生理とタイミングや期間、
下り物の色や性状は同じですか?」と聞く。
しかし、この問診では妊娠の可能性は除外できない。妊娠を除外したいのならば、「最近 2~3
ヶ月の間に、セックスをしましたか?」と聞く。セックスしないのに妊娠はありえない。もちろん、嘘
の場合もあるが、「妊娠の可能性はありますか?」と聞くよりはよっぽど信頼性が増す。(家族のい
ないところで、疑っている病気とその重要性を説明して聞かなければならないのはもちろんであ
る。)
子宮外妊娠を疑ったときには問診(妊娠、突発する下腹痛)だけでなく、妊娠反応検査を行うべ
きである。これ以外に決め手は無いだろう。ダグラス窩のエコーフリースペースなどを確認しても
良い。この疾患はほとんどの症例で緊急手術となる。
ちなみに、腹腔内に出血を認める場合には必ずしも子宮外妊娠といえるわけではない。卵巣出
血であっても腹腔内に出血をする。卵巣出血には黄体出血と卵胞出血がある。
黄体出血:月経の約 1 週間前に黄体嚢胞が破裂して出血する(80%)
卵胞出血:排卵時に卵胞から出血(20%)
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卵巣出血では妊娠反応陰性である。黄体期に多いが、典型的には性交後に下腹部痛を訴える
ことが多いようだ。罹患が右側に多いが、その理由は機械刺激があっても左側は S 状結腸がクッ
ションの働きをするためショックが緩和されるという説がある。・・・本当だろうか。子宮外妊娠が否
定できれば出来るだけ保存的に加療する。進行例では腹腔鏡や開腹で止血をすることもある。虫
垂炎が紛らわしい疾患として挙げられるが、一般に子宮外妊娠・卵巣出血でも白血球増加を伴う
ものの、発熱は少ないようだ。
その他、代表的な婦人科救急疾患として卵巣腫瘍茎捻転がある。これは支持靭帯(卵巣固有靭
帯、骨盤漏斗靭帯)を軸として捻転するものである。茎捻転を起こした卵巣腫瘍は、その径が平均
10cm であるという報告もある。これだと経腹エコーを当てればあたりがつきそうである・・・。腫瘍
は特に皮様嚢胞腫が多い。右側の発生が多い。卵巣腫瘍が、転倒、殴打、性交渉などの機会刺
激で破裂すると、炎症性物質を含む腫瘍内容により腹膜刺激症状を呈することがある。痛みが発
生した状況は詳しく確認したい。
参考文献
小田切幸平ら.産婦人科の急性腹症.レジデントノート.Vol.5.no.11.2004.p51-59.
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